世界屈指の文化都市、京都を舞台に毎年春に開催される《KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭》が今年も開幕しました。
京都市内の美術館やギャラリーなど各所で展示が行われるのですが、そこは京都。歴史のある建築から近現代のモダンな建築まで、会場も京都ならではの多様性のあるもの。
写真作品などの展示を京都らしい会場空間で鑑賞できる、まさに建築とアート(写真)なイベントです。開幕前のプレスツアーに招待いただいたので、そのツアーとプライベートで巡った《KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2025》のほんの一部を紹介します。
2025年4月12日(土)から5月11日(日)までの1ヶ月間という会期は京都がもっとも美しく過ごしやすい時期です。そんな時期に京都の街を巡りながら写真というテクノロジーを使った表現やそれを使ってのメッセージを京都ならではの空間で楽しんでみてください。
JRとJR京都駅(原広司)
京都へは新幹線や電車で入る人が多いと思います。その京都の玄関口であるJR京都駅ビル北側通路に展示される巨大壁画「クロニクル京都 2024」。
京都入りして真っ先に目にするであろう作品です。

フランス人アーティストのJRが2024年秋に京都に滞在し、505人のポートレートを撮影するとともに、それぞれが語る自身のストーリーを録音しました。
505人は京都市長をはじめ浅田彰など京都在住の著名人からいわゆる無名の市井人まで。他にも有名俳優さんからドラッグクイーンまで。どんな人物が映っているのか探すのも楽しいと思います。
同じ街で生活しながら存在を見ることのなかった人々、出会うことのなかった人々が壁画の中で共存するという、多様で公平で受容性のある京都を再現したかのような壁画です。

▲JR(写真右)は京都市長やJR京都駅長を招いてのKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025のオープニングセレモニーでテープカットの大役を務めています。
写真左はKYOTOGRAPHIEの共同創設者で共同ディレクターのルシール・レイボーズ氏。見切れてしまっていますがその隣には仲西祐介氏もいます。
ラウドスピーカーを持って三脚に立つ姿は1968年のパリ五月革命の記録写真を見るかのようですね。
タイトル:クロニクル京都 2024
アーティスト:JR
会場:京都駅ビル北側通路
設計:原広司
入場料:無料
休館日:無休
JRと京都新聞ビル
JRは京都駅の他に京都新聞ビルでも作品を展示しています。

▲《クロニクル》という壁画シリーズはメキシコの壁画家ディエゴ・リベラの作品に着想を得たもの。
京都新聞ビル1Fではこれまでのサンフランシスコ、ニューヨーク、マイアミそれとキューバを舞台にした作品が展示されています。
またクロニクルシリーズの制作過程を見せる展示などJRの創作の一端を垣間見ることができます。

▲そして圧巻なので地下1Fの旧印刷工場跡で展開されるインスタレーション。
10年前に稼働を停止した後はAMBIENT KYOTOなど展覧会会場として使われることが多い印刷工場跡地の広大な空間を使った京都クロニクル2024。
市井の人々が語る物語に胸が一杯になる、そんな圧倒的なインスタレーションです。
入場は無料ですが、KYOTOGRAPHIEのパスポートまたは限定の無料チケット(オンライン配布)が必要です。

▲会場入口に停められているトラック。
JRの移動式フォトスタジオを見かけた方も多いと思いますが、あのイメージですね。ただこのトラックにはフォトスタジオは積載されていません。
タイトル:Printing the Chronicles of Kyoto
アーティスト:JR
会場:京都新聞ビル1F & 地下1F(印刷工場跡)
竣工:1960年
入場料:無料 (要 限定無料チケット)
時間:平日 10:00 – 18:00、土日祝 10:00 – 19:00
休館日:4月15, 20, 28日、5月7日
レティシア・キイとASPHODEL
祇園のギャラリースペース「ASPHODEL(あすふぉでる)」ではコートジボワール出身のレティシア・キイ(Laetitia Ky)の《LOVE & JUSTICE》。

▲まだ若いアーティストですが自身をモデルにした作品はパワフル、そして明確。アーティストの人柄も含めて完全にファンになってしまいました。
自身の髪の毛を彫刻のように形作るヘアスカルプチャーという手法で、このRock Against Racismみたいなビジュアルの髪も自前。
ASPHODELでの《LOVE & JUSTICE》はHairs Against Sexualismとでもいう内容でした。

▲植民地時代以前のアフリカの女性たちの髪型はそれ自体が自己表現やコミュニケーションの手段であったこと知り、それらを継承し表現の手段とすることにしたのです。
女性の生き方は女性自身が決める。そんな当たり前のことが当たり前でない世界へのプロテストなどメッセージ性の強い作品が並ぶ、パワフルな展覧会です。
タイトル:LOVE & JUSTICE
アーティスト:レティシア・キイ
会場:ASPHODEL
入場料:大人 1,000円, 学生 800円
時間:11:00 – 19:00
休館日:4月16, 23, 30日、5月7日
レティシア・キイと出町桝形商店街
レティシアは出町桝形商店街でも《A KYOTO HAIR-ITAGE》が展示されています。

