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2025年1月グランドオープン Ginza Sony Park を一足先に見学!


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2024年夏、数寄屋橋交差点のアイコン的存在だった先代ソニービルの跡地に新しいソニービルが竣工しました。銀座の顔「ソニービル」が数年ぶりに復活し、話題となっています。

8月15日に竣工したばかりの新しいソニービルこと「Ginza Sony Park」の建築見学に行ってきました。

2025年1月のグランドオープンを前に、新しいソニーの顔を一足先に見てきましたのでレポートします。

Ginza Sony Park 写真:建築とアートを巡る
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Ginza Sony Park Projectとは

数寄屋橋交差点に1966年、芦原義信の設計により姿を現した先代ソニービル。50年以上数寄屋橋交差点で、銀座の街のアイコンとして人々に親しまれてきました。

そのソニービルの建て替えプロジェクトを「Ginza Sony Park Project」と言います。

要するに先代ソニービルを解体し新しいビルを建設する事なのですが、ソニーのすごいところはすぐに新しいビルを建設するのではなく、銀座の一等地のビルの解体途中を公園にしてしまうというぶっ飛びな計画を実践してしまうところです。

その期間は2018年8月から2021年9月までのなんと3年間! コロナ禍を含む3年の間に854万人の来園があったそうです。

私も公園を待ち合わせ場所にしたり、地下のショップで美味しいパンを購入したり、ピアノの鍵盤化した階段を上り下りしたり、いろいろ楽しませてもらいました。

Ginza Sony Park 写真:建築とアートを巡る

Ginza Sony Parkの建築

3年間の公園化を経て2021年秋から新しいソニービルの建設が始まり、あっという間に地上5階、地下4階の建築がこの夏竣工しました。数寄屋橋交差点に姿を現した新しいソニービルの名は「Ginza Sony Park」です。

芦原義信が設計した先代のソニービルは「花びら構造」と呼ばれるスキップフロアが見事な建築でした。このビルをソニー創業者の盛田昭夫は「銀座の庭」と呼んだそうです。

そんな縦の回遊動線を主体とした先代ソニービルのレガシーを継承しつつ、新しいソニービル即ちGinza Sony Parkは、その建設過程において公園として機能した時間を引き継ぎ「銀座の庭」から「銀座の公園」へと生まれ変わろうとしています。

先代ソニービルは、芦原義信設計でしたが、Ginza Sony Parkは建築家を立てずに自分たちで考え、自分たちでつくりあげる自分たちの建築であることから設計担当はGinza Sony Park Projectとクレジットされています。

Ginza Sony Park 写真:建築とアートを巡る

要望を伝えてあとは建築家に一任という従来のやり方を取らずに完成した新しい建築ということになります。

運よく竣工後の建築ツアーに参加できたので、その知られざるGinza Sony Parkをレポートします。

内装されていないスケルトンの状態=素の建築を見ることができた事はとてもラッキーでした。

そして、建築ツアーのガイド担当の方が素晴らしく、これまでに何度も建築ツアーや建築見学に参加してきましたが、プロジェクトについての知識・情報がきちんと全身にインストールされ、それをしっかり咀嚼し、ご自分の言葉でガイドをしてくださいました。

終始Ginza Sony Park愛に溢れたガイドに拍手です。この場を借りてお礼をさせてください。本人に伝わりますように。

Ginza Sony Park 写真:建築とアートを巡る

Ginza Sony Parkの屋上

Ginza Sony Parkがある場所は高さ制限が56mに設定されています。銀座の一等地ですから、周囲のビルは制限ギリギリの高さのビルが建ち並んでいます。SONY通りを挟んだお隣のエルメスも、外堀通りを挟んで向かいの東急プラザ銀座も制限ギリギリの高さです。

Ginza Sony Park:屋上 写真:建築とアートを巡る

これまで時代の先端を走ってきた企業「SONY」のいい意味での天邪鬼さがビルの高さにも出ていました。周囲のビルと同様に高さ制限ギリギリに建てるのではなく、あえて低いビルにしたのです。

