プリツカー賞受賞建築家の槇文彦さんが2024年6月に95歳でお亡くなりになりました。
槇文彦の建築というとどこを連想しますか?
私がまず連想するのは現在も近所で、20代の頃は毎日通っていた代官山ヒルサイドテラスです。
▲ヒルサイドテラスには自身の設計事務所である槇総合計画事務所も入っています。写真の左側がオフィスです。
槇文彦は、ヒルサイドテラスの他にも京都国立近代美術館や幕張メッセ、ニューヨークの4ワールドトレードセンターなど数多くの建築を手掛けています。このように槇建築は日本全国はもちろんのこと世界中に存在します。
世界中の槇文彦建築巡りをするのはなかなか大変ですが、渋谷区港区界隈(一部新宿区千駄ヶ谷と墨田区)の槇建築を厳選して10件ご紹介します。
簡単にいうと私の家の近所で見られる槇文彦建築特集なのです。
こちらの建築とアートを巡るInstagramのリールの登場順に紹介します。▼
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日本ユダヤ教団
2009年に竣工したユダヤ教のシナゴーグを包含する施設です。
ユダヤ教では偶像崇拝が禁じられているため、建築は至ってシンプル。
ファサードは六芒星をモチーフにしたタイル貼りとスギ板本実型枠コンクリート打ち放しの美しい組み合わせ。階段も手すりも美しい。
おそらく内部もシンプル且つ壮麗なのでしょう。
いつか中に入ってみたいと数年思い続けていますが、叶いません。
というかチャレンジしてみたこともないのですが。
基本情報
日本ユダヤ教団
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刀剣博物館
旧安田庭園の中にあるような(実際は隣接)刀剣博物館の設計も槇文彦です。
ドレープが美しい天井の意匠は村野藤吾の八ヶ岳美術館を想起させます。
基本情報
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東京体育館
千駄ヶ谷の駅前にある体育館です。
現在は隣に新しい国立競技場が完成し、小ぶりに見えてしまいますが、実はかなりかっこいいデザインです。
基本情報
東京体育館
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スパイラル
青山通りに面したワコールが運営する文化施設です。これまでにここに何度足を運んだかなんて到底数えることはできません。
外観もさることながら施設名に由来する螺旋のスロープが特徴の大吹き抜け空間は、いつまで経っても色褪せません。また、青山通りを見下ろすことのできる階段空間のカーペットは京都国立近代美術館ととてもよく似ています。
基本情報
スパイラル
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イカトイレ
恵比寿にある通称タコ公園のトイレが日本財団とユニクロの「THE TOKYO TOILETプロジェクト」でリニューアルしイカトイレとなりました。
このイカトイレの設計が槇総合計画事務所です。
ヴィム・ベンダースの映画「パーフェクトデイズ」にも何度も登場します。
基本情報
恵比寿東公園/恵比寿タコ公園
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ヒルサイドテラス
槇文彦の代表作といえばここヒルサイドテラスでしょう。
朝倉不動産と長期に渡り計画し、建築というよりもまちを作り上げたお手本のような計画です。
基本情報
ヒルサイドテラス
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広尾タワーズ・広尾ホームズ
広尾の駅前に聳え立つ二つの集合住宅広尾ホームズと広尾タワーズ。こちらも槇文彦による仕事です。
名前は出せませんが、某有名建築家もここに住んでいます。また、六本木ヒルズや東京ミッドタウンなどができる前は、海外から来日した外国人野球選手などもたいていここに住んでいたという時代がありました。
すぐそばにナショナル麻布マーケットがあるというのもポイントだったのでしょう。
基本情報
広尾タワーズ・広尾ホームズ
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三菱UFJ銀行広尾支店
広尾駅前にある光沢のあるタイルが特徴の建築です。背後の広尾タワーズ、広尾ホームズと横にある広尾ガーデンプラザも槇文彦設計です。もしかしたら広尾駅前は代官山の次に槇建築が集まっているかも!?
基本情報
三菱UFJ銀行広尾支店
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テレビ朝日
六本木ヒルズの毛利庭園に隣接する場所にあるテレビ朝日も槇文彦建築です。
アールを描くガラスのファサードが美しい大型建築です。
基本情報
テレビ朝日
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