クリスチャン・ディオール展が大盛況だった清澄白河の東京都現代美術館でデヴィッド・ホックニー展が始まりました。デヴィッド・ホックニーは86歳になった現在もiPadを使いこなし、精力的に作品制作を続けています。
イギリス生まれのホックニーは、60年代にロサンゼルスに移住して新進気鋭のアーティストとして脚光を浴び、フランスのノルマンディーに拠点を移した現在も第一線で活躍する世界的アーティストのひとりです。
常に革新的な作品を世に送り出しているデヴィッド・ホックニーの27年ぶりの大規模個展を見に行く前に知っておきたい情報をまとめた完全ガイドです。
ホックニー展の展覧会構成は?ホックニー展の写真撮影は?、ホックニー展の鑑賞時間の目安は?、ホックニー展の映像鑑賞時間は?、ホックニー展のチケット料金は?、ホックニー展のグッズは?、ホックニー展の混雑状況は?、ホックニー展の事前予約は?などなど
PRホックニー展の展覧会構成
展覧会構成は8章です。
東京都現代美術館の3階展示室と1階展示室の2フロアで展開されています。
出品されているのは平面作品ですが、油彩、アクリル、版画、ドローイング、iPadによるものなど技法は多岐にわたります。
ロサンゼルスに移住する前の60年代初頭に制作されたものからコロナ禍に制作された最新作まで、ホックニーのこれまでの活動を網羅する内容になっています。
高齢のため来日が叶わなかった本人もインタビューで「こんなに古い作品が展示されているとは」とやや驚いた様子でした。
また、壁面が大きくカーブしているばかりか、壁の経師の色など会場デザインも工夫されています。
*経師(展覧会場の壁紙)
というのも大作「ノルマンディーの12ヶ月」はなんと!90mもあるのです。
どんなに巨大な美術館でも直線的に見せるのはほぼほぼ不可能です。
東京都現代美術館の正面入り口からコレクション展示室入り口までのまっすぐ貫くコンコースなら可能だったかも!?だって160mあるんですから!
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ホックニー展の映像は?
ホックニー展には作品としての映像が3点あります。
展覧会冒頭に展示されているiPhone・ipadドローイング(約8分)は横並びに展示された3台のモニターを鑑賞します。
ホックニーがデジタル上でどのように作品を仕上げていくのか、その過程を垣間見ることができる貴重な作品です。
また、四方の大画面に囲まれて四季を鑑賞する「四季、ウォルゲートの木々」(4分21秒)は同期した36台の55インチモニターで構成された大画面映像作品です。
最後に展示されているのは、6枚組のiPad絵画、アニメーション(約3分10秒)です。
3点全て鑑賞しても15分ほどですので、コンプリート必至です。
作品以外のインタビュー映像は会場内の「ウォーター近郊の大きな木々またはポスト写真時代の戸外制作」作品後方のモニターで1カ所とミュージアムショップ、ナディッフ奥のスクリーンで1カ所の計2カ所です。
ナディッフ奥のスクリーンで上映されている「ホックニーさんからのメッセージ」(15分)は、会場内のQRコードかYouTubeでも鑑賞可能です。
時間がない方はYouTubeで!
ホックニー展の鑑賞時間目安は?
前述の通り、長い映像作品やドキュメンタリー映像はありません。
また、解説文なども読みやすくなっています。総点数は127点ですが、平面作品なので、私は1時間の鑑賞で満足できました。
じっくり鑑賞したい人は1時間半、そうでなければ1時間あれば大丈夫です。
ホックニー展の写真撮影は?
ホックニー展の写真撮影は、1階のフロアのみです。3階は全面的に写真撮影不可です。
あと、ミュージアムショップも撮影不可です。
動画撮影、自撮り棒、フラッシュ、三脚はもちろんNGです。
さらに注意したいのは、スマホ及びタブレット端末での写真撮影のみ可能で、カメラでの写真撮影は不可です。
ですから、一眼レフなど本格的なカメラを持ち込んでも撮影できませんので注意してください。
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ホックニー展のグッズは?
今回のホックニー展から、展覧会会場内にグッズ売り場が開設されるように仕様が変わっていました。
国立新美術館方式とでも言いましょうか。
ですから、展覧会を鑑賞しないとホックニー展のグッズ購入はできません。
再入場ができないので、グッズ購入は後悔のないように吟味しましょう。
David Hockney Inc.の監修の可愛いグッズがたくさんありましたよ!写真撮影不可なので写真はありません。
ディオール展の影響?
