西麻布の主に現代美術を扱うギャラリーについてまとめてみました。<*コロナで臨時休廊や開廊時間が変更になっている可能性がありますのでご注意ください>
SNOW contemoporary
西麻布交差点の角にある早野ビル4階にあるギャラリーです。スペースはコンパクトですが、河口龍夫や日野之彦、篠崎裕美子などインスタレーションから立体作品、平面など現代美術を幅広く扱っています。現在、弘前レンガ倉庫美術館で開催されている「りんご宇宙 — Apple Cycle / Cosmic Seed」展に所属アーティストの河口龍夫と雨宮庸介が出品中です。
現在開催中の河口龍夫「1971年の172800秒から2021年の345600秒へ」の展覧会の様子▼
A Lighthouse called Kanata
A lighthouse kanataは西麻布交差点の南麻布側の角にある、かつてはファーストキャビンだったビルに昨年2020年10月に移転してきた工芸作家の作品を中心に扱うギャラリーです。スペースは1フロア全部なのでとても広く、ホワイトキューブではなく、壁の色などとても個性的な空間です。
昨年の移転第一弾の展覧会の様子です。ガラスや漆、陶芸などの工芸的技法を使った作家のグループ展です。▼
GALLERY SIDE 2
西麻布交差点から六本木通りを六本木方面に登ったところにあるgallery side2は2018年に西麻布に移転してきました。ここは路面に面したガラス張りのオーソドックスな空間です。扱い作家としてはあのRIRKRIT TIRAVANIJAがいます。
GALLERY ETHER TOKYO
GALLERY ETHER TOKYOは昨年(2020年)6月に出来たギャラリーです。間口は少々コンパクトですが、奥に長細いスペースで1Fより広い地下スペースがあります。取り扱い作家は主に具象的な平面作品の作家が多い印象です。
CALM&PUNK GALLERY
Calm&Punk galleryは西麻布交差点から青山墓地方面に行ったビルの1Fにあります。このギャラリーはガスアズインターフェイス株式会社がプロデュースするスペースです。今まで紹介してきたギャラリーとは少し種類の違うギャラリーです。主にデジタル系やブログで紹介した「CHOCO MINT CONDITION 宮澤謙一」などポップな作家の展覧会が多いです。
5/2まで開催されていたグループ展 ‘万能薬/PANACEA’の様子です。スペースは天井が高く広いです。▼
KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY
KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYは写真に特化したギャラリーです。清澄白河にもスペースを持っています。西麻布は古い雑居ビルの5Fにあります。時々写真ではない展覧会を開催している時もあるのでスペースのレンタルもしているのかもしれません。その辺り不明です。
2020年1月に開催された小松敏宏個展『トポフィリア(場所愛)—ジャパニーズ・ハウス』の展覧会の様子です。▼
KAI KAI KIKI GALLERY
言わずもがなの村上隆のkaikaikiki galleryは西麻布ではなく元麻布なのですが、西麻布交差点から私は歩いて行っちゃいます。なので私の中ではご近所ギャラリーということでおまけです。説明の必要はありませんが主にkaikaikiki所属のアーティストの展覧会を開催しています。
2018年のヴァージル・アブローの展覧会ではそのキューレーションに度肝を抜かれました。また、同じく2018年の上田勇児の展覧会は会期3日目にあのカニエ・ウエストが展示作品全部を大人買いしたため展覧会が突然終了してしまうなど話題に事欠かない最先端の美術がみられる場所です。
ヴァージル・アブローの展覧会の様子▼
上田勇児の「ひびき合う土の記憶」展覧会風景。この作品全部カニエ・ウエストがお買い上げです。たった3日間の貴重な展覧会を観ることが出来てラッキーでした。▼
この畳スペースは他にはない空間です。もちろん靴を脱いで上がります。写真はKYNEの展覧会の様子です。▼
終わりに
西麻布は乃木坂と広尾と六本木とどの駅からも微妙に距離があるので、なかなか気軽な場所とは言い難いかもしれませんが、実はギャラリーが結構あったりします。六本木にはたくさんギャラリーも美術館もあるので、そのついでにちょっと足を伸ばしてみると何か発見があるかもしれません。