WHERE OCEANS MEET マベル ポブレット展
銀座のシャネルネクサスホールでキューバ人女性アーティストのマベル・ポブレット「WHERE OCEANS MEET」展が2023年4月2日までの会期で開催中です。
キューバの現代アーティストとして世界的にも高く評価されている彼女の、日本では初めてとなる個展です。
▲ヴィジュアルアーティストとして、写真、ビデオ、キネティックアートなど多彩な手法を駆使して表現するその作品は、キューバだから、社会主義国だから、そんな枠を軽々と乗り越え、同時代の世界の人々に訴えかけてくるものがあります。
しかも彼女の作品は21世紀だからこそなのでしょう、変な言い方ですがとってもSNS映えがするのです。
この展覧会は写真撮影も可能、動画の撮影も可能です。ただしフラッシュの使用と、三脚、自撮り棒等の使用は禁止です。
マベル・ポブレット
マベル・ポブレット(Mabel Poblet)は1986年、キューバ生まれの女性アーティスト。
アメリカ大陸だけでなく世界各国で個展を開催していて、今のキューバを代表するアーティストです。
今回は水と海をテーマにしています。キューバも日本も島国なため、水と海は両国に共通するモチーフなのです。さらにキューバから見た ”海” には移民問題の暗喩も含まれているそうで、現代的テーマでもあることが分かります。
WHERE OCEAN MEET展の構成
この展覧会はマベル ポブレットのいくつかの作品シリーズから構成されています。
▲右が折り紙で構成された「My Autumn」シリーズの作品。
左は会場の区切り壁ですが表面が鏡面になっいます。
▲同じくMy Autumnシリーズ。
見るからにハムレットのオフィーリアです。
水の向こうに透けて見える死を暗示している作品だと思います。
▲今回の注目作品、Homelandシリーズの作品「ISLAS」です。
海の写真の断片を使ってカリブ海の海の中を表現しているかのよう。
これは必見。
Travel DiaryとSUBLIMATION
HomelandのISLASの海を抜けてくると展示スペースがあり、 Travel DiaryシリーズとSUBLIMATIONが展示されています。
▲旅先で撮影した写真のイメージを断片化し、再構成したというTravel Diary。
▲左の壁にはTravel Diaryシリーズ、奥に見えるのがSUBLIMATIONという映像作品です。
▲マベルポブレットの瑞々しい映像やインスタレーションが展開される空間は眩ゆいばかり。
▲この映像作品は半円球の物体に映像を投影しています。
仄暗い会場で見るとさらに劇的に見えます。
映像作品やインスタレーションをそのまま楽しんでも良いですし、写真撮影可能なので劇的な一瞬を待ち構えて撮るのも良いでしょう。
日本ではあまり触れる機会のないキューバの、しかも女性アーティストの世界をしっかり見ておきたいです。
どのくらい輝きとゆらめきが美しいかは是非動画を参照ください。▼
会場はシャネルネクサスホール
「WHERE OCEANS MEET マベル ポブレット展」の会場は銀座の「シャネルネクサスホール」です。
銀座中央通り沿いの、あのシャネルのビルの4階になります。
▲シャネルのビルのギャラリーということで、面倒くさそうとか気後れしそうとかいう話も耳にしますが、実際は全然そんなことありません。
シャネルの中央通り沿い、つまり正面入口にはいつもインバウンド客が並んでいたりしますが、シャネルネクサスホールの入口は別なのです。
シャネルのビルのマロニエ通り側にドアがあるので、そこから入って4Fのネクサスホールまでエレベーターで上がります。ドアのところにはたいていスタッフがいるので、展覧会を見に来たと伝えれば丁寧に案内してもらえます。
特にドレスコードもないですし、シャネルで何か買う必要もありません。
▲4Fでエレベーターを降りてエレベーターを抜ければその先がシャネルネクサスホールです。
今回のマベル ポブレットの日本での初個展、当初思っていた以上に見応えのある作品たちばかりでした。アーティスティックな意味でもSNS映えという意味でも、機会があったら見ておきたいキューバのアーティストです。
基本情報
2023年3月1日(水)~4月2日(日) 会期中無休
11:00~19:00
入場無料、予約不要
シャネルネクサスホール(CHANEL NEXUS HALL)
中央区銀座 3-5-3 シャネル銀座ビル4階 MAP
アクセス:東京メトロ 銀座駅A9出口 徒歩3分、銀座一丁目駅8出口から徒歩3分
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