日本各地に存在する、その施設全部がひとつの巨大なアート作品という場所を特集します。
紹介する新旧の巨大なアートは4つ。
いずれも一人のアーティスト又は1組のアーティストが全てを手がけた作品です。新しい順にご紹介。
最新は杉本博司の「江之浦測候所」、最も古いのは荒川修作+マドリン・ギンズによる「養老天命反転地」です。
さて、いくつ行ったことがありますか?
PR江之浦測候所(杉本博司)
2017年に開設された「江之浦測候所」は、現代美術家の杉本博司が手がけたランドスケープです。
硝子の能舞台やコールテン鋼の長いトンネルや100メートルある長い長い通路のようなギャラリーなど、その全てが唯一無二です。季節や天候、訪れる時間によって様々な表情が見られることで、何度訪れても楽しむことができます。
また施設は徐々に拡大増設していて進化を続けているため、これまでに5回訪問しました。
今後美術館や白井晟一建築の移築なども予定されていて、まだまだ目が離せません。
6回目の訪問もそう遠くはなさそうです。
▼江之浦測候所の記事
基本情報
小田原文化財団 江之浦測候所
事前予約制、3,300円〜 住所:神奈川県小田原市江之浦362−1 MAP |
室生山上公園芸術の森(ダニ・カラヴァン)
当初はこの地出身の彫刻家、井上武吉による計画でしたが志半ばにして逝去されたため、後を引き継いだ盟友ダニ・カラヴァンによるアートが完成し、2006年に開園しました。
すでにダニ・カラヴァンも亡くなっていますが、SNSの普及により、現在は海外からも多くの人が訪れる日本屈指の映えスポットとして人気です。
実際に私が訪問した日も半分以上海外からの観光客でした。
訪れるとなるなかなか遠い場所ですが、一度は訪れるべきランドスケープアートです。
室生山上公園芸術の森の記事▼
基本情報
室生山上公園芸術の森
入場料:410円〜 住所:奈良県宇陀市室生181 MAP |
モエレ沼公園(イサム・ノグチ)
札幌に行ったら必ず訪れるのが「モエレ沼公園」です。彫刻家イサムノグチが手がけたことで全国的にも有名な場所です。
開園は2005年ですが、その開園を待たずしてイサムノグチは亡くなりました。
今でも公園は国内外の人々に大人気のスポットです。
初訪問は夏がおすすめですが、冬は冬で見応えのある景色が広がります。
ただし、冬はレンタサイクルが営業してないので、全部徒歩で回らなければなりませんので要注意です。
今回紹介する4つの中で唯一、入場無料の施設です。
▼モエレ沼公園の記事
基本情報
モエレ沼公園
入場無料 住所:北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1 MAP |
養老天命反転地(荒川修作+マドリン・ギンズ)
4つ目のランドスケープアートは「養老天命反転地」です。紹介する4つの中で最も前衛的で先進的なアートですが、なんと最も古いというのがすごいです。日本も捨てたもんじゃないですね。1995年に開園しました。
すでに完成してから30年が経とうとしているアート作品です。
2025年1月7日〜3月27日まで記念館のメンテナンス工事が行われる予定です。特に2/3-3/28までは記念館内の塗装工事のため中に入ることができなくなるようです。
2025年4月以降だと綺麗に塗り直された記念館がみられるということですね。
養老天命反転地の記事▼
荒川修作+マドリン・ギンズの住宅作品▼
基本情報
養老天命反転地
入場料:850円 住所:岐阜県養老郡養老町高林1298ー2 MAP |