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戦前の名建築 kudan house(旧山口萬吉邸)でみるデンマーク家具ブランド「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展


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アルネ・ヤコブセン、ポール・ケアホルム、ハンス・J・ウェグナーなどの家具を世に送り出してきたデンマークを代表する老舗家具ブランド フリッツ・ハンセンが、創業150周年を記念してkudan house/九段ハウス(旧山口萬吉邸)で「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」と題した記念展をで開催(事前予約制)しています。予約満席ですが予約不要で見学できる オープンハウスを1日だけ開催!詳細下部(2022.4.22追記)終了しました

1927年(昭和2年)に竣工した歴史あるスパニッシュ形式の邸宅で、時代を超えたフリッツ・ハンセンの名作家具の数々と共に150年の歴史を振り返ります。名建築で名作家具を堪能するまたとない機会です。

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

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kudan house(旧山口萬吉邸)

九段下の瀟洒な邸宅、旧山口萬吉邸は、1927年竣工で東京タワーを手掛けた内藤多仲らの設計によるスパニッシュ形式の邸宅です。

2018年登録有形文化財に指定され、竹中工務店などによって改修後にkudan houseとして生まれ変わりました。戦火を逃れた貴重な建築は、普段は会員制の倶楽部として機能しています。

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

kudan house/九段ハウスで行われた展覧会には、これまで3回ほど訪問しており、今回は4度目の訪問です。今までの展覧会の中で、一番くまなく邸宅の空間を使った展覧会でした。

ですから、初めて立ち入った場所も結構あって、建築巡りという意味でもとても楽しい展覧会でした。

しかも展示されているのは、デンマークを代表するフリッツ・ハンセンの150年に渡る歴史を紐解く内容ですから、興奮しない方が難しいくらいです。

それでは、早速1階から見てみましょう。

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

1階

入り口でスリッパに履き替え予約の確認後、フリッツ・ハンセンの小冊子を渡されます。

特に順番はないので、好きなように自由にまわってOKという事でした。

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

150年の歴史を年表にしたものがテーブル天板上に展示されています。写真には年表はほとんど写っていませんが、手前に見切れいているのが年表です。

暖炉の上にある色とりどりのアリンコチェアのミニュチュア(アルネ・ヤコブセン1952年)▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

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エッグチェア(アルネ・ヤコブセン 1958年)のミニチュアと本物の組み合わせ▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

スワンチェア(アルネ・ヤコブセン1958年)のミニチュアと本物の組み合わせ▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

VIA57(ビャルケ・インゲルス/KiBiSi 2016年)と棚にはフリッツ・ハンセン関連の写真などが展示されています。

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

床下のスペースには、フリッツ・ハンセン1920年代のロゴがあるので、見逃し注意です。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

テラスにも椅子の展示。ここから庭に出られます。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

邸内の照明がついていい感じです。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

庭にも展示があります。あいにくの雨でしたが、雨に濡れた新緑が目に眩しいくらい綺麗でした。

庭に展示されているのは、主に、2021年にフリッツ・ハンセンが買収したアウトドアブランドのスカゲラックの家具です。屋外仕様の家具なので、当然雨でも問題なしです。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

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2階

大理石の豪華な階段を登って2階へ。階上から階下を見下ろします。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

畳とフリッツ・ハンセンの家具も不思議としっくりきています。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

奥の部屋にはラグが敷かれていました。

PK0(ポール・ケアホルム1952年)とコーヒーテーブルPK60が畳と最高にマッチしていました。この2つの家具はヘンリー・ムーアやジャン・アルプを彷彿とさせ、造形的に大変美しく、技術的にも高度な技を要する家具です。▲▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

貴重な資料展示の部屋▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

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壁に飾ってある写真のアルネ・ヤコブセンが建築からインテリア、プロダクトデザインまでトータルで手掛けた〈SASロイヤルホテル〉606号室です。この部屋はそのオマージュです。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

バスルームは入れませんが、扉からのぞくとアルネ・ヤコブセンのベストセラーが勢揃いです。

ポップなピンクのセブンチェア、アリンコチェア、グランプリチェア(1957年)▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

テラスの先のベランダにも屋外用のベンチがあります。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

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3階

広間とオープンテラスです。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

ソファに座ってフリッツ・ハンセンの映像を鑑賞することができます。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

あいにくの天気でしたが、初めてオープンテラスへ出ました。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

戦前の建物とは思えない▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

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地下

地下は、広々とした展示専用のスペースになっています。畳式の茶室には和室にもあったPK0とPK60です。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

アリンコチェアのダイニングセット▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

初潜入のボイラー室にはリリー(アルネ・ヤコブセン1970年)が。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

これまでも印象的な展示が多かったこの小部屋には、サスペンスのカッパーがただ一つです。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

ヒェー!かっこいい。正面奥の部屋にはセブンチェアのアームアンドキャスター付き▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

この部屋では、フリッツ・ハンセン150周年記念の映像が流れています。セブンチェアに座って鑑賞できます。▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

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事前予約制

この展覧会は事前予約制です。会期があまり長くないので週末と祝日はあと3日しかありません。しかも、その3日しかない休日は残念ながらすでに予約の空きはないようです。

土日祝日を狙うとするとキャンセルが出るのを待つしかないかもしれません。

全日程で予約の空きはないようです。キャンセル待ちが出るのを予約ページを逐一チェックするしかなさそうですね。(2022.4.20追記)

フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証展覧会の予約サイトはこちら

観覧の注意事項

・滞在は1時間程度

・館内の椅子は自由に座ってOK。ただし、地下スペースは映像前のセブンチェアのみ座れる。

・和室もテラスも庭もスリッパでOK。ただし外から戻ったらマットで砂を落とす。

・写真撮影可能 #fritzhansen #fritzhansen150th #フリッツハンセン #フリッツハンセン150th

展覧会で配布しているフリッツ・ハンセンの図録セット▼

「フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証」展

一日限りのオープンハウス(終了)

2022.4/23(土)18:00-21:00 予約不要 観覧時間は30分まで 終了しました

入場時に名前と連絡先の登録 

館内の収容人数が設定上限に達した場合は入場制限するので待つ場合もあり。

規定の入場に達した場合入場できない場合もあり。

ウクライナへの寄付の募集あり。詳細はこちらから!

基本情報

フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証

2022年4月16日(土)~29日(金) 入場無料 事前予約制

kudan house/九段ハウス (旧山口萬吉邸)

東京都千代田区九段北1-15-9  MAP

アクセス:都営新宿線・東京メトロ半蔵門線・東西線九段下駅徒歩約5分

アルネ・ヤコブセンの書籍はもちろんフリッツ・ハンセンの家具もAmazonで購入可能なようです。

過去のkudan houseの展覧会▼

PAVILION TOKYO2021 建築家 石上純也「木陰雲」曇天と晴天の日に2回訪問

「The Still Point – まわる世界の静止点」kudan house(旧山口萬吉邸)

オンライン展覧会 香りを目で嗅ぐ「5Senses」in kudan house

 

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