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「テート美術館展 光― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館を見に行く前に知っておきたい情報


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イギリスのテート美術館(TATE)のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選した「テート美術館展 光― ターナー、印象派から現代へ」展が六本木・乃木坂の国立新美術館で開幕しました。

テート美術館のコレクションの中から18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストがどのように美術作品に「光」を取り入れてきたのか、その軌跡がわかる大規模な展覧会です。

この展覧会は上海、ソウル、メルボルン、オークランドと世界を巡回し日本が最終会場です。

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」展の見どころは?鑑賞時間の目安は?チケットは?写真撮影は可能なの?ミュージアムグッズは?などなどみに行く前に知っておきたい情報をまとめました。

会期も最終盤を迎え、9月25日の週はすべて20:00時までの夜間開館を実施します。仕事帰り、学校帰りにも鑑賞できます!

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館 展示風景

▲右側2点がクロード・モネの油彩作品です。クロード・モネに続いてシスレーやピサロが並びます。

手前の鏡のボックスは草間彌生作品。

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テート美術館って?

イギリス、ロンドンにあるテートは4つの国立の美術館ネットワークです。

この展覧会ではテート美術館とされていますが、訪れたことがある人ならわかる通り、イギリスではTATE(テート)と呼称されていますし、正式名称もTATEです。

ロンドンに2つ(テート・ブリテン、テート・モダン)、地方に2つ(テート・リバプール、テートセント・アイビス)の館があり各々独自の企画展も開催しています。

テートは、砂糖精製で財を成したサー・ヘンリー・テートが、1889年に自身のコレクションをナショナル・ギャラリーに寄贈しようとしたことが始まりです。

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館

テート美術館展の展覧会構成

Room1からRoom7までで構成されています。

作品総数は92点で、そんなに大量の作品による展覧会ではありません。

気負わずみられるいい感じのボリュームです。

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館 展示風景 Room1

18世紀末から現代までの光をめぐる表現や技法の移り変わりを時系列で鑑賞することができる興味深い構成になっています。

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館 展示風景 Room 1

特に日本で大人気の印象派の画家ターナーやクロードモネの作品と一緒に光の現代アートと言えば一番に名前が出てくるジェームス・タレルやオラファー・エリアソンが鑑賞できるなんて滅多にない貴重な機会です。

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館 展示風景 Room2

▲手前の鏡の立体作品は草間彌生「去ってゆく冬」です。穴の中をのぞいてみると中には‥。

このように草間彌生とクロード・モネを同じ空間でみることができます。

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映像作品

映像は3点でRoom4のモホイ=ナジ・ラースロー「光の戯れ 黒、白、灰色」(5分17秒)と

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
リズ・ローズ「光の音楽」

▲映像作品にカテゴライズしていいのか迷いますが、Room7の映像を使ったインスタレーション作品リズ・ローズ「光の音楽」(25分)です。

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
ディヴィッド・バチェラー 「ブリック・レーンのスペクトル 2」

▲3つ目は、展示作品の隣で流れているデヴィッド・バチェラーの「スタジオ訪問」(4分23秒)です。

ここの映像は作家のインタビュー映像です。

テート美術館展の見どころ

「光」をテーマに200年の美術史を名画をや名作を通じて鑑賞できる画期的な展覧会です。

静かな「光」を感じた作品

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館 展示風景Room3

▲Room3は3作品だけの展示で室内の光に焦点を当てた小品です。

ヴィルヘルム・ハンマースホイの作品 中央:「室内」右:「室内、床に映る陽光」、左はウィリアム・ローゼンスタイン「母と子」です。

人々の暮らしの中にある静かな光も美しいです。

一番「光」を感じた作品

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
ゲルハルト・リヒター「アブストラクト・ぺインティング(726)」

▲日本初出品のゲルハルト・リヒター1990年の大作です。

私はこの作品に一番「光」を感じました。

展示室の手前から遠くにこの作品が見えてきた時に「あぁ光っている!キャンバスから光を放っている!」と実感しました。

ブルース・ナウマンやダン・フレヴィンのように直接蛍光灯を使ったバキバキに光っているコンセプチャルなアート作品が世に出てきた現代において、リヒターは昔からある原始的な技法でこんなにも神々しい光を描いているのです。

