2022年5月中旬に私が自分で訪問して実際に鑑賞した展覧会の紹介です。
青山・表参道のスパイラルでは小山登美夫ギャラリー主催のグループ展、南麻布のMISA SHIN GALLERYでは崔在銀 /Jae Eun Choiのインスタレーション、恵比寿のNADiff Window Galleryでは、文字や言葉を使った光岡幸一の展覧会、西麻布のSnow Contemporaryでは河口龍夫の「関係ー種子」シリーズの貴重な銅の作品を鑑賞することができます。どの展覧会も唯一無二。雨模様が続きますが、都内で現代美術の展覧会巡りはいかがでしょうか。
場所が微妙にバラけているのは、自分にとっては近所だっていうだけなので恐縮です。
PRナチュラル・ファンクション
2022年5月12日(木) ー23日(月) 11:00-20:00 会期中無休 入場無料 会期終了
東京都港区南青山5丁目6−23 MAP
表参道にあるワコールの文化施設スパイラルガーデンで、「ナチュラル・ファンクション/Natural Finction」と題して開催している展覧会は六本木のComplexと天王洲に拠点を持つ小山登美夫ギャラリー主催のグループ展です。
ヴァルダ・カイヴァーノ 、西村有、大竹利絵子 、杉戸 洋、竹崎和征、J・パーカー・ヴァレンタイン6名のアーティストの作品が展示されています。
槇文彦設計のスパイラルの一番の特徴は施設名の由来となってもいるこの大空間です。
大きな木彫作品もややこじんまりと見えてしまう巨大吹き抜け空間はいつ行っても気持ちいいです。
竹崎和征のこの作品は、平面?レリーフ?インスタレーション?カテゴライズできない自由な作品です。作家はこの作品を屋外で制作してるんだそうです。▼
大竹理絵子による木彫作品▼
杉戸洋作品▼
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崔在銀 /Jae Eun Choi「The Oldest Story of Today …」
2022 年 4 月 8 日(金)- 5 月 28 日(土)12:00-19:00 日月祝休 会期終了
東京都港区南麻布3丁目9−11 1F MAP
今回のインスタレーションは、塩と灰、そして鹿、それらの上を流れる空の写真作品と小さな雫の落ちる音で構成されています。
白い部分は塩、その一部は灰で覆われ、金色の脚を持つ鹿が一頭配置されています。
その姿は優美でありながら寂寥感が漂っています。▼
壁の写真作品は、イタリアプーリア州の空の写真です。一枚一枚の差異は写真では伝わりませんが、微妙な変化を見せています。
またギャラリー内に響き渡る雫の音と相まって、神秘的なインスタレーションです。▼
ギャラリー空間でどんな感じに展示されているのかの種明かしをするとこんな感じです▼
PR光岡幸一「poetry taping」
東京都渋谷区恵比寿1丁目18−4 NADiff A/P/A/R/T 1F MAP
ナディフの店内に入る前に、屋上から垂れ下がっている巨大な布に遭遇します。▼
主たる展示はこのウィンドウです。これは紐を引っ張って開けてみたところ。自分で引っ張って開けてみないとこの状態にはなりません。
文字や言葉を使った作品です。なんて書いてあるかな?▼
こんな作品も▼
観に行けなかったけれど、ホテルニューアカオで開催した展覧会「Standing Ovation 四肢の向かう先」に出品していて、一番SNSで見かけた作品の作家さんです。▼
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河口龍夫・個展「関係―種子・銅」
2022年4月22日(金)- 6月11日(土)13:00 – 19:00 日月火祝休
東京都港区西麻布2丁目13−12 早野ビル 404 MAP
銅によって制作された貴重な「関係―種子」シリーズを中心に、生木を銅で覆った 彫刻作品「関係―気」(1983-2021)や、「関係―気」を描いた当時の水彩作品など、計14点の展覧会です。
木を覆った銅は緑青により美しいブルーに変化しています。▼
わかりにくいのですが、銅で覆われた種子です。
実はチェルノブイリ原発事故以降は種子を覆う材料を放射線を遮る鉛に変更したため銅の作品は数が少なく貴重です。▼
水彩作品です。▼
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青山・表参道、南麻布、恵比寿、西麻布と場所がバラバラなんですが、散歩しながら現代美術巡りの参考になれば嬉しいです。
恵比寿で開催中のアートの祭典▼
エイベックス主催 アートとカルチャーの祭典「MEET YOUR ART FESTI VAL2022 」恵比寿ガーデンプレイス
青山・表参道で開催中の展覧会▼