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イサム・ノグチの巨大なランドアート 札幌のモエレ沼公園へ行くならここを見よう!


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札幌市内にあるイサム・ノグチが手がけたモエレ沼公園に再び行ってきました。

生前イサム・ノグチが構想を練り、没後に完成・一般公開された広大な公園は、その広大な公園全体がイサム・ノグチの壮大な彫刻作品と言ってもいいでしょう。

今回は秋の紅葉シーズンの訪問だったので、並木道が黄色く色づき、芝の緑と空の間に黄色いラインを描く風景画のような景色を目の当たりにする事ができました。

モエレ沼公園、ガラスのピラミッド、写真:建築とアートを巡る
モエレ沼公園、ガラスのピラミッド、写真:建築とアートを巡る

モエレ沼公園とは

1982(昭和57)年に着工し、2005(平成17)年に グランドオープンしたゴミ処理場跡地に計画されたとんでもなく大きな公園です。

その広さは約188.8ヘクタールもあります。

基本計画は彫刻家のイサム・ノグチ。

残念ながらイサム・ノグチ本人はモエレ沼公園の完成を見ることなく1988年に亡くなりました。

イサム・ノグチ没後もその遺志を引き継ぎ、計画は遂行され、完成しました。

全体計画はもちろんのこと、公園内にはイサム・ノグチがデザインしたスウィング(ブランコ)、スライドマウンテン(すべり台)、砂場、ジャングルジム、オクテトラ、プレイスカルプチャーなどの遊具が126基あります。(一部老朽化や地震被害などにより利用不可あり)

イサム・ノグチとモエレ沼公園についてもっと詳しく知ることのできるイサム・ノグチギャラリーがこれから紹介するガラスのピラミッドの3階にあるので訪問の際は必見の空間です。

モエレ沼公園、プレイマウンテン、写真:建築とアートを巡る
モエレ沼公園、プレイマウンテン、写真:建築とアートを巡る

ガラスのピラミッド

設計:アーキテクトファイブ

竣工:2003年

モエレ沼公園で1番人気はなんと言ってもこの建物でしょう。この公園のアイコン的存在でもあります。

モエレ沼公園では絶対に外せない場所です。

モエレ沼公園、ガラスのピラミッド、写真:建築とアートを巡る
モエレ沼公園、ガラスのピラミッド、写真:建築とアートを巡る

設計を手がけたアーキテクトファイブの故川村純一氏は丹下健三建都市建築設計研究所出身の建築家です。

丹下健三事務所で草月会館のイサム・ノグチ「天国」に携わった縁でこの建築を担当することになったようです。

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モエレ沼公園、ガラスのピラミッド、写真:建築とアートを巡る
モエレ沼公園、ガラスのピラミッド、写真:建築とアートを巡る

訪問時はウェディングフォトの撮影をしていました。その事からわかるようにとってもフォトジェニックな場所です。

名前の通り、広大な公園に建つガラス製のピラミッドです。

繊細なガラスでできたピラミッドの中は大吹き抜け空間になっており、北海道の大きな空と雄大な大地を見渡すことができます。

モエレ沼公園、ガラスのピラミッド、写真:建築とアートを巡る
モエレ沼公園、ガラスのピラミッド、写真:建築とアートを巡る

天気の良い日は、ピラミッドの構造が格子状に影を描き、美しい模様が見られます。はっきり言ってここだけでもかなり満足度の高い建築です。

屋上に出ることができるので、屋上から広い公園を見渡して終了したとしても、モエレ沼公園を訪問した気になれます。

冬は特にピラミッドだけでも十分でしょう。(ただし、冬季はピラミッド内のレストランは休業しています。)

