MECA(Media Culture in Asia)の展覧会
坂本龍一+高谷史郎
表参道ヒルズのスペースOとラフォーレ原宿の2箇所で開催されているMecaの展覧会をみに行ってきました。ダントツによかったのは表参道ヒルズのB3FのスペースOで展示されている坂本龍一+高谷史郎によるコラボレーション作品です。
もう、これはというか、基本インスタレーションは皆そうですが、百聞は一見に如かずで、ブログで一生懸命文章化してもなかなか本当の良さは伝わらないのですよね。
そんなジレンマを感じつつも文章化してみます。
タイトルの通り、そして写真の通り水と音のインスタレーションです。1つのプログラムをずっとループしているらしいでのすが、そのプログラムの長さは20分ほどでしょうか。
坂本龍一+高谷史郎 |
坂本龍一+高谷史郎 |
会場の中心に正方形の水盤があります。この水深はわずか数ミリで、この水盤に上から水滴が音楽に合わせて落ちていきます。この水盤に落ちた水はまた上から落ちるように循環しており、この水は毎日入れ替えているとスタッフの方が教えてくれました。
坂本龍一+高谷史郎 |
坂本龍一+高谷史郎 |
坂本龍一+高谷史郎 |
坂本龍一+高谷史郎 |
坂本龍一+高谷史郎 |
無造作に見えるが作為的に置かれた石
また、水盤の周りには直方体に近い石がインスタレーションされています。こちらも含めて作品です。この石は触ってもいいのですが、腰掛けてはいけません。
坂本龍一+高谷史郎 |
坂本龍一+高谷史郎 |
下からの振動
音楽に連動して水滴が上から落ちる動き以外に下からの振動による動きもあります。水盤と台座の間に3センチくらいの隙間があり、ここを覗いてみたら、スピーカーが上を向いて水盤の底面に設置されていました。このスピーカーから発する低音の振動が水に伝わり、水面にみたこともない不思議な模様を描き出します。
坂本龍一+高谷史郎 |
坂本龍一+高谷史郎 |
この作品で坂本龍一と高谷史郎がどのように役割分担しているのかは推測の域を出ませんが、インスタレーション装置そのものについてはダムタイプでの長い経験をもつ高谷史郎が主に担当しているのではないでしょうか。
水滴の落下もそうですが、振動する水面をみたときにはすごくダムタイプを連想しました。
Guillaume Marmin and Philippe Gordiani
表参道ヒルズ会場でのもう1つの目玉はこの作品です。こちらも言葉で解説するのは非常に難しい作品です。
真っ暗な部屋に入ると正面から無数の光の線が音楽に合わせて動きます。時折、横から光線をみやすくするためと思われる白い粉が噴射されます。直撃されたくない人は左側には立たないほうがよいので注意しましょう。
Guillaume Marmin and Philippe Gordiani |
Guillaume Marmin and Philippe Gordiani |
ラフォーレ原宿会場
こちらの会場ではad Ermitaño、平川紀道、Studio The Future – Klara van Duijkeren / Vincent Schipper、couchの作品が展示されています。
Kawita Vatanajyankur |
Tad Ermitaño |
couch |
平川紀道 |
会期は今週日曜までです。とにかく一度足を運んで本物をみてください。
ヒルズカードを持っていると入場料が半額でした。
MeCA
「アジアからメディアカルチャーを総合的に発信する国内初のプラットフォーム」
会期:2月9日(金)〜18日(日)
会場:表参道ヒルズ スペース オー、ラフォーレミュージアム原宿
時間:11:00〜20:00 ※最終日18日(日)は17:00まで
入場料:一日券1000円(再入場不可)、全日券1800円(会期中何度でも入場可)