コンテンツへスキップ

SANAAが手がけた 大屋根施設へ行ってきた!グラングリーン大阪 / GRAND GREEN OSAKA うめきた公園


フォローする
シェア:
記事の評価

西日本エリアで最大のターミナル駅となるJR大阪駅の北側の、旧梅田貨物駅の跡地の大規模再開発「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)が2024年9月に先行オープンしました。

関西に行く機会があったので、早速この大阪の新たな顔となる場所を訪問してみました。

実際に歩いてみた様子をレポートします。

SANAA設計 大屋根施設 グラングリーン大阪 / GRAND GREEN OSAKA うめきた公園 写真:建築とアートを巡る
Advertisement
Advertisement

SANAAとは

うめきた公園には大屋根施設があって、その設計はSANAA(サナア)です。

SANAAはSejima And Nishizawa And Assoiciatesの略で、2024年の文化功労者でプリツカー賞受賞者でもあり東京都庭園美術館の館長も務める女性建築家、妹島和世(せじま・かずよ)とパートナーの西沢立衛(にしざわ・りゅうえ)によるユニットです

SANAA設計の大屋根施設 ロートハートスクエアうめきた

この大屋根施設はグラングリーン大阪で最も目立っていて、もっとも存在感のある建築なのではないでしょうか。

うめきた公園の噴水と芝生の広場の正面にどーん!とある大屋根小屋根小々屋根の3連の屋根による半屋外の広場です。

屋根の高さは最大約13m、面積は1,500m²あります。

有機的な曲線でうねるような大屋根は、遠くからでも軽々と認知できます。

広場があるのは梅田の高層ビルに囲まれた大都会の公園です。

私が訪問した時は、特に何のイベントも開催していなかったのでテーブルと椅子のセットがランダムに置かれ、皆思い思いに過ごしていました。

大屋根施設と書きましたが、施設のネーミングライツ権を獲得したロート製薬により、「ロートハートスクエアうめきた」と命名されました。

SANAA設計 大屋根施設 グラングリーン大阪 / GRAND GREEN OSAKA うめきた公園 写真:建築とアートを巡る

SANAA設計の大屋根施設を眺める

高さ13mの大屋根のイベントスペース棟「ロートハートスクエアうめきた」とその隣の情報発信棟「PLAT UMEKITA GALLERY」、そして「ひらめきの道」と名付けられた南北の公園をつなぐ歩行者デッキの先、北側に配置された「レストラン・カフェ棟」の3つの大きなうねりで構成されています。

SANAA設計 大屋根施設 グラングリーン大阪 / GRAND GREEN OSAKA うめきた公園 写真:建築とアートを巡る

うねりとうねりの間には歩行者専用のペデストリアンデッキ「ひらめきの道」が交差するように位置します。

「ひらめきの道」と3つのうねりが緩やかにまじりあい、植物のような生命を感じる有機的な建築なので周囲の植栽が成長すればもっと自然と溶け込んでいくのではないでしょうか。

SANAA設計 大屋根施設 グラングリーン大阪 / GRAND GREEN OSAKA うめきた公園 写真:建築とアートを巡る

ひらめきの道のうち、今回の先行オープン時に通行可能な区間の最南端には螺旋階段があります。

吹き抜け空間をらせん階段で縦方向に移動して地上と行き来することができるようになっています。

Advertisement

Advertisement

SANAA設計の大屋根施設を見下ろす

この建物最大の空間であるロートハートスクエアうめきたの大屋根は、この広さであるにもかかわらず柱がまったくありません。

屋根の南端は全体が地面に接していて、北側は2つの点で支えられています。

SANAA設計 大屋根施設 グラングリーン大阪 / GRAND GREEN OSAKA うめきた公園 写真:建築とアートを巡る

私が訪問した時の大屋根施設はステージなど何もない大きな半屋外空間で、ひらめきの道から見下ろすと芝生の公園への巨大なゲートのようにもみえる大屋根です。

緑の先には噴水があり、大都会にありながら自然を感じる心地よい空間です。

SANAA設計 大屋根施設 グラングリーン大阪 / GRAND GREEN OSAKA うめきた公園 写真:建築とアートを巡る

近くで見るとフランク・O・ゲーリーのグッゲンハイムビルバオを想起させる有機的なフォルムです。

SANAA設計の大屋根施設の屋根の下へ

総事業費6000億円という大規模再開発ですが、敷地の真ん中に広大な公園を設けることを最初に決めてから、ランドスケープを計画したそうです。

まさに公園が主役の再開発だったということを体感できるのが、大屋根の中から公園とその先の噴水を眺めた時です。

公園を中心に配置し、敷地の両端に建物があるので、大屋根の下から梅田スカイビルまで視界を遮るものは何もありません。

いい眺め〜!!ちなみに梅田スカイビルの設計は原広司です。ここはスカイビルを眺める特等席ですね。

SANAA設計 大屋根施設 グラングリーン大阪 / GRAND GREEN OSAKA うめきた公園 写真:建築とアートを巡る

今回の先行オープンは全体の約4割という事なので、2027年に予定されている全体オープン後楽しみです。

基本情報

グラングリーン大阪 / GRAND GREEN OSAKA うめきた公園

大阪府大阪市北区大深町5 MAP

Advertisement
Advertisement

シェア:
同じカテゴリーの記事 Advertisement
Advertisement
Advertisement

コメントを残す