もしかしたら、ディオール展で転売目的でグッズだけを大量に購入する人がいたのかもしれません。
あくまで推測ですが、チケット代を支払ってグッズを購入するとなると、転売屋にとってはハードルが上がりますよね。
ホックニー展のチケットは?予約制?
ホックニー展は日時予約制ではありません。いきなり美術館へ行って当日券で鑑賞することができます。
しかし、スムーズに入場したいならオンラインチケットを事前に購入しておいた方が良いでしょう。
オンラインチケットの場合は日付指定券です。
入場時間の指定なし、滞在時間の制限もありません。
チケット料金は、一般 2,300 円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 1,600円 /中高生 1,000円 /小学生以下無料
【オンライン限定】平日限定ペアチケット 4,000円 / グッズ付チケット 4,400円(限定各200)
【2展セット券】「デイヴィッド・ホックニー展」+「あ、共感とかじゃなくて。」一般 3,200円、大学生・専門学校生・65歳 2,100円、中高生 1250円
東京都現代美術館では、ホックニー展以外に地下会場で「あ、共感とかじゃなくて。」を、コレクション展示室では、MOTコレクション被膜虚実、特集展示横尾忠則―水のように、生誕100年 サム・フランシスが開催中です。
MOTコレクション展は、ホックニー展のチケットで鑑賞可能なのでぜひ合わせて鑑賞しましょう。
なぜなら、MOTコレクション展にもホックニーの作品が展示されているからです。
実は、MOTコレクションで特集されている横尾忠則とホックニーは1歳違いの作家なので横尾忠則ゆかりの作家としてホックニーも紹介されているのです。
サマーナイトミュージアム
東京都現代美術館は4年ぶりに開催される特別企画「サマーナイトミュージアム」の参加施設です。
涼しくなる夜間に美術館を開館するので少しでも暑さを避けたい人には嬉しい企画です。
サマーナイトミュージアムの実施日は2023年7月21日から8月25日までの毎週金曜日。この日は通常18時の閉館が21時まで延長されます。
ただし、他の美術館、展覧会では学生無料や割引といった特典があるのですが、ホックニー展だけはそうした特典はなく、単に21時までの夜間開館ということになります。
でも普段は夜間開館しない東京都現代美術館の夜の姿を見られる良い機会でもあるので、ホックニー展と美術館の両方を楽しむつもりでナイトミュージアムの日に訪問するのも良いと思います。
ホックニー展の混雑状況
会期始まってすぐの鑑賞だったので、入場制限もなくすんなり入場し、ストレスなく鑑賞することができました。
今後会期後半に向かって混雑していくことは容易に想像できます。
会期は11月までととても長いし、今年の夏はあまりにも暑いけれど、早めに訪問した方がよいでしょう。
ホックニー展へ出かける前に
ホックニー展で展覧会に集中するために、前述したホックニーからのメッセージのYoutubeを事前に鑑賞していきました。
もちろん、展覧会鑑賞後でもよいのですが、事前鑑賞をお勧めします。
さらに、段取りよく楽しむためには、3階の展示室から1階の展示室へ移動するエスカレーター前に書籍がズラーっと並んだ展示コーナーがあります。ここでは、ホックニーのARを楽しむことができます。段取りよく楽しむために事前に必要なアプリをDLしていきましょう!
そして、美術館巡りに慣れている人なら当然のことですが、荷物を預けるロッカーのために100円玉!(100円は返却されます)
さらに、作品保護のために展示室はかなり寒いです。羽織るものがあると良いでしょう。
東京都現代美術館の展示室の床はフローリングです。あまり高音の足音がする靴は避けた方がベターです。(ミュール・サンダル系は音が鳴りやすいです)
他人にも迷惑ですが、自分もうるさいなと感じるはずです。
基本情報
デイヴィッド・ホックニー展
10:00 – 18:00 月休(7/17、9/18、10/9は開館)、7/18、9/19、10/10休館 チケット料金:一般 2,300 円 、大学生・専門学校生・65 歳以上 1,600円、中高生 1,000円(800円) 、小学生以下無料 事前予約制ではありませんが、オンラインチケットを購入していくと入場がスムーズ 東京都現代美術館 企画展示室 1F/3F 江東区三好4丁目1−1 MAP アクセス:東京メトロ半蔵門線清澄白河駅B2番出口徒歩9分 都営地下鉄大江戸線清澄白河駅A3番出口徒歩13分 東京メトロ東西線木場駅3番出口より徒歩15分、または都営バスで東京都現代美術館前下車 都営地下鉄新宿線菊川駅A4番出口より徒歩15分、または都営バスで東京都現代美術館前下車 |
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