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浮遊する魅惑の黄色い階段 LOVELESS Aoyama


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青山は表参道にあるセレクトアパレルショップ「LOVELESS」(ラブレス)をご存知でしょうか。このショップ空間の中心に鎮座する浮いているような黄色い階段があまりにも斬新で目をひくので、ずっーと気になっていました。

都内在住の方なら一度は前を通ったことがあるかもしれません。前々からその存在が気になっていたのですが昨年通りがかった時、店内にお客さんがいなかったのをいいことに、意を決して入店!許可を得てその美しい姿を激写させてもらいました。色といい造形といい、浮き方といい、位置といい、舐め回すように観察させていただきました。

写真を撮影してから数ヶ月経ってしまいましたが、その節は快く承諾してくださってありがとうございました。

LOVELESS Aoyama 写真:建築とアートを巡る
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LOVELESS Aoyama

ラブレスは、2004年から青山にある三陽商会のセレクトショップです。

最初はセレクトショップでしたが、2008年にウィメンズアイテムを強化し、オリジナルブランド「ラブレス」をスタートさせています。

LOVELESS Aoyamaはこのブランドの旗艦店です。

坂巻陽平

LOVELESSの青山店は2019年に移転リニューアルオープンしました。店舗ディレクターにNOMAbloc代表の佐々木拓真。ショップの内装デザインを手がけたのは、デザイナーの坂巻陽平(cinema.inc)です。

2フロア、トータル416平方メートルのショップ空間は、半透明の間仕切りで区切られた複数のスペースで構成されています。

これは「店内をスマートフォンの中のデジタル空間と捉え、店内をスワイプしながら順に巡って行くような感覚」と言うコンセプトを表現したもの。

注目したのは、まるで浮いているような鉄骨階段です。ガラス越しでもその姿は、はっきりと見ることができます。その圧倒的な存在感にまるで、夜の蛾が灯りに吸い寄せられるようにショップに入ってしまいました。

LOVELESS Aoyama 写真:建築とアートを巡る

まるでアートな階段

2階への導線としての役割はもちろんのこと、店のエントランスからは、ショップの中心に置かれた巨大なアート作品のようです。階段を上がるとき、まるで空中に浮遊するような感覚になるのは、階段そのものが浮いているからです。

LOVELESS Aoyama 写真:建築とアートを巡る

なんと、この階段1階に支点は設けられておらず、2階の床のみで支えられているのです。簡単に言うと2階からぶら下がっていると言うことになります。

階段の横顔も優雅で美しく、まるで彫刻のような佇まいです。新しいブランドのコンセプトカラーだと言う発色のいいイエローに負けない造形を持った見目麗しい階段です。

LOVELESS Aoyama 写真:建築とアートを巡る

構造はローラン・ネイ

階段の主な構造は鋼板で、ステップはさらに薄い鋼板で構成されています。この構造を担当したのは、フランス生まれのローラン・ネイが主宰するNEY & PARTNERS JAPANです。

構造家のローラン・ネイは、ヨーロッパを中心に活動していますが、2012年より日本事務所を開設。日本事務所代表を務めるパートナーの渡邉竜一と共に虎ノ門ヒルズのデッキや出島表門橋、三角キャノピーなどを手掛けています。

外苑前のカール・ハンセンの白い螺旋階段もNEY & PARTNERS JAPANによるものなんです。

LOVELESS Aoyama 写真:建築とアートを巡る

青山でビビットなイエローと言えば、アーティストの曽根裕が手がけたアパレルショップも一緒に見ておきたい!

基本情報

LOVELESS Aoyama

 

11:-00-20:00

不定休

東京都港区南青山3-16-1  MAP

アクセス:東京メトロ表参道駅より徒歩約3分

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