広尾にある安藤忠雄設計の教会、広尾の教会こと「広尾21世紀キリスト宣教会」になんと7年ぶりに見学に行ってきました。近くにあるにもかかわらずなかなか再訪できなかったのは、コロナ禍で一般見学をずっと中止していたからです。
その間に広尾21世紀キリスト教会から広尾21世紀キリスト宣教会に名称も変更されていました。
最近、再び見学が再開されたということで早速7年ぶりに再訪してきました。
PR広尾の教会の外観
この7年間、外観だけならいつでも見ることは可能でしたので、時々行ってみたりしていました。再び中に入れることが来る日を願って。
俯瞰で見たわけではありませんが、この教会は上から見ると地下に埋まった長方形の箱の上に二等辺三角形の箱が乗っている構造です。
三角形の箱が礼拝堂です。
▲安藤忠雄らしいコンクリート打ち放しの外壁に三角形の窓が印象的です。
▲入り口には十字架の形にスリットが入っています。信者や関係者、そして見学者もここから入ります。
広尾の教会の内部
7年ぶりに教会の内部に入りました。
建築見学とはいえ、教会に入ると神聖な気持ちになりますね。
▲十字架にスリットの入った扉は内部から見ると、光が入ってとっても美しい光景を見せていました。
外から見るより数倍美しいい姿です。
▲奥からエントランス空間を見た図です。写真の左側にオフィス、右側に礼拝堂の入り口があります。
エントランスの天井にもスリットが入っていてトップライトになっています。
▲礼拝堂の2階席へ向かう階段です。壁にはこの建築のアイコンの二等辺三角形がダブルになったレリーフが飾られています。
これも7年前と変わりません。
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広尾の教会の礼拝堂
7年ぶりの礼拝堂は、いい意味で何も変わっていませんでした。
その静謐さと美しさは時間という概念を超越したような存在です。
▲安藤忠雄のどこの教会よりもスリムで繊細かつ超華奢で美しい十字架が、三角形の頂点のスリットからガラスを通して入ってくるぼんやりとした光を背後から浴びて浮かんでいます。
この光景です!7年前に見た景色と全く変わっていません。
▲礼拝堂の内部は外観と打って変わって温もりのある木で覆われています。
▲浮かぶ十字架の足元はガラスになっていて地下空間が見えています。下は洗礼の時に水を満たして使われる場所です。
▲十字架側から礼拝堂入り口を見た様子です。神父様の目線ですね。
両脇に楽器があるのはゴスペル用です。
▲礼拝堂の2階席です。この空間も天井以外は木で囲まれています。
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広尾の教会の三角の窓
安藤忠雄建築は三角形や四角形、円形がデザインに使われていることが多いです。
▲広尾の教会は三角形です。外から見た三角形の窓。
窓ですが、開閉はしませんので明かり取りです。
▲礼拝堂内部から三角形の窓を見たところ。自然光がたっぷり入ってきます。
広尾の教会は自然光で
教会の方はとっても親切で、礼拝堂の照明を点灯してくださいましたが、そのおかげでこの空間は自然光が一番良いということを実感することができました。
▲礼拝堂の照明を点灯した様子です。
▲礼拝堂の照明つけず、自然光だけの様子。断然自然光ですね。
久しぶりの安藤忠雄の教会建築はやっぱり光が美しい空間でした。
7年前の見学の際は地下にも行くことができましたが、今回は礼拝堂のみの見学でした。地下には教会の模型もあったので、全体像がわかりやすいのですが、今回は模型を見ることはできませんでした。
とはいえ、見学時間いっぱい自由に見学させてもらい大満足です。
ありがとうございました。
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広尾の教会の見学は事前予約制
広尾の教会の建築見学は事前予約制です。いきなり行っても見学できません。
見学できるのは金曜の14時〜15時のみです。(祝日をのぞく)
見学の予約方法は公式HPに掲載してあります。
基本情報
広尾21世紀キリスト教会/広尾の教会
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