そこにゲルハルト・リヒターの力量と技量を感じずにはいられません。はぁやっぱりすごいです。ため息しか出ない。

Room5からは、具体的に光そのものを描いていた時代から抽象的な表現へ移行していきます。

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現代の「光」の表現

60年代以降になると電気を使って直接「光」を取り入れる作品が現れます。

しかし、そんな中でもリヒターやロスコのように古来からの技法で抽象的に光を表現する作品も出てきます。

この辺りから光の表現の多様性が見られ、益々面白くなってきます。

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
ペー・ホワイト「ぶら下がったかけら」

▲紙と糸で構成されたサイズ可変のインスタレーションです。

光源はありませんが確かに光っている。

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
ピーター・セッジリー「カラーサイクル III」

▲具象絵画で光を表現していましたが、第二次世界大戦後に光そのものを使った作品が登場し、この展覧会でも表現の多様性を実感する展開になります。

それは、蛍光灯だったり、ライトボックスだったり、表現方法は多種多様です。

メディアアートも黎明期が一番面白かったように、電源のある「光」そのものを使ったアート作品も60年代70年代の黎明期の作品は、とてもワクワクさせてくれます。

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テート美術館展のインスタレーション

展覧会終盤に現代アーティストの作品が目白押しです。

光のアートとえいばジェームス・タレルです。タレルの作品は「レイマー・ブルー」1969年の作品です。

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
オラファー・エリアソン「星くずの素粒子」

▲この展覧会の最後を飾るのは、2点目のオラファー・エリアソンの作品です。

ステンレスと鏡でできた巨大な球体には強烈な光が当てられ、鏡に反射した光が周囲を照らします。

シンプルな仕掛けですが、小宇宙のようで見入ってしまいます。

世界の優れた芸術家に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」の第34回(2023年)の彫刻部門をオラファー・エリアソンが受賞しています。そんな話題性も相まってすごい人気になっています。

テート美術館展の(個人的な)すごいポイント!

完全にマニアックなポイントなのですが、作品や展覧会構成が素晴らしいのは大前提として、とんでもない名画の額装も目を見張るものがあります。

この場合の額装って額縁のことではなくて、作品部分をカーバーしている無反射アクリルのことです。

「テート美術館展 光― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
ジョン・ブレット「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」

▲まさに主題は「光」の油彩です。どこからどう見てもアクリル(もしかしたらガラス)が全く見えません。でも、ちゃんと入っているんです。本当にすごいですねぇ。近年、透明度、無反射度がどんどん高まっていると感じます。

アーティゾン美術館や国立西洋美術館、東京国立近代美術館などの超有名な名画達も同じような「本当に入ってる?」「安心してください。入ってますよ。」という無反射のアクリルでカバーされています。

「テート美術館展 光― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
ジュリアン・オピー「トラック、鳥、風」、「雨、足音、サイレン」、「声、足跡、電話」

▲ジュリアン・オピーの平面作品もすごくいいのですが、印象派など19世紀の名画達は、ものすごい技術の無反射がアクリルでカバーされているのに対して、現代の作品にも関わらず、ジュリアン・オピーのプリント作品の額装のアクリルはめちゃくちゃ写り込みが激しくて逆に驚いてしまいました。

この作品も無反射に変えてあげてーというのが個人的な感想です。

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テート美術館展鑑賞の際の注意点

以下の2作品は下記時間帯のみの鑑賞になっています。

ですから、閉館時間ギリギリに入場するとリリアン・レインが見られませんので要注意です。

各作品とも、鑑賞時間はそんなに長く想定しなくても大丈夫です。

・リリアン・レイン《液体の反射》(no.58)

月曜日、水曜日、木曜日、日曜日 10:00~11:00 / 12:00~13:00 / 14:00~15:00 / 16:00~17:00
金曜日、土曜日
9月25, 27, 28日、10月1日(日)
10:00~11:00 / 12:00~13:00 / 14:00~15:00 / 16:00~17:00 / 18:00~19:00

