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新規開館した 坂茂設計「豊田市博物館」のここがすごい!


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谷口吉生設計の端正な美術館、豊田市美術館へ久しぶりに訪れたので、2024年に新に開館した豊田市博物館にも立ち寄りました。こちらの博物館の設計は坂茂(ばんしげる)です。

谷口吉生建築の美術館と隣同士に並んで建つ坂茂の豊田市博物館をレポートします。

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豊田市博物館とは

豊田市博物館は、豊田市美術館の隣接地に、(豊田市美術館正面入口から言うと左後方に)2024年4月に開館しました。2022年に閉館した豊田市郷土資料館と2023年に閉館した豊田市近代の産業とくらし発見館を引き継ぐ新しい博物館です。

元々は愛知県立豊田東高校があった場所で、この高校が移転して豊田市博物館が建設されました。

豊田市博物館の建築

設計は紙管の建築で有名な坂茂です。

庭園の設計は隣接する豊田市美術館と同じランドスケープ・デザイナーのピーター・ウォーカーによるものです。

豊田市美術館から向かうと谷口吉生設計の高橋節郎館を過ぎて、博物館の2階から館内に入ることになります。2階の入口脇には、カフェがあり、ここは坂茂らしい空間です。

大きな木の庇が特徴です。大きな庇というのか、屋根が迫り出しているというのか、その下に入ると木によって構成された幾何学模様に目を奪われます。

坂茂は隣の豊田市美術館とのバランスを考えて設計したということで、そのプロポーションにも工夫がされています。

大きな屋根の上に円筒形の箱が乗っかったような構造で、2階には大きなウッドデッキがあります。

ここから豊田市が見渡せるようになっていて、開放感たっぷりです。

元々高校があった場所だけあって、博物館の前庭がとても広々していて、もしかして校庭だったのかなと思わせます。

この広大な前庭から館の入口を見ると長くて上に向かって先細りになる柱の間に巨大な穴が開いています。

訪れた日、その穴からは流れる雲がよく見えました。なんでも正午頃に、この穴が、豊田市のシンボルマーク型の影を落とすとか!

それは見てみたかった。リベンジするなら正午頃ですね。

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豊田市博物館の展覧会

博物館では、常設展、企画展、コレクション展を見ることができます。

常設では、主に豊田の自然と人々の営みを、企画展は、さまざまな展覧会が開催されています。常設展スペースには豊田市に本社を置く世界的自動車メーカー、トヨタ自動車の「トヨタ・スポーツ800」、通称ヨタハチが展示されていました。

また訪問した時は、特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」が開催中でした。

コレクション展示は、豊田市の指定文化財のほか、国宝や重要文化財を鑑賞することができます。

豊田市博物館のカフェ

豊田市博物館には、888mitsubachiというカフェがあります。ここは「紙管の坂茂」ワールド全開になっています。

どういうことかと言うと紙管の壁に紙管の天井、紙管の椅子のカフェなのです。

坂茂らしい紙管の空間でコーヒーやサンドイッチ、カレーなどをいただくことができます。

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豊田市博物館への行き方

電車・バス

名鉄「豊田市駅」または愛知環状鉄道「新豊田駅」から徒歩約15分(800m)。

車の場合

東名高速 豊田IC から約15分、東海環状自動車道 豊田松平ICから約15分、伊勢湾岸自動車道 豊田東ICから約20分。

乗用車248台収容の無料駐車場あり。

坂茂建築記事▼

基本情報

豊田市博物館

開館時間:10:00 – 17:30

休館日:月曜日、年末・年始、展示替え期間

入館料:常設展は一般300円、高大生200円、市内在住者および中学生以下無料
企画展は展覧会による

住所:愛知県豊田市小坂本町5丁目80 MAP

アクセス:無料駐車場あ

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