これはSONYの言葉を借りると銀座に「余白をつくる」と言うことだそうです。

「東京には空がない」と嘆いた高村智恵子も喜ぶ「余白のある」低い建築なのです。普通屋上と言うとその眺望を楽しむものですが、Ginza Sony Parkの屋上は銀座の「空」を十分感じることができました。

Ginza Sony Park:屋上 写真:建築とアートを巡る

屋上まで上がると、両サイドはガラスブロックとミラーのとんでもなく主張の激しいファサードが特徴のビルに挟まれています。

ソニーが周囲の景観を意識していないわけがありません。周囲が高いなら低く、周囲がキラキラならあえてその逆のブルータリズムのような見え方を選んだのでしょう。

コンクリートの型枠に使ったベニヤの跡もそのままの無骨な打ち放しは、キラキラの狭間でどっしりと落ち着きのある風情です。

Ginza Sony Park:屋上 写真:建築とアートを巡る

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Ginza Sony Parkの5階4階

5階と4階は普通に屋内空間です。まだ内装が施されていないので、今後どのような空間になるのかが楽しみです。

Ginza Sony Park: 5階 写真:建築とアートを巡る

現在は、スケルトンの似たような空間ですが、決定的に違うのが天井の高さです。5階は4階に比べると天井が低いです。

Ginza Sony Park: 4階 写真:建築とアートを巡る

やっぱり天井が高い方が広く感じられます。

今後この空間がどんな展開を見せるのか楽しみです。

Ginza Sony Parkの階段空間

屋上からずっと階段が続いています。もちろんエレベーターもありますので、必ず階段で移動しなければならないわけではありません。

Ginza Sony Park: 屋上 写真:建築とアートを巡る

しかし、この階段の存在によって屋外と屋内がシームレスにつながっています。

Ginza Sony Park: 階段 写真:建築とアートを巡る

屋上から5階への階段からは銀座の空が見えるのです。これ、屋外の非常階段ではなく建物内に続く階段ですよ!

Ginza Sony Park: 大吹き抜け空間 写真:建築とアートを巡る

3階から1階までは大きな螺旋階段のような贅沢な空間です。3層吹き抜けで半屋外空間になっています。

すでに3階から階下には数寄屋橋の交差点の往来が見え始めます。

銀座の一等地でこんなにも大胆に半屋外、半パブリック空間にしてしまうなんて、やっぱりソニーはすごい!

Ginza Sony Park: 1階 写真:建築とアートを巡る

階段好きなら尚更ですが、そうでない人でもこの大空間はワクワクします。

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Ginza Sony Parkの地下

地下は4階までありますが、地下4階は設備のフロアのため、実質使用可能なのは地下3階までです。

地下の一部は飲食フロアになる予定だそうです。それもどこかのお店に入ってもらうとか、飲食店に運営を任せるなどはせずに、ソニー自身が運営する直営の飲食なんだとか。これもまた楽しみですね。

建築ツアーの時ガイド担当の方にも提案したのですが是非「あんまん、肉まん、ウォークまん」を出して欲しいです。ウォークマン世代はもちろんのこと、世界に通じる食べられる”ウォークまん”が実現化されたらウォークマンで青春を過ごした者としてとても嬉しい!

Ginza Sony Park: 1階 写真:建築とアートを巡る

Sony Park mini

これまでのGinza Sony Park Projectの記録を2024年9月29日までSony Park miniにて鑑賞することができます。来る2025年のグランドオープンに先駆けてGinza Sony Park Projectの記録を知っておくと、グランドオープンがより楽しめることは間違いありません。

Ginza Sony Park プロジェクト展

Sony Park mini 《Ginza Sony Park プロジェクト展》 2024年 写真:建築とアートを巡る

Ginza Sony Parkの2025年1月のグランドオープンが待ち遠しいですね!

基本情報

Ginza Sony Park

グランドオープン:2025年1月

住所:中央区銀座5−3−1MAP

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