▲商店街のアーケードには布地にプリントされた垂れ幕で。京都の帯をイメージしたのだそうです。
2024年暮れのアーティスト・イン・レジデンスで京都に滞在した際に制作された作品11点がこのように展示されています。
それにしても、お茶を淹れるその急須を髪で作るのはユーモラスですね。

▲鴨川で髪の釣り竿で髪の魚を釣り上げるレティシア。
若いアフリカの現代アーティストの作品が当たり前のように展示されているアーケード商店街。京都らしいですねぇ。

▲出町桝形商店街内にある京都グラフィーの恒久スペース「DELTA」にも同じ作品が、今度は掛け軸をイメージして展示されています。
異国の文化に対する興味・関心、文化に触れたことの驚きや喜びを、生き生きとそしてユーモラスに表現しているチャーミングな作品群です。
タイトル:A KYOTO HAIR-ITAGE
アーティスト:レティシア・キイ
会場:出町桝形商店街 & DELTA
入場料:無料
時間:11:00 – 18:00
休館日:4月14, 21, 28日、5月7日
マーティン・パーとTIME’S (安藤忠雄)
木屋町の安藤忠雄建築「TIME’S」では写真家マーティン・パーの《Small World》、吉田多麻希望の《土を継ぐ》が展示されています。

▲高瀬川沿いのTIME’Sは通常は閉まっているので、今回は内部を見ることのできる良い機会です。
インフォメーションセンターもありますし、Kurasu Coffeeの期間限定カフェ、SIGMAポップアップライブラリーなども開設され、KYOTOGRAPHIE 2025の拠点の一つです。

▲オーバーツーリズムが問題になっている京都で、帝国主義的でアメリカ化、ディズニー化された ”観光” を写真としてビジュアルとして突きつけるマーティン・パーの作品展という構図自体がもう刺激的です。

▲会場であるTIME’Sは1984年に第一期工事が完了していますから安藤忠雄が世界的建築家として活躍し始めた頃の建築になります。
マーティン・パーの作品を見たりしながら館内を巡っていると、あぁ安藤忠雄らしいなぁと感じる箇所が随所にあります。
TIME’sについての詳細はこちら
同年に竣工した個人住宅についてはこちら

▲4月17日までの期間限定で、世界最古のシャンパン・メゾン「ルイナール」のラウンジが開設され、パビリオン「4 RUE DES CRAYÈRES /クレイエル通り 4番」の模型展示などが行われています。
このパビリオンの設計は大阪万博2025の大屋根リングで話題の藤本壮介。タイムリーな展示です。
タイトル:Small World
アーティスト:マーティン・パー
会場:TIME’S
設計:安藤忠雄
入場料:大人 1,000円、学生 800円
時間:11:00 – 19:00
休館日:無休
イーモン・ドイルと東本願寺 大玄関
アイルランドのアーティスト、イーモン・ドイルは近親者の死をきっかけに制作された《K》を東本願寺 大玄関で。

▲テクストゥス(布)で包まれているのは魂を象徴しているよう。
ケルト世界の異形の生き物なのか超自然的な何かなのか。

▲東本願寺 大玄関の暖簾も展覧会タイトルの「K」を象ったものに変更されています。
ちなみに「東本願寺 大玄関」をネットで検索すると渉成園(しょうせいえん)内に移築された「大玄関」がヒットする場合がありますが、会場となるのは東本願寺大寝殿隣の大玄関の方です。

▲左がイーモン・ドイル、右はアイルランドの伝統的な死者への哀歌「キーン」をもとに本展のサウンドを構築したディビッド・ドノホーです。イーモンはレコード(テクノ系)を出したことがありますし、ディビッドは現役のミュージシャンです。
タイトル:K
アーティスト:イーモン・ドイル
会場:東本願寺 大玄関
入場料:大人 800円、学生 600円
時間:10:00 – 17:00
休館日:4月16, 23, 30日、5月7日
リー・シュルマン & オマー・ヴィクター・ディオプと嶋臺ギャラリー
築140年を超える町家建築に入る嶋臺(しまだい)ギャラリーではロンドン生まれパリ在住の白人アーティスト、リー・シュルマンとセネガル生まれのオマー・ヴィクター・ディオプとのコラボ展《Being There》。
1950年代、1960年代に北米で撮影された普通の家族写真をもとに、そこに映っていない人々を紛れ込ませたものが作品です。