 

・オラファ―・エリアソン《黄色vs紫》(no.82)

月曜日、水曜日、木曜日、日曜日 11:00~12:00 / 13:00~14:00 / 15:00~16:00 / 17:00~18:00
金曜日、土曜日
9月25, 27, 28日、10月1日(日)
11:00~12:00 / 13:00~14:00 / 15:00~16:00 / 17:00~18:00 / 19:00~20:00

 

オラファー・エリアソン「黄色 vs 紫」

▲オラファー・エリアソンの作品は2点出品されています。

テート美術館展の写真撮影について

写真撮影可能ですが、動画は禁止です。

ただ、撮影禁止の作品とエリアがあります。

写真撮影禁止の作品には撮影禁止マークがついています。

撮影禁止エリアはRoom4です。Room 4は全ての作品が撮影禁止です。。

有名どころで撮影禁止だった作品

・アニッシュ・カプーア

・リリアン・レイン

・マーク・ロスコ

・ブルース・ナウマン

・ダン・フレヴィン

・ジェームス・タレル

などです。

上記以外にも撮影禁止作品はありますので撮影禁止マークに気をつけながら鑑賞、撮影してください。

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テート美術館展のミュージアムグッズ

様々なグッズがたくさん販売されていました。

中でも、展覧会オリジナルグッズと東京展限定は魅力的です。

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
ターナー展のミュージアムグッズ クリアファイル各種
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
ポストカードとトリックファイル
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
ポストカード
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
展覧会限定グッズ
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
展覧会限定グッズ
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
展覧会限定グッズ
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
東京限定クッキーとビスケット
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
東京限定 プレミアムキャンドル
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
展覧会図録 3300円
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
図録トートバックは図録と一緒に購入すると200円びき
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
ポーチ

▲最も目をひいたのはウィリアム・ブレイクの作品「善の天使と悪魔の天使」の天使顔型ポーチ(1980円)です。

なぜにこの絵のこの顔をポーチにしようと思ったのか謎です。

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テート美術館展 ウエッジウッドカフェ

「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館
期間限定 WEDG WOOD CAFE

▲国立新美術館のミュージアムカフェサロン・ド・テ・ロンドがテート美術館展開催中の期間限定で英国王室御用達ブランド「WEDGWOOD /ウェッジウッド」とスペシャルコラボレーションしたカフェに変身です。

「WEDGWOOD /ウェッジウッド」とスペシャルコラボレーションしたカフェ
「WEDGWOOD /ウェッジウッド」とスペシャルコラボレーションしたカフェのメニュー

▲イギリスと言えばアフタヌーンティーです。

展覧会鑑賞の後に優雅な時間を過ごせます。

「WEDGWOOD /ウェッジウッド」とスペシャルコラボレーションしたカフェ
「WEDGWOOD /ウェッジウッド」とスペシャルコラボカフェのフードメニュー
「WEDGWOOD /ウェッジウッド」とスペシャルコラボカフェ
「WEDGWOOD /ウェッジウッド」とスペシャルコラボカフェのドリンクメニュー
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テート美術館展のチケットについて

日時指定の事前予約は必要ありません。当日券で入場できますが、オンラインチケットを購入して行った方が入場はスムーズです。

特に週末、夏休み期間、お盆休み期間や展覧会会期後半は、チケットを購入するために並ばなくてはいけないことになる可能性もあります。

オンラインチケット購入

巡回情報:大阪:大阪中之島美術館、2023年10月26日(木)~2024年1月14日(日)

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基本情報

テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ


2023年7月12日(水) – 10月2日(月)

10:00~18:00  金土曜日は20:00まで 火曜休館
9/25, 9/27, 9/28, 10/1も20:00まで開館

展覧会チケット:一般 2,200円、大学生 1,400円、高校生 1,000円

国立新美術館 企画展示室2E

港区六本木7丁目22−2 MAP

アクセス:東京メトロ千代田線乃木坂駅青山霊園方面改札6出口(美術館直結)、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分、都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分

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