JR原宿駅と東京メトロ北参道駅各々徒歩で7−8分の位置にあるgallery38は、2016年に開廊した新しいギャラリーです。レンガタイル貼りのマンションの1階にあるギャラリーの空間は、すっきりとしたシンプルなホワイトキューブで、ギャラリーの前に立つだけで吸い込まれそうな魅力を放っています。
この新しいギャラリーgallery38(サーティエイト)について(新しいと言ってもすでに7年目ですが)レポートしたいと思います。
PRgallery 38
ギャラリーの名前の由来は、オーナーのお父様がロンドンのボンド・ストリート38番地で古美術のギャラリー“Gallery 38”を営んでいたことから、その名前を引き継いだそうです。
gallery 38に所属するアーティストは日本人アーティストの植松永次をはじめとして、最近よく目にするイギリス人アーティストステファニー・クエール、南米チリ出身でパリで活動するクリスチャン・プーレイ、ドイツ人アーティストのハートムット・ランダウアー、フランス出身でギリシャで活動するローマン・カディロンなど国際色豊かです。
また、山田正亮、菅木志雄、須田剋太、黒田泰蔵の作品も取り扱っています。
DAIKEI MILLS
すっきりとしていて、ミニマルなんだけど、なんだか色気もあるギャラリー空間の設計を手がけたのは、skwatの活動でよく知られる中村圭祐が主宰するDAIKEI MILLSです。
具体的にどんなところが魅力的なのか説明できないのですが、このギャラリーの設計がDAIKEI MILLSだとわかる前から直感的にとてもいい空間だと感じました。
ですから、このギャラリーはアート作品の鑑賞は当然ながら、ギャラリー空間の魅力も感じながら現代美術に触れる事がきる場所です。
▼DAIKEI MILLSの手掛けた空間の記事
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ハートムット・ランダウアー
すでに2023年の1月で終了してしまった展覧会ですが、とても良かったのでここレポートしたいと思います。
ハートムット・ランダウアーはドイツ人アーティストです。
2019年にここgallery38で日本初個展を行っています。その時は長野県小海町に約2ヶ月半滞在して制作した作品を発表しました。
▲約3年ぶりとなる個展「 metamorphology -objects and paintings-」は2022年12月2日(金)〜2023年1月29日(日)に開催されました。
その時の展示風景です。
▲独特の色彩感覚、そして造形力で展開される平面作品と自由な形状のレリーフ作品の数々
▲幾重にも塗り重ねられた色相が見せる深みのある平面作品
▲この展覧会で一番目を引くのがこの低い展示台に綺麗に整列された無数の小彫刻
▲何かだったものがアーティストの手によって変容され、小さな彫刻作品に再生しました。並んでる様子がたまらない。
思わずしゃがんで凝視してしまう作品です。
▲初見のアーティストの作品でしたが、とても魅力的でした。色使いや形に対する感覚が無国籍な感じは、アーティスト自身がメキシコ、南アフリカ、エクアドル、スペインなど世界各地を拠点としてきた事と無関係ではなさそうです。現在はシュトゥットガルトを拠点に制作をしています。
今回の個展は終了しましたが、ハートムット・ランダウアーの展覧会は、今後もgallery 38で見る事ができそうです。
gallery38の展覧会に注目していきたいと思います。
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基本情報
gallery 38
12:00–19:00 日月祝と展覧会期以外は休廊 渋谷区神宮前2丁目30−28 原宿ホームズ 101 MAP |