3回目の桶田コレクション展
表参道のスパイラルガーデンにて3回目となるOKETA COLLECTION 4G 2021展が始まりました。第一弾は2019年4月OKETA COLLECTION: LOVE @ FIRST SIGHTt展と題して開催。
その後第二弾は昨年2020年にOKETA COLLECTION: A NEW DECADE展が7月に開催されました。この時だけはコロナにより予約制でした。
2019年OKETA COLLECTION: LOVE @ FIRST SIGHTの展覧会の様子▼
2020年OKETA COLLECTION: A NEW DECADEの展覧会の様子▼
2020年OKETA COLLECTION: A NEW DECADEの展覧会の様子▼
桶田さんって?
さて、桶田コレクションと言うからには桶田さんと言方が集めた作品の展覧会です。桶田さんは桶田俊二・聖子さんご夫妻で2000年頃からコレクションを始めたのですが、最初は李朝や中国、日本など、骨董品の収集を約10年ほどしていたそうです。そして、2010年草間彌生作品との出会いをきっかけに現代美術の収集をスタートし始めました。
現代美術のコレクターとしては決して長いキャリアをお持ちとは言い難いのですが、スパイラルガーデンの巨大空間を埋められる(しかも3回も)展覧会を開催できちゃうくらいのコレクションをお持ちと言うことで、その凄さはわかると思います。
桶田さんは何をやってらっしゃる人かと言うとアルページュというアパレル会社を1981年に創業し、アパレル会社の経営をされていました。しかし、その会社も2017年娘さんに引き継ぎ現在は一線を退いているようです。
展覧会
それでは早速展覧会をみてみましょう。展覧会のタイトルにある「4G」とは4世代(Generation)を意味します。1960年代生まれの作家から90年代生まれの若手まで13作家の作品を展示しています。エントランスから向かって左側に60、70、80年代生まれのアーティスト、右側には90年代生まれのアーティストの作品が並びます。
中でもスパイラルガーデンの1番の見せ場となる吹き抜け空間を飾る加藤泉作品は圧巻です。このブログでも紹介した2019年に原美術館とHARA MUSEUM ARCで行われた個展「LIKE A ROLLING SNOWBALL」 に出品されていた立体などを含め胎児のような「人型」をモチーフにした絵画や彫刻が一つのインスタレーションとして展示されています。原美術館の個展の様子はコチラ、ハラミュージアムアークでの個展の様子はコチラをどうぞご覧ください。
入場無料
会場のスパイラルガーデンのスペースレンタル料もこれだけの期間となるとなかなかなはずです。また展覧会に関わる搬入搬出費用や保険、運営費などを考えるとそれもまた結構かかっているはずです。(下世話な話ですが)特に展覧会に協賛企業がついているわけではないので、全て桶田コレクションからの持ち出しかと思われます。すごい心意気です。なかなか凡人には真似できません。そもそも真似するほどコレクションがありませんが。
展覧会は撮影可能です。
展覧会によせる言葉
「自粛疲れで心が癒えない日々がまだまだ続く中、桶田夫妻のアートコレクションが、この時代を生きる全ての世代の皆さんの心を元気にするひとつのきっかけとなりますよう、願いを込めて。」と書かれていました。
願い通り、元気をもらいました。毎年これだけの展覧会を無料で見せてくれて本当にありがとうございます。とこの場を借りてお礼を言いたいです。
「OKETA COLLECTION:4G」展
スパイラルガーデン 東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
2021年4月8日(木)〜4月25日(日) 期間中無休 11:00-20:00 入場無料 撮影可