湯島の国立近現代建築資料館で開催されている「住まいの構想 収蔵資料が物語る名作住宅 1940-1975」を鑑賞してきました。
PR湯島合同庁舎
これまでは、旧岩崎邸庭園からの入館が可能でしたが、コロナ禍により休園中のため、現在は土日祝も含めて、春日通りに面した湯島合同庁舎正門からの入館となります。
合同庁舎正門の入り口▼
正門に到着したら守衛所に立ち寄り入館バッジをもらって入館します。国立近現代建築資料館まで庁舎内を歩きますが、ポイントポイントに看板が出ているので迷うことはありません。
真裏から見る休園中の旧岩崎邸の姿▼
合同庁舎の建築もかなり年季があって、中に入って見学したくなりましたが、そういうわけにはいきませんね。
側面の庇のデザインが面白い。▼
屋根の波波もなかなかユニーク。▼
この波波屋根の隣の建物が建築資料館です。そもそも国立近現代建築資料館も合同庁舎の建物をリノベーションした建物です。
PR展覧会
展示会場は2階です。1階は無人ですが、机に連絡先記入用メモと検温・手指消毒が用意されています。
会場前のロビーには、これまでのこのスペースで開催した展覧会のフライヤーが展示ケースに並べられていました。うーん、結構見逃しているなぁ。▼
また、壁面には丹下健三の国立代々木競技場の写真が飾ってありましたが、GA創業者の二川幸夫氏の写真も石元泰博写真も撮影禁止マークが付いていました。ですから写真はありません。
丹下健三の展覧会の様子はこちらを参照ください。▼
展示会場の入口に会場平面図がありました。▼
展覧会は3章に分かれています。さらにマンスリー・フィーチャーというコーナーは、3回に分けて展示内容が変わるエリアです。
1期が坂倉準三関連資料:戦争組立住宅、ユニットプランの住宅、正面のない家(平野邸)で、私が訪問したのは2期で前川國男関連資料:プレモス、華興商業銀行綜合社宅、他の展示期間でした。
展覧会風景
今回の展示は中2階にはありません。このフロアだけです。中央に円形の下部がマップケースになっている展示台があり、その台を囲むようにのぞきの展示ケースが円形に配置されています。
この構成はこの会場のデフォルトです。▼
第1章は前川國男の自邸資料です。現在は江戸東京たてもの園(2022.1/9より当面の間臨時休園中)に移築されているので誰でも見学することができます。▼
全部ではありませんが、建築家の自邸の資料が多い印象です。
私が一番好きな建築家の自邸はこの前川國男の自邸です。▼
江戸東京たてもの園に移築されている前川國男自邸の内部の様子。天井の高い居間の一面が全面窓になっていて、とっても明るく開放的な空間です。この家本当に居心地良さそうだなぁと羨ましく思いました。この家に住みたいです。▼
PRスライド上映されている写真資料、裏側にも画面があります。▼
なぜかカバーリングされているバルセロナチェアのオットマンに座ってスライド上映を鑑賞することができます。▼
こちらの半円はマンスリーフィーチャーの展示ケースです。▼
ここでの展覧会はじっくり見ているとあっという間に時間が経ってしまいます。
会場前のエントランスのロビーのモニターでは大高正人設計の坂出市人工土地の資料映像や、原広司自邸の様子を見ることができる映像の上映がありますのでお見逃しなく。
現在のマンスリー・フィーチャーは菊竹清訓関連資料:スカイハウス、井上邸、方形プランの家、他です。
今までは、各自が事務室に赴いてもらっていた図録が会場出口のところに置いてありました。こちら無料配布で、なくなり次第終了です。増刷はしないので早めに訪問したほうが安心です。▼
PR基本情報
「住まいの構想 収蔵資料が物語る名作住宅 1940-1975」
2021.12/14(火)- 2022.3/13(日)10:00-16:30 月休
月替特別展示
21 .12 / 14 -2022 . 1 /16 坂倉準三関連資料:戦争組立住宅、ユニットプランの住宅、正面のない家(平野邸)
2022 . 1 / 18 (火)-2 / 13 (日) 前川國男関連資料:プレモス、華興商業銀行綜合社宅、他
2022 . 2 / 15 (火)-3 / 13 (日) 菊竹清訓関連資料:スカイハウス、井上邸、方形プランの家、他
国立近現代建築資料館
東京都文京区湯島4丁目6−15 MAP