ギャラリー小柳
「stili life 静物」と題したグループ展です。出品作家は国内外のアーティストでダイアン・アーバス、ミヒャエル・ボレマンス、マーク・マンダース、杉本博司、須田悦弘、ユアサエボシの六名です。
特等席?を飾るのは杉本博司の京都服飾文化研究財団のコレクションを彫刻として撮ったシリーズ「スタイアライズド・スカルプチャー」です。やっぱり美しいですね。惚れ惚れします。▼
ユアサエボシ
架空の作家ユアサエボシがギャラリー小柳初出展です。ユアサエボシは2018年の六甲ミーツアートで初めて認識しました。この時初めて見たアーティストが何人かはいたと思いますが、ユアサエボシはその不思議な名前と架空の画家ユアサエボシという設定のせいもあって、強く印象に残っています。まさかギャラリー小柳でユアサエボシと再会することになるとは思いませんでしたのでビックリしました。▼
2018年、六甲ミーツアートでのユアサエボシの作品です。シュールな雰囲気は今と同様ですが、この時の方がポップなモチーフの作品でした。他のアーティストと違ってシンプルな平面作品だったのですが、すごくよく覚えています。▼
須田悦弘
お馴染みの須田作品、今回の展示は須田作品にしては主張している方ではないでしょうか。作品の存在がはっきりわかる場所に展示されています。うん、この感じどっかで見たことあるシチュエーションですね。▼
今は無くなってしましったGINZA ART SPACEで2020年に開催された「しきのいろ 志村ふくみ・洋子×須田悦弘」の時の作品が下の写真です。この時に作家が自分でも古い資生堂の瓶などを集めているという話をしていたので、今回の展示の古い資生堂の瓶は自前なのかな?▼
手前がマークマンダース 、中央に須田悦弘、奥にユアサエボシです。▼
さすがのマークマンダース 、小型の作品でもその存在感は圧倒的ですしかし、何度見ても油土そのものにしか見えない。▼
こちらは須田悦弘。夏らしいモチーフです。▼
手前がミヒャエル・ボレマンス2018年の油彩です。タイトルは「alien」です。確かに。。。
見切れていますが、右側の写真作品がダイアン・アーバス です。
「still life 静物」というタイトルが表す通りのグループ展です。ユアサエボシの名前を見た時は、このメンバーの中で合うのかなぁと疑問に思いましたが、出品作品を見て納得です。新規に小柳のプライマリの作家となるのでしょうか。今後に注目です。
still life 静物
ギャラリー小柳
2021.6.4- 7.31 12:00–18:00 日月祝休
次回は資生堂ギャラリーの「第8次椿会 このあたらしい世界」です。
ギャラリー小柳は京橋よりの銀座で資生堂ギャラリーは新橋寄りの銀座で、なので、この二つのギャラリーを鑑賞するには中央通りの端から端まで歩く事になります。しかし、途中にはグラフィックデザインの展覧会を開催しているgggや名和晃平の変容の庭のARがスタートしたGINZA SIX、更にちょっと東銀座方面へ歩いて宮島達男の「Keep Changing」を開催中のAkio nagasawa、再度中央通りに戻ってpola museum anexの展覧会を見てから向かうと充実のアート巡りになるのではないでしょうか。