「隅田川怒涛」のプログラムのひとつ坂本龍一とダムタイプの高谷史郎の共作インスタレーション「water state 1/水の様態1」が東向島で公開されているので見に行ってきました。
隅田川怒涛
隅田川の南北約10キロメートルをひとつの舞台に見立てた、音楽とアートのフェスティバルが「隅田川怒涛」です。
この隅田川怒涛は、オリンピック・パラリンピックが開催される東京を文化の面から盛り上げるためのPAVILION TOKYOや目[me]のまさゆめや横尾忠則+横尾美美大壁画と同様Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13の一つです。
PAVILION TOKYO2021の各パビリオンの詳細は下記を参照ください。
要予約参加型の作品草間彌生「オブリタレーションルーム」、茶室見学要予約藤森照信茶室「五庵」、銀杏並木入り口会田誠「東京城」、青山通り平田晃久「Global Bowl」と藤原徹平の「ストリートガーデンシアター」、特別参加真鍋大度+rhizomatiks/ライゾマティクスの「2020−2021」、代々木公園と高輪ゲートウェイ駅に2ヶ所に設置されている藤本壮介のCloud pavilion/雲のパビリオン、kudan houseの石上純也「木陰雲」、浜離宮の予約が必要な妹島和世の「水明」
目[me]のまさゆめや横尾忠則+横尾美美大壁画の詳細はコチラから。
water state 1
「water state 1」は、2013年にYCAM/山口情報芸術センターで初公開したインスタレーションです。山口情報芸術センターの「YCAM InterLab」が開発した、水滴をコンピューターで制御し自在に落下させることができる装置が天井に設置され、下の水盤の表面に水滴をしたたらせ、坂本龍一の音楽とともに様々な波紋を生み出すというインスタレーションです。
天井の装置▼
東京では2018年2月に表参道ヒルズで公開しています。その時の様子はコチラを参照ください。
You tube
今回のインスタレーションの様子は動画を参照ください。▼
インスタレーションに使用されている「水」はなんと隅田川の水です。
この作品を構成するもう一つの要素「石」は、展示する各地で高谷史郎が現地に縁のあるものを選んでいます。今回は、隅田川の本流である荒川の源流の秩父まで石を探しに行き、展示会場の向島に運んできました。この石があった秩父・長瀞エリアは「日本地質学発祥の地」でもあります。
鑑賞するには
隅田川怒涛の公式HPからpeatixで予約をします。ただ、会期前日はまだ空いている日もあったのですが、現在は全日程満席となっているようです。1枠は10人なのであっという間に満席になったのですね。
2018年の表参道ヒルズでは予約制でも入替制でもなかったのですが、今回はコロナ禍の開催なので、前回とは鑑賞のシステムが異なります。
毎時10分前から受付開始、毎時ジャストになったら一斉に入場し、40分間鑑賞可能です。もちろん途中退出は自由です。しかし、40分経過したら換気のために全員退出します。ですから作品は最長40分間の鑑賞ということになります。
鑑賞の注意点
2018年表参道との一番の違いは会場に空調があるかないかです。表参道ヒルズは当然空調のある快適な環境での展示でしたが、今回の会場には空調がありません。中は当然激暑です。外よりも暑いです。40分間作品を鑑賞しながらサウナに入るという覚悟で行ってください。え?!
水筒・ペットボトルでの飲料の持ち込みはOKです。暑さに耐えられなくなったら40分の間に一旦外に出ることも可能です。外には扇風機があります。▼
私は16時からの回でしたが、かなりの暑さでした。真昼間はもっと地獄だと思います。終わって出る時、鑑賞者の皆さん全員の洋服が汗でびっしょりになっていました。一緒に汗を流すと変な連帯感湧きます。え?!
会場周辺の様子です。周りにコンビニなどないので飲料水はあらかじめ購入しておいた方がいいです。▼
とはいえ、地獄のような暑さではあったのですが、40分間はあっという間でした。終わってからドッと疲労感に襲われましたが。
次回はいつどこで鑑賞できるのかわかりません。2度目とはいえ暑さと戦いながらの鑑賞は一生忘れることはないでしょう。
会場はこんな感じです。▼
展覧会期
隅田川怒涛 坂本龍一+高谷史郎 water state 1
東京都墨田区東向島3-22-10 北條工務店となり
2021年8月22日〜9月5日 12:00〜20:00(土日10:00〜)完全予約制