歴代インスタレーション
2017年の開業以来GINZA SIXの中央吹き抜けの大空間はアーティストによる巨大インスタレーション作品の展示空間でした。これまでに開業時の草間彌生からスタートしてダニエル・ビュレン(Daniel Buren)、ニコラ・ビュフ(Nicolas Buffe)、塩田千春、クラウス・ハーパニエミ(Klaus Haapaniemi)、吉岡徳仁がこのスペースを彩ってきました。
では歴代のインスタレーションを順番に見ていきましょう。
2017年4月の開業から2018年3月21日まで展示された草間彌生のバルーンアート「南瓜」。最初の作品展示だったのでとても印象に残っています。バルーンという素材と南瓜のモチーフの相性がよく、軽やかで楽しい作品でした。オープンしたばかりなので店内の人の多さのすごいこと!草間彌生をセレクトしたのもインバウンド需要を意識しての事だったと思われます。▼
2018年4月2日から10月31日まで展示されたダニエル・ビュレンの新作インスタレーション「ムクドリの飛行のように—GINZA SIXにて」ダニエル・ビュレンといえば縞々です。この作品も期待を裏切らず縞々でした。お店の外装やフラッグなどダニエル・ビュレンの縞々が銀座の街に飛び出して大々的に展開されました。▼
2018年11月12日~2019年2月ニコラ・ビュフ「“Fantastic Gift” 〜『冬の王国』と『夏の王国』の物語〜」クリスマスシーズンに相応しいファンタジー溢れる作品でした。この作品が銀座シックスのクリスマスデコレーションとして店内の様々な場所で展開されました。▼
2019年2月21日〜10月31日塩田千春「6つの船」個人的にはこの作品が一番幻想的で好きでした。吹き抜けのこの大空間に船頭のいない船がゆっくりと揺蕩う姿は何度見てもうっとりしました。森美術館で開催された「魂がふるえる」と開催時期が重なり両方鑑賞した人も多いかと思います。▼
2019年11月5日〜2020年2月 ニコラス・ハーパニエミ「Celebration of Life -星の海の祝祭-」クリスマスからバレンタインにかけての展示で期間が最短だった作品です。塩田千春の「6つの船」の後に登場した躍動感のある鯨は物語の続きのようですね。▼
2020年2月27日〜2021年2月23日 吉岡徳仁「 Prismatic Cloud 」つい先日まで展示されていた作品で、途中から光が追加されたりして微妙ながらも変化のあった作品です。グエナエル・ニコラ率いるキュリオシティがデザインした内装にすごくマッチしていました。
銀座で吉岡徳仁といえば東京メトロ銀座駅にパブリックアートがあるのでこちらの鑑賞もおすすめです。詳しくはここを参照ください。
案外このように何もない時の方が珍しかったりするのでは?▼
名和晃平
そして、2021年4月12日からお目見えしたのが名和晃平の「Metamorphosis Garden(変容の庭)」です。予定では2022年4月 10月(予定)まで延長展示されることになっています。これまでで最長展示ですね。
今回の名和晃平作品は今までで一番天地がある作品だと思います。浮いているのですが、底面がフラットなのでどこかに置いてある状態で浮いていると言った方が良いでしょうか。
インスタレーションは動画を参照ください。ARのイメージも見られます。▼
下から見ると「裏」感強めです。▼
ARによるイメージ
この作品に振付家ダミアン・ジャレと共作のARによるパフォーマンスイメージが重なります。出てくるダンサーは精霊に扮して変化しながらこの作品の中を舞う展開です。だから作品がまるで舞台に設置されているかのように底面がフラットな構成なのですね。
ARの鑑賞方法は自分のスマホにソフトをDLして作品をかざしてみると鑑賞できる仕組みです。しかし、このARはHPでは4月下旬と書いてありましたが、実際銀座シックスの展示パネルには5月上旬予定と表記が修正されていました。いずれにしても開始されていないということは確かです。ARが開始したら追記予定です。
AR鑑賞の手順はこちらから▼
GINZA SIX/銀座シックス
東京都中央区銀座6丁目10−1 MAP
10:30-20:30