いわさきちひろの美術館と言えば、長野県安曇野市にある安曇野ちひろ美術館が有名ですが、実は東京にもちひろ美術館があります。西武新宿線上井草駅から住宅街を徒歩で約10分ほどのアクセス便利な場所に建つ美術館です。
こちらはいわさきちひろの元住居兼アトリエがあった場所で、安曇野のちひろ美術館が開館した1997年よりも20年早い1977年に世界初の絵本美術館として開館しました。
そして、なんと2023年7月からは安曇野ちひろ美術館もちひろ美術館・東京も18歳以下の入館料が無料になったというニュースが飛び込んできました。
以前は高校生以下無料の設定でしたが、学生でなくても18歳以下なら誰でも無料になったのです。
私は、残念ながら遥か昔に18歳以上になってしまっていますが若い人には嬉しい情報ですね。
ちひろ美術館東京は安曇野同様に内藤廣の設計です。テラス席のあるミュージアムカフェ(ちひろ美術館では絵本カフェ)やいわさきちひろグッズだけでなく、絵本関係のミュージアムグッズが購入できるミュージアムショップなど、安曇野に比べると小規模ではありますが、充実の絵本美術館です。
PRちひろ美術館・東京はどこにあるの?
美術館が建っている練馬区下石神井は、生前いわさきちひろが住んでいたアトリエ兼住居があった場所です。
いわさきちひろが、美術館の建つ練馬区下石神井に居を構えたのは、松本善明と再婚し長男猛が生まれた翌年の1952年33歳の時でした。
それから1974年に54歳という若さで亡くなるまでの22年間にわたりこの場所で数多くの名作が誕生したのです。
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ちひろ美術館・東京の設計は?
ちひろ美術館の設計は、安曇野も東京も内藤廣が手がけています。
安曇野ちひろ美術館が開館してから程なくして東京のちひろ美術館の改修の話が持ち上がりました。
いわさきちひろ絵本美術館を名乗っていた開館当初は、ちひろが暮らした住居を改築した美術館でしたが、幾度となく増改築を繰り返したため段差も多く、また、阪神大震災以降に出来た法規上、元の建物の構造は不適合だったこともあり、惜しまれつつも解体し、新たな美術館を建築するに至りました。
現在の美術館は、2002年にリニューアルオープンした建築です。とは言えもう20年は経過していますが、全く古さを感じさせません。
なるべく住居だった頃の面影を残しながら、街並みにも溶け込んでいます。
入り口に生い茂る木は以前からあったもので、ますます成長して美術館のシンボルツリーのような存在です。
ちひろ美術館を再訪したのは、練馬の内藤廣建築巡りをしたからです。
練馬区の割と近い場所に内藤廣設計の向山庭園、牧野富太郎記念館、ちひろ美術館と3つの内藤建築があります。午前中からスタートすれば3カ所巡ることは可能です。
内藤廣好きならぜひどうぞ。
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ちひろ美術館・東京では何がみられる?
ちひろ美術館では、いわさきちひろの作品はもちろんのこと、ちひろが制作していたアトリエの一部や、画材などを鑑賞することができます。
展示室は所蔵のちひろの作品も毎回テーマに沿った展示で構成され、毎回趣向をこらされ、リピーターにも楽しめる内容です。
2フロアには、4つの展示室があり、ちひろにまつわる別の作家の企画展が開催されています。
2階には展示室の他に図書室やこどものへやがあり、親子連れで賑わっています。
ちなみに展示室内は撮影禁止のため写真はありません。
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ちひろ美術館・東京の絵本カフェ
1階には展示室の他に絵本やグッズを扱うミュージアムショップと焼き菓子やアイスなどを提供している絵本カフェがあります。
ランチなどの食事メニューはありませんが、ちひろが眺めていたであろう練馬の空と緑を眺めながら、カフェタイムを過ごすことができます。
▲ドリンクはペットボトルや缶だけど、お手頃価格なのでありがたいです。
▲思わずアイスもなかまで食べてしまいました。
▲こちらはショップや安曇野美術館でも販売されているちひろパッケージの焼き菓子です。
賞味期限が長いのでお土産にもオススメです。
建築目当てでの再訪でしたが、かなり楽しめました。
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基本情報
ちひろ美術館・東京
入館料:大人1,000円、18歳以下・高校生以下無料 東京都練馬区下石神井4-7-2 MAP アクセス:西武新宿線上井草駅下車徒歩7分、JR中央線荻窪駅より西武バス石神井公園駅行き(荻14)「上井草駅入口」下車徒歩5分、西武池袋線石神井公園駅より西武バス荻窪駅行き(荻14)「上井草駅入口」下車徒歩5分 |