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メルセデス・ベンツ アート・スコープ:原美術館


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<2021年1月原美術館閉館しハラミュージアムアークは原美術館ARCとなる>

猛暑の中原美術館へ行ってきました。到着して驚いたのはさすが、メルセデスベンツ!展覧会期中の土日祝日メルセデスベンツVクラスによる品川駅ー原美術館の無料シャトル便を運行しているのです。知らなかった。だったら品川駅から来てもよかったな、と後悔。徒歩だと品川駅から原美術館は結構な距離あるので御殿山までバスで来てしまいました。だって暑すぎる〜。(本日の最高気温34度)

シャトル便のVクラスは6人乗りということなので、時間帯によっては乗り切れない場合もあるそうです。めちゃくちゃマッチョで爽やかな運転手のお兄さんがご親切に教えてくれました。いつもはアートスコープのラッピング車だそうですが、今日はメンテナンスの為にラッピングなしの車体なんだそうです。原美術館にいつもこのシャトル便があったら便利なのにな。

原美術館シャトル便案内
メルセデスベンツVクラス

さて、展覧会です。2003年からパートナーを務める「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」は日独で現代美術家を交換・交流するメルセデスベンツ日本による芸術支援活動で1991年から続いています。過去には今を時めく名和晃平や照屋林賢なども参加しており、もっと遡ると岡崎乾二郎や高橋信行など平面の作家が多かった印象です。

今回はそのプログラムに参加した日本人2名、ドイツ人1名の新作による展覧会です。

アートスコープ展

まずは泉太郎のインスタレーション作品です。おじさんの裸の椅子にはQRコードがついていて、 飛んてみるとアメブロへ行ったのでした。

泉太郎
泉太郎
泉太郎
泉太郎

泉太郎の作品は最初の部屋だけでなく、常設の奈良作品へ入る部屋にも展示されています。こちらの作品は飛行機の中の座席を模倣したような空間にて実際に過ごしてもらった際の様子を写した映像とその装置という実験的なインスタレーション作品です。

泉太郎
泉太郎

唯一のドイツ人アーティストメンヤ・ステヴェンソンの作品は写真、映像、版画、インスタレーションです。

メンヤ・ステヴェンソン
メンヤ・ステヴェンソン版画作品
メンヤ・ステヴェンソン版画作品
メンヤ・ステヴェンソン映像作品

初来日して撮影した日本の写真とドイツの写真作品による「家の緑」という作品は窓の外の本物の緑と写真の緑という虚実が交錯する不思議な作品で原美術館のサンルームという場所にマッチした美しい作品でした。

メンヤ・ステヴェンソン家の緑

3人目は写真による作品を発表し続けている佐藤時啓。佐藤作品といえば長時間露光の「光ー呼吸」シリーズですが、今回は90年代初頭に同シリーズを撮影した同じ場所で同様に長時間露光にて撮影した作品を並べて展示しています。いるはずの人影はすっかり画面に融和して、そこには時間の経過と都市の変容とともに作家の作品の変容が浮き彫りになっていて大変興味深い作品でした。ある程度の活動期間の蓄積がある作家だからこそ発表できる作品だなと思いました。

佐藤時啓 shibuya
佐藤時啓

それから、今回原美術館にこんな照明あったけ?と思ったのが廊下の中央に結構短いピッチで設置されたスポット照明です。首が触れるようになっているので廊下の壁面に展示作品がある場合は作品に照明を当てることが可能になっています。小ぶりでスタイリッシュなスポット照明なので海外の照明なんだろうなぁと思います。今度調べてみよう。

原美術館

アートスコープは企業メセナが多く行われていた1990年代初頭に始まり、経済的理由により他企業が次々撤退する中、現在まで継続している貴重な制度です。是非、未来永劫続いていくことを願ってやみません。

原美術館にしては珍しく展示作品撮影可能ですが、常設作品や中庭、ミュージアムショップは撮影禁止です。

メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015−2017 展覧会情報

会期:2017年5/27-8/27

時間:11:00-17:00(水曜20:00)30分前まで入場

休館日:月曜(7/17開館、7/18休)

入場料:一般1100円、大高700円、小中500円

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