▲”Being There” というのは、いるはずだった・誰かがいた場所に、黒人であるオマーが入り込んだ写真。
この写真はアメリカのどこかで白人男性が一人でポーズを取っていたのが元写真。そこにその時代のその場所で白人のように振る舞えることのなかったオマーをコラージュしています。

▲水着の白人女性の隣でポーズを決めるオマー。
本当にこの時代のこのシチュエーションだったらオマーの命が危ないですね。
女性の側からみれば居なかった人物の代わりに当時は存在が無視されていた黒人がいるという図ですし、差別される側からすれば本来はその場所に自分たちがいたかもしれない。そんな批評性ががんがん伝わってきます。

▲白人女性と楽しくレコードを選ぶオマー。
アメリカの前衛フォーク・ジャズ、ミニマリズムのストリートミュージシャンMoondog(ムーンドッグ)の1956年のアルバム「Moondog」が映っているので、1950年代後半の写真だと思われます。
ちなみにMoondogは昨年のアカデミー賞ノミネート作品でボブ・ディランを題材にした映画《名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN》で取り上げられ、プチ再評価が進むミュージシャンです。
タイトル:The Anonymous Project presents Being There
アーティスト:リー・シュルマン & オマー・ヴィクター・ディオプ
会場:嶋臺(しまだい)ギャラリー
竣工:1883年
入場料:大人 1,000円、学生 800円
時間:10:00 – 18:00
休館日:4月15, 22, 28日、5月8日
グラシエラ・イトゥルビデと京都市美術館 別館
メキシコの女性フォトグラファー、グラシエラ・イトゥルビデの日本初の回顧展は京都市美術館 別館で。

▲会場の壁面は京都を拠点に活動する左官職人、久住有生によるもの。
土の暖かみが感じられる展示室で見る、メキシコの歴史、風土をモノクロで切り取った写真の数々。
作品のコンテキストと会場の空気感がマッチしています。

▲メキシコといえばフリーダ・カーロ。
彼女の遺品はディエゴ・リベラによって浴室に封印され50年間開けられることはなかったそうです。
その浴室内で撮影された写真にはフリーダのコルセット、義足などが映っています。
JRの京都クロニクルはディエゴ・リベラの壁画からのインスピレーションですし、ここでもディエゴ・リベラ。彼をキーにJRとグラシエラ・イトゥルビデが繋がっています。

▲会場となる京都市美術館 別館はもともとは1931年竣工の旧京都市公会堂。
タイトル:グラシエラ・イトゥルビデ
アーティスト:グラシエラ・イトゥルビデ
会場:京都市美術館 別館
竣工:1931年
入場料:大人 1,500円、学生 1,200円
時間:10:00 – 17:30
休館日:4月14, 21日
エリック・ポワトヴァンと両足院
建仁寺の塔頭(たっちゅう)両足院ではフランスの写真家エリック・ポワトヴァンの《両忘—The Space Between》。
白い背景に撮影された静物や植物の作品、あるいは植物が画面全体を覆い尽くす作品。両極端も言える作風ながら共通する独自の感覚がユニークです。

▲作品前でポーズを取るエリック・ポワトヴァン。

▲会場の両足院は建仁寺の塔頭で池泉回遊式庭園や茶室などの建造物、文化財の所蔵などで知られています。
作品が展示されているこの茶室は「臨池亭」。

▲京都府指定の名称でもある庭園から茶室が2つ見えます。
右は「臨池亭」、左は犬山市の国宝「如庵」の写しである「水月亭」です。
タイトル:両忘—The Space Between
アーティスト:エリック・ポワトヴァン
会場:両足院 大書院、水月亭、臨池亭
入場料:無料
時間:10:00 – 17:00
休館日:4月19, 20, 30日、5月7日
アダム・ハルナ、土田ヒロミと八竹庵

京都グラフィーのインフォメーションセンターは市内に3ヶ所設置されているのですが、その一つ「八竹庵(旧川崎家住宅)」では作品の展示も行われています。

▲パレスチナ系アメリカ人写真家アダム・ルハナの《The Logic of Truth》。
パレスティナ(たぶんウェストバンク)の日常の生活を捉えているようでどうしても浮かび上がってくる準占領下での生活。
それを端的に現しているのが撮影を制止しようとするイスラエル兵(写真)。

