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見逃さないで!7人のアーティストのグループショウ「ドリーム/ランド」 神奈川県民ホールギャラリー


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これまでもさまざまな企画展で楽しませてもらった神奈川県民ホールギャラリーで、「ドリーム/ランド(Dream/Lands)」展が開幕します。

この展覧会は、国や土地、場所などを意味する”ランド”を作品化する企画展シリーズの第一弾です。

またドリーム(夢)という言葉は、理想の世界や楽しいこと、願望や希望、儚いことなど幅広く多様な意味合いを持っています。

”ランド”と”ドリーム”の2つのキーワードを作品によって具現化する7人の作家の作品を鑑賞することができる展覧会です。

タイトルだけでワクワクします。

左に小さく写っているのがこの展覧会のキュレーターの中野仁詞氏です。わざと写り込ませてみました。

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展覧会

青山悟、枝史織、角文平、笹岡由梨子、林勇気、山嵜雷蔵、シンゴ・ヨシダの7人の作家によるグループショウです。

キュレーターは、神奈川県民ホールギャラリーとKAATの中野仁詞氏です。

会場は神奈川県民ホールギャラリーの1FとB1Fで写真・動画とも撮影OKというのも嬉しい。

▲内覧会に行ったので参加アーティスト7人のうち6人が会場にいらっしゃいました。

写真右から林勇気、シンゴ・ヨシダ、山嵜雷蔵、笹岡由梨子、角文平、青山悟(敬称略)です。

このメンバーで面白くならないわけがありません。

それでは期待のグループショウの作品を紹介します。

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青山悟

工業用ミシンを使用した刺繍を技法として作品制作をしているアーティストです。もはや刺繍というカテゴリーにはおさまりきれない作品です。

▲絶妙な歪みもリアリティがあって面白いです。まるで空から舞い降りた瞬間のよう。

一万円札がヒラヒラと舞い降りる白日夢です。

アーティスト本人もわざと写り込ませてみました。

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枝史織

パリを拠点に活動する繊細なタッチの油彩で具象を描く制作するアーティストです。

▲照明を極限まで落とし、暗い部屋の中で作品だけが浮かび上がって見えるような幻想的な展示方法と作品の世界観がマッチしすぎています。

最初は内照式なのかと思ったくらいです。

▲圧倒的な画力に裏打ちされたシュールな世界は、作品サイズとは裏腹にとんでもない広さを持っています。

夢で言うなら一炊の夢でしょうか。

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角文平

普段の生活で見慣れたものを絶妙に組み合わせることで、ものの持つ機能や意味を変容させる立体作品を制作するアーティストです。

▲そこには期待を裏切らない角文平のドリームランドがありました。

▲奥に進むとまたもやここにもドリームランドが!

エンパイヤーステートビルが飛ぶ夢境の世界です。

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笹岡由梨子

強烈な色彩が印象に残るインスタレーションや映像作品を制作するアーティストです。

「pansy」と題された作品は、6台のモニターなどで構成されています。

▲音と映像で構成されたインスタレーション作品で、作品で歌われている「Pansy」の歌詞も配布されています。

曲は6分55秒なので難なく全部鑑賞できます。楽しげな音楽、キッチュな様相で夢幻泡影を歌い上げています。

この作品は動きと音楽ありきなので、実物を見ないと良さが伝わりません。ぜひ、会場に足を運びましょう。

林勇気

自身で撮影した膨大な量の写真をPC上で切り抜いたり重ね合わせたりしてコラージュした映像作品を制作するアーティストです。

展示室に入った瞬間から吸い込まれました。思わず声が出たくらいです。

めちゃくちゃクールな見せ方なんですが、宙を飛んでる一つ一つの物体は、やけに生活感あふれるものばかりで、ちっともクールじゃないんです。そのギャップがとんでもなく魅力的です。

この作品は胡蝶の夢でしょうか。

▲写ってる右側の人物がアーティスト本人です。わざと写り込ませてみました。

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山嵜雷蔵

自然が生み出した地形などをリサーチして描く日本画のアーティストです。

広い展示室にとんでもなく大きな岩があるのですが、ものすごくリアルでとんでもない存在感です。

すごく緻密に描いているのかと思って近づいてみると、思ったよりも荒いタッチなのにはとても驚きました。

どういうタッチでどう描くと、どう見えるかを完璧に習得されていることがわかる高い描写力です。

描かれた雄大な自然は堅牢ですが、人の一生は黄粱の夢です。

▲写っているのがアーティスト本人です。もちろんわざと写り込ませてみました。

シンゴ・ヨシダ

フランスを拠点に活動する映像を用いたアーティストです。

▲3分37秒の映像がループで流れています。この映像作品もとても良かったです。

▲これは何かと思ったらコロナビールの空き瓶なんです。

物悲しい空気の中、野犬が彷徨います。とても美しい光景に見えるのですが、実際はゴミなんです。

これは強者どもが夢のあと。


ワクワクしながら会場に向かいましたが、期待以上のグループショウで満足度が高いです。

作家ごとに分けられた展示室にメリハリがある上に、その展示順にも緩急があるので、じっくりみてもあっという間に感じるくらい入り込めます。

7者7様のドリームランドが良過ぎて、会期中もう1回行きたい。

会期は1ヶ月強ありますが、実はあっという間に過ぎてしまいます。

見逃さないようにお早めに。

年末に夢を見るか、新年に夢を見るか、さあどうする?!

基本情報

ドリーム/ランドDream/Lands2022年12月18日(日)~2023年1月28日(土)

11:00~18:00  

休場:2022年12月21日(水)、28日(水)

2022年12月30日(金) – 2023年1月4日(水)

2023年1月11日(水)、18日(水)、25日(水)

入場料:一般800円/学生・65歳以上500円/高校生以下無料

神奈川県民ホールギャラリー

神奈川県横浜市中区山下町3−1 MAP

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