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ガウディ展と一緒に鑑賞したい 東京国立近代美術館 所蔵作品展 MOMATコレクション


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東京メトロ東西線竹橋駅から徒歩3分、皇居のお堀が目の前、北の丸公園とも隣接していて、大都会にありながら、緑豊かな場所にある東京国立近代美術館の所蔵作品展「MOMATコレクション」は見応えのある作品がいっぱいです!

東京国立近代美術館 所蔵作品展MOMATコレクション
左:「燃える人」岡本太郎 右:「貌(かお)」建畠覚造

原田直次郎「騎龍観」や岸田劉生「道路と土手と塀(切通之写生)」などの重要文化財や教科書に載っているような作品を手軽に鑑賞することができます。

岡本太郎とか、シャガールとかレオナール藤田こと藤田嗣治、そして現代美術作家の荒川修作や河口龍夫、奈良美智やミリアム・カーンなどなどです。

ガウディ展にちなんで自然から発想を得た作品を集めた展示もあります。

東京国立近代美術館 所蔵作品展 MOMATコレクション
5室 なにかになりそうなかたち はガウディ展にちなみ生命形態的なイメージの作品展示

しかも、金曜日と土曜日は夜間開館が実施され通常17時で閉館する美術館が20時まで開いています。

さらに!17時以降は入場料金も割引なんです。

階下の展示室で開催している「ガウディとサグラダ・ファミリア展」のチケットでも鑑賞できるのですから、これを見逃す手はないですね。

東京国立近代美術館 所蔵作品展MOMATコレクション
「ウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅 36インチ(90cm)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。」ソル・ルウィット
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所蔵作品展 MOMAT コレクション

東京国立近代美術館(National Museum of Modern Art, Tokyo)が開館したのは今から71年前の1952年です。

ちなみに現在の建物は谷口吉郎設計によるもので、その費用はブリヂストン(アーティゾン美術館)の石橋正二郎が出しています。すごい!

これまで71年間の活動を通じて収集してきた13,000点を超える膨大な所蔵作品の中から、会期ごとに異なるテーマを掲げ、そのテーマに則した約200点を展示するのがコレクション展です。

掲載写真は全て2023.5.23–9.10の所蔵作品展 MOMATコレクションの展示作品です。

東京国立近代美術館 所蔵作品展MOMATコレクション

▲「コンサート」マルク・シャガール

最初に展示されているのがシャガールです。いわゆる常設展とは異なり、毎回様々なテーマごとに、洋画、日本画、彫刻などの王道の美術作品をはじめとして、映像や写真、インスタレーションなど幅広いジャンルの作品を鑑賞することができます。

東京国立近代美術館 所蔵作品展MOMATコレクション
「プログラム4 」デニス・オッペンハイム

所蔵作品展だけを鑑賞するために東近美を訪れたことはありませんが、MOMATコレクション展だけでも十分満足できる内容の濃さです。

時にはお目当てだった企画展よりも所蔵作品展の方がよかったなんてこともあったり、なかったり‥です。

東京国立近代美術館 所蔵作品展MOMATコレクション
「五人の裸婦 」藤田嗣治

▲藤田嗣治の猫の作品群もいいけれど、人物もまた味があります。

東京国立近代美術館
「Harmless Kitty」奈良美智

▲奈良美智は1994年の猫の作品です。

東京国立近代美術館 MOMATコレクション展
「新たなしるしのはじまり」荒川修作

▲シャガールから荒川修作まで網羅しています。

「私のユダヤ人」ミリアム・カーン

▲見応えのあるミリアム・カーンのコーナー

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3フロア全12室

会場となるのは、東近美の2階、3階、4階の3フロアです。

東京国立近代美術館 所蔵作品展MOMATコレクション

それぞれ小さなテーマが立てられた全12室のつながりによって、19世紀末から今日に至る日本の近現代美術の流れをたどることができる内容になっています。

順番としては、4階から階下に行くにつれて現代になっていきます。

東京国立近代美術館 所蔵作品展MOMATコレクション
9室 上原2丁目 生誕100年大辻清司(3)展示風景

4階から鑑賞して段々新しくなるという順番が東近美の推奨ですが、私は2階の現代からどんどん時代を遡っていくように鑑賞することが多いです。

鑑賞の順番については個人の自由です。上からみる?下からみる?

東京国立近代美術館 所蔵作品展MOMATコレクション
「ポートフォリオ『夢ともくろみ』より 3」ジャン(ハンス)・アルプ

常設作品

所蔵作品展以外に、常設されている作品もあります。主に彫刻作品です。

東京国立近代美術館
左:「Chiaroscuro」多田美波 右:「門」イサム・ノグチ

屋外には、最近青色に塗り替えられた巨大な立体イサム・ノグチの「門」など彫刻作品が設置されています。

東京国立近代美術館 
「七つの祈り」木村賢太郎

▲竹橋駅側に休憩スペースそばに設置されている彫刻作品

東京国立近代美術館 
「あるイメージの構想」マリオ・マリーニ

▲木村賢太郎作品と並んで自転車置き場の方に設置されている屋外彫刻

東京国立近代美術館
「反映/思索」アントニー・ゴームリー

▲館内にも常設作品があります。

2階の窓際に佇む大男の作品は、アントニー・ゴームリーの作品です。

東京国立近代美術館 所蔵作品展MOMATコレクション
「ウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅 36インチ(90cm)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。」ソル・ルウィット

▲一部屋丸ごと作品化されているのはソル・ルイウィットの作品です。観賞用に置かれている椅子は柳宗理のバタフライスツールですね。

これら作品は常設なのでいつ行っても鑑賞することができます。

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眺めのいい部屋

4階にあるなんとも魅力的な名前の部屋には、アート作品はないのですが、4階から見る皇居と東京の景色がアートです。

私が所蔵品展を2階から段々上に上がって見ていく理由はここにあります。

東京国立近代美術館 眺めのいい部屋
東京国立近代美術館 眺めのいい部屋 ハリー・ベルトイアのサイドチェアが並ぶ

最後にこの部屋で東京の景色を見ながら、ひと休みをするのがルーティンだからです。

是非、東京国立近代美術館4階からの雄大な東京の眺めをご堪能ください。

ごくたまにイビキがこだまするくらい寝入っている人を見かけることもありますが、それはご愛嬌ということで。

現在開催中のガウディ展について▼

美術館内のあちこちにある名作椅子の数々▼

イサム・ノグチの「門」の色▼

基本情報

所蔵作品展 MOMATコレクション (2023.5.23–9.10)
2023年5月23日(火)~ 9月10日(日)

10:00–17:00(金土夜間開館10:00–20:00)

月休(ただし7月17日は開館)、7月18日(火)

チケット:一般 500円、大学生 250円 

17時から割引(金曜・土曜) :一般 300円 大学生 150円

ガウディ展のチケットでも鑑賞可能

東京国立近代美術館

千代田区北の丸公園3−1MAP

アクセス:東京メトロ東西線「竹橋駅」 1b出口より徒歩3分、東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」4番出口より徒歩15分、東京メトロ半蔵門線・都営新宿線・三田線「神保町駅」A1出口より徒歩15分

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