GA
北参道にあるGA galleryで開催されている「GA HOUSE PROJECT 2021」をみに行って来ました。
まずはGAってなに?ですが、二川幸夫さんという建築写真家が1970年に創設した建築専門の出版社で会社名はA.D.A.EDITA Tokyoです。
このコンクリート打放しの建築「GA gallery」を設計されたのは、建築家の鈴木恂です。調べてみると地上5階の高層部分が「FU Building」という名称で1972年に竣工し、1983年に「GA gallery」が増築されていることがわかります。
初期の高層部は半世紀経過しようとしている建築です。▼
GAでは「GA japan」という偶数月隔月刊発行の雑誌を中心に建築専門の書籍を発行・販売しています。GAはGlobal Architectureの略。
増築前はおそらくここがエントランスだっただろう場所です。現在は出入りできません。▼
北参道の本社ビルに増築された建築書籍専門のGA book shopと建築専門の展覧会を開催しているGA galleryです。ギャラリーもブックショップもここから入ります。▼
GA HOUSE
GAが出している建築の定期刊行物には、GA japanの他にGA DOCUMENT、GA HOUSES、GA ARCHITECTなどがあります。
GA JAPANの最新号です(GAブックショップでの撮影ではありません)▼
GA HOUSESの最新号です。展覧会図録でもあります。▼
今回の展覧会はこの中のGA HOUSESが開催している世界の住宅プロジェクト展です。この展覧会はGA HOUSESの誌面と連動しており、展覧会に出品されている物件は全て誌面でも見ることができます。
会場
残念ながらGA book shop含め建物の中は撮影禁止です。中の様子は是非、実際に足を運んでみてください。(コロナが落ち着いてから)
会場は2会場で構成されており世界中の45組の建築家(建築事務所)の45の最新住宅のプランの展覧会です。日本からは妹島和世、西沢立衛、隈研吾、藤本壮介、サポーズデザインオフィス、堀部安嗣、若手では増田信吾+大坪克亘(二人のギャラリー間の展覧会の様子はこちら)、萬代基介など。海外からはOPA、SUTDIO MUMBAI/スタジオ・ムンバイ、STUDIO TONTON/スタジオトントンなどが出品しています。出品一覧と会場見取り図はこちら
45の住宅物件のパネル展示に加えて、建築家からの言葉、模型、映像などを見ることができます。映像と模型は誌面では見ることができないので、特に熱心に鑑賞・観察しました。個人邸は基本的に見学することができないので、このような展覧会は貴重ですね。「GA HOUSES PROJECT」は毎年開催されています。
GA HOUSES PROJECT 2021
GA gallery
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-12-14 map
2021年3月20日(土)ー6月20日(日)12:00-18:00 会期中無休 *変更の可能性あり 入場料600円