▲もう一つは土田ヒロミ ほかによる《リトル・ボーイ》。
作品は会場にて発表ということになっているのでここでは紹介しません。
ただタイトルから連想されるとおりで、80年前に使われたその名の装置とそれが引き起こした結果が少ない写真で表現されています。
タイトル:リトル・ボーイ / The Logic of Truth
アーティスト:土田ヒロミ ほか / アダム・ハルナ
会場:八竹庵(旧川崎家住宅)
竣工:1926年
入場料:無料 (要 限定無料チケット)
時間:平日 10:00 – 18:00、土日祝 10:00 – 19:00
休館日:4月15, 20, 28日、5月7日
京トマソン マラソン
KYOTOGRAPHIEは14の展覧会を京都市内15の会場で開催するものですが、関連プログラムやパブリックプログラム、ガイドツアーなどが豊富に用意されています。
さらにサテライトイベントとしての「KG+」という公募型フェスティバルも同時開催されることで、150を超える展覧会が市内約120か所で開催されます。市内がフォトイベント一色になると言っても過言ではありません。

▲プライベートで訪問したのが京都芸術センター。
元明倫小学校の校舎を再利用し2000年に開設された芸術文化施設で、今年で開設25年になります。

▲開設25周年記念展覧会は《そのへんにあるもの》。
超芸術「トマソン」。覚えていますか〜?
トマソンと提唱者である赤瀬川原平の軌跡を追う展覧会で、KYOTOGRAPHIE閉幕後の6月8日まで開催されています。
5月18日には新たに発見されたトマソンの公開報告会も行われるそうです。
タイトル:そのへんにあるもの/京トマソン マラソン
アーティスト:赤瀬川原平/超芸術トマソン/路上観察
会場:京都芸術センター
入場料:無料
会期:2025年4月12日(土)〜6月8日(日)
時間:10:00 – 20:00
休館日:4月23日、5月27, 28日
KYOTOGRAPHIE 2025
マップ&オフィシャルガイド
2025年版はこちらからPDFでダウンロードできます。またインフォメーションセンターや各会場では紙のマップ&ガイドを無料で配布しています。
インフォメーションセンター
インフォメは3ヶ所。チケットの購入やフェスティバルに関する情報提供、周辺の観光情報の提供などを行っています。
インフォメーション町家(八竹庵)
営業時間:10:00-19:00
サービス:チケット販売、グッズ販売、コンシェルジュ、無料レンタサイクル
JR京都駅インフォメーションセンター
営業時間:10:00-17:00
サービス:チケット販売
TIME’S INFO
営業時間:11:00-17:00
サービス:チケット販売、グッズ販売、KYOTOPHONIE Lounge
オフィシャルグッズ
様々なオフィシャルグッズも用意されています。

▲KYOTOGRAPHIE 2025の公式カタログ。PHOTOGRAPHY(写真)、TEXT(文章)、SPACE(空間)の3部構成。しっかりSPACEに触れているところが建築とアートを巡るとしては嬉しいです。

▲今年のテーマ「HUMANITY」のキャップはダウンロードできます。
Black / Off-White / Gray / Copperの4色あって税込5,500円。
京都のブランドSOU・SOUの靴下は税込660円。

▲トートバッグはJR、グラシエラ・イトゥルビデ、レティシア・キイ、石川真生の4種類。価格は税込3,300円です。
JRのTシャツなどもあって価格は税込5,500円です。

▲KYOTOGRAPHIEだけでなく、サテライトイベントのKG+や姉妹イベントで音楽フェスティバルのKYOTOPHONIEのグッズも用意されています。
パブリックプログラムとガイドツアー
アーティストトークやパネルディスカッションなど多くのパブリックプログラムが開催予定です。
また週末とGWには2時間のガイドツアーが開催されます(ガイドツアーとしての参加費は無料)。ガイドツアーの詳細と予約はこちらのフォームを参照してください。
KYOTOPHONIEという姉妹イベントもありクリエイティブな実験を促す音楽フェスティバルです。2025年春の目玉はGWにロームシアター京都で行われるパティ・スミスとサウンドウォーク・コレクティブの日本公演でしょう。
その他詳細はマップやハンドブックを参照してください。
KG+
KYOTOGRAPHIEのサテライトイベントが「KG+」。150を超える展覧会が市内約120か所で開催されます。黄色い旗が目印です。
またKYOTOGRAPHIEの会期は5月11日までですが、KG+の展覧会は会期が異なる場合があります。
協賛企業やスポンサー企業や主催・共催で行う展覧会「KG+ SPECIAL」というものもあります。
そして「KG+ SELECT」は公募型のコンペティションで受賞者は翌年のKYOTOGRAPHIEで展覧会を開催することができるというもので、KYOTOGRAPHIE会期中に堀川御池ギャラリー全館を使って開催されます。

▲2025年の受賞者はウルグアイのアーティスト、フェデリコ・エストル(Federico Estol)でした。
KG+ SELECTの会場、烏丸御池ギャラリーで真っ先に目にする場所に展示されています 。
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025 基本情報
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025
会期:2025年4月12日(土) 〜 5月11日(日) 会場:JR京都駅、八竹庵、京都新聞ビルなど 料金:パスポート 一般 5,800円、平日限定パスポート 4,500円など。単館チケットもあり |