誰でも入れる公共空間にある芸術作品を総括してパブリックアートと呼びます。今回は、日本にある多くのパブリックアートの中から東京都内のパブリックアートを少しづつ紹介していきます。
パブリックアートとは
パブリックアートとは、パブリックなアート、すなわち公共の場所に設置してある芸術作品です。主に屋外にあるアートが多いので、屋外彫刻とか公共芸術と言われることもあります。
日本だけでなく海外にも、古くから公園や広場、街角には、記念碑や石碑、銅像、彫像、人物像などがありますが、それらは全てパブリックアートです。
現在はベンチや噴水、照明など機能をを備えたもの、動きがあったり、インタラクティブなもの、造園、庭園なども含まれその範囲は幅広く、またその数も鰻登りに増えています。
LOVE
東京で一番有名なパブリックアートってなんだろうなぁと考えたところ、新宿アイランドの「LOVE」はベスト10に絶対入るだろうなと思いました。と言うことで一番有名な東京のパブリックアートからスタートです。
Chim↑Pomのエリイがここで結婚パレードを行なった記録写真も森美術館の展覧会に出ていましたね。
PR新宿アイランド
新宿アイランドは、住宅都市整備公団(現 都市再生機構)が施主でアイランドタワーの建築は日建設計です。
完成は1995年。すでに設置されてから27年、四半世紀が建っています。もう新宿の歴史の一部ですね。
パブリックアートのキュレーションは、元森美術館館長の南條史生が担当しています。
新宿アイランドの前年に同じく住宅都市整備公団が、立川市の立川駅北口の米軍施設跡地にファーレ立川をオープン。ここには、36か国92人のアーティストによる109のパブリックアートが設置され話題になりました。このパブリックアートのキュレーションは北川フラムです。そう、大地の芸術祭や瀬戸芸などを手がけるあの北川フラム90年代の仕事です。
南條史生と北川フラムは年齢も近く、当時双方が代官山にオフィスを構えていたことから、代官山南北戦争などと言われたりしましたが、決して不仲というわけではありません。ただ、ファーレ立川の翌年に新宿アイランドが完成したり、何かと比較されがちだっただけだと思います。
新宿アイランドには、この「LOVE」以外にもパブリックアートが多数設置されています。
今後順次紹介していきたいと思います。
ロバート・インディアナ
アメリカ人アーティストのロバート・インディアナの「LOVE」は新宿だけでなく、アメリカをはじめ、スペイン、カナダ、シンガポール、台湾にも設置されています。
「LOVE 」なだけに世界各地で愛されているパブリックアートなのです。
残念ながらロバート・インディアナは2018年に90歳で亡くなりました。
2018年代官山ヒルサイドテラスで開催されたロバート・インディアナ追悼展「LOVE & PEACE」の時にヒルサイドテラスに展示された「LOVE」です。▲
この作品は、新宿に比べると小さめです。と言っても高さは180cmくらいです。
こちらは光る「LOVE」これらロバート・インディアナの作品は前澤友作コレクションに加えて、重要作品を数多く所蔵するモーガン・アート・ファウンデーションのコレクションを展示しました。
しかし、前澤友作さんはいいものたくさんコレクションしていますね。それを、無料で惜しげもなく一般庶民に見せてくれるのが嬉しいです。
また、ロバート・インディアナのコレクションどっかで見せてくれないかなぁ。
基本情報
新宿アイランド
東京都新宿区西新宿6丁目5−1 MAP アクセス 東京メトロ丸の内線から「西新宿駅」30秒(改札口はひとつ) 都営大江戸線「都庁前駅」より住友ビル方面へ徒歩約8分、「新宿西口駅より青梅街道沿い徒歩約10分 JR新宿駅から西口改札口より新宿副都心方面へ徒歩約10分、地下道(動く歩道)で出口まで進んで右手の三井ビルの隣 |