2021年6月原宿に移転した現代美術ギャラリーNANZUKA UNDERGROUND で開催中の展覧会Haroshi「 I versus I」。作品にはなんと!オリンピックで話題のスケートボードの廃材が使われています。
スケートボード
TOKYO2020からオリンピック新種目となったスケートボードは、男子ストリートの堀米雄斗選手と女子ストリートの西矢椛選手の金メダルを皮切りに、女子パークの1・2フィニッシュと快進撃を続けています。そんな大注目の競技を予測して!?NANZUKA UNDERGROUNDでは、役目を終えたスケートボードが再び命を吹きかえし彫刻作品となって並んでいます。
なんと!金メダリストの堀米雄斗選手が来廊!すごい!ものすごく絵になります。
この光景は圧巻です。▼
GUZO
天井の高い広々としたホワイトキューブの中央に大きな円形の展示台が設置され、その真っ白な展示台に楽しげに並ぶのはスケートボードとそのカルチャーを愛するものへの守神「GUZO」シリーズです。▼
プリミティブな作品に見えますが、実は非常に現代的なスケートボードの廃材が使われているギャップが面白いです。どこかとぼけたような表情で、とても愛くるしい守神たちが並びます。今にも躍り出しそうな勢いです。▼
スケートボードってあの激しい動きに耐久できるわけですから、きっとすごく堅牢なんですよね。それを加工するっていうのはなかなか大変そうな気がします。
しかし、可愛いなぁ。しばし、外の殺人的な暑さを忘れて和みました。▼
ソフビ作品
2階に展示されているのはソフビを使った立体作品のシリーズです。
古いプラスティックビニール製のアクションフィギュアを改造して新しいキャラクターが創造されました。この作品にもスケートボードの廃材が使われています。▼
作家は「破損したソフビを廃材となったスケートボードによって修復し、傷ついた両者がお互いの足りない部分を補いながら、新たな形に進化していく物語です。」と語っています。
この作品は不思議な様相を見せています。
いずれも人間で言う体幹部分にスケートボードの廃材が使われています。▼
「Mosh Pit」
役目を終えたスケートボードを刻んで平らに並べ直し絵画として構成したモザイク作品です。▼
びっくりしたのは4点の平面作品の中で一番サイズが大きいこの作品は壁の中に埋め込まれていました。横幅3mを超えている巨大作品、壁に埋めたと言うより壁をふかしたのだと思います。
そのことにぱっと見気づかないのですが、よく見るとええ!ってなるやつです。
どうりでスッキリ見えると思ったー。▼
2Fの展示風景です。▼
この作品もすごく美しい!▼
Haroshiの2003年から現在までの作品をまとめたカタログがNANZUKAから刊行されました。
PAVIRION TOKYO2021五庵や水の波紋2021、ワタリウム美術館から近い場所にありますので一緒にどうでしょう。
スケートボードとストリートカルチャーへのリスペクトを感じる神聖な空間になっています。