外からの景観もよし、そして中に入って更によし!の建築です。

実はガラスのピラミッドには市民から愛称を募って名付けられたHIDAMARIという名前があるのですが、あまり浸透していない印象です。

モエレ沼公園、ガラスのピラミッド、写真:建築とアートを巡る
モエレ沼公園、ガラスのピラミッド、写真:建築とアートを巡る

ガラスのミラミッド基本情報

4月29日~11月3日 9:00-18:00 第1月曜日休館

11月4日~4月28日 9:00-17:00 毎週月曜日休館

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テトラマウント

モエレ沼公園の中で1番彫刻然としている作品です。

テトラマウントめがけて向かって行ってもなかなか到着できません。

自転車を漕いでようやく目の前にすると、とんでもなく巨大な彫刻作品です。

初訪問なら是非みておきたい作品です。

モエレ沼公園、レンタルサイクルでテトラマウントへ、写真:建築とアートを巡る
モエレ沼公園、レンタサイクルでテトラマウントへ、写真:建築とアートを巡る

モエレ山とプレイマウンテン

ガラスのピラミッドから見渡せる大きな二つの山です。ピラミッドを背にして右側がプレイマウンテン、左側がモエレ山です。

モエレ山は不燃ゴミと建設残土を積み上げ造成された人工の山です。

モエレ沼公園、モエレ山、写真:建築とアートを巡る
モエレ沼公園、モエレ山、写真:建築とアートを巡る

のぼり口は3方向5ルートあります。いずれもまあまあな登山なので、登る場合は靴に注意です。

また、往復で30分みておいた方が無難です。

モエレ沼公園、プレイマウンテン、写真:建築とアートを巡る
モエレ沼公園、プレイマウンテン、写真:建築とアートを巡る

プレイマウンテンは、イサム・ノグチが長年あたためてきた計画のひとつで、ここでようやく実現したランドアートです。

瀬戸内海の犬島から運んできた花崗岩を積み上げた石段は99段あり、コンセプトの”大地を直接彫り込む”を具現化した作品です。

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レンタサイクル

モエレ沼公園を十分に満喫するには、レンタサイクルが便利です。

なにしろ広いですから、徒歩では回りきれません。

レンタサイクルで、その広大なアート作品の全貌を掴んでみることをオススメします。

ただし、レンタサイクルは冬季は休業しています。

冬に行った場合は、歩くしか方法はないので、覚悟していきましょう。

貸出場所 第一駐車場

貸出期間 4月下旬から11月上旬

冬のモエレ沼公園

冬のモエレ沼公園は、レンタサイクルもないし、ずっと屋外にいるととても冷えるので、目的を決めて訪問した方が良いでしょう。

雪景色のモエレ沼公園はそれはそれで美しいとは思いますが、長時間滞在するのは寒すぎるので、冬のモエレ沼公園はガラスのピラミッドを中心に訪問するのがベストです。

モエレ沼公園、ガラスのピラミッドからの紅葉、写真:建築とアートを巡る
モエレ沼公園、ガラスのピラミッドからの紅葉、写真:建築とアートを巡る

モエレ沼公園の滞在時間

モエレ沼公園の所要時間は、季節によって異なります。

春や秋の気候の良い時期なら1日いても楽しめる場所です。

特にレンタサイクルがある季節がおすすめで、自転車でサイクリングしながら、モエレ沼公園をまわれば広大な公園を一回りすることも可能です。

したがって滞在時間、所要時間は季節の良い時期なら2時間から半日くらい、冬場はガラスのピラミッドの見学だけで1時間くらいというところでしょうか。もちろん、冬場に徒歩でぐるりと回ってみるのもありですが、なかなかの距離ですし、かなり時間がかかると思います。

駐車場

車でアクセスする場合、ガラスのピラミッドのすぐそばの第二駐車場がオススメです。

ただし、ここではレンタサイクルは借りられません。

レンタサイクルを借りる場合は第一駐車場に停めた方が便利です。

モエレ沼公園、第二駐車場、写真:建築とアートを巡る
モエレ沼公園、第二駐車場、写真:建築とアートを巡る

モエレ沼公園は、札幌に行ったら必ず訪れたい場所です。

初訪問はレンタサイクルのある季節がおすすめです。

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基本情報

モエレ沼公園

 

無休、入場無料

7:00-19:00(東口ゲート〜22:00)

北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1 MAP

アクセス:さっぽろ駅→環状通東駅→バス停モエレ沼公園東口下車

無料駐車場有

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