karimoku Commons Tokyo
西麻布に2021年2月にオープンしたkarimoku Commons Tokyoに行ってきました。近所なので工事中の頃から気にしていましたが、オープンしてからもアポイントメント制だったので通りがかってもガラス越しに眺めるだけでしたが、今回は事前に予約をして向かったので初めて中に入ることができました。
元々この場所にはnice things.などを発行する出版社が入っていて1Fには雑誌と連動したショップがあった場所です。ファサードは変わっていますが、窓、扉などのレイアウトはその時と同じです。
カリモク
karimokuは1940年愛知県刈谷市で創業した木工所で、当初の社名は刈谷木材工業株式会社です。刈谷木材からとった”カリモク”です。というわけで木製家具を扱っています。
そのカリモクが昨年西麻布に通常の家具のショールームだけではなく、ギャラリー空間やオフィスといった多くの機能を兼ね備えたハイブリッドなスペースをオープンしました。このスペースはアルファベット表記で”karimoku Commons Tokyo”となります。
築37年のこのビルのリノベーションは芦沢啓治建築設計事務所の芦沢啓治です。最近だと渋谷にできたブルーボトルコーヒー北谷公園などを手掛けています。
10 YEARS OF ISHINOMAKI LABORATORY / 「十」石巻工房の十年展
現在、ギャラリースペース及び上階で行われている展覧会が石巻工房の十年展です。石巻工房はこの空間の設計を手掛けた芦沢啓治が2011年に始めた工房です。そのきっかけは東日本震災後のボランティア活動からでした。震災後の復旧・復興のために補修道具や木材を集めて提供し、自由に使える公共的な施設としてスタートしたのがはじまりです。ちょうど今年が10年になるわけです。
石巻工房の家具にはこのような焼印が入ります。▼
上にではなく横にスタッキングできるAA STOOlの木種、仕上げ、塗装などの様々なバリエーションの展示です。▼
2F
2Fにはショールームと階段横に部屋があって、その部屋は撮影禁止だったので写真はないのですが、ホテルのようなしつらえの部屋がありました。その部屋はカリモクの家具を宿泊して実際に使えるように作られています。とても素敵な1室で場所は西麻布だけど空間としてはとても泊まってみたい部屋でした。
床はフローリングでベージュ系に統一された温もりのある空間です。▼
ここにもAA STOOLのバリエーション▼
3F
3Fは床がモルタルで天井がグレーのダークでソリッドな空間です。
窓際が一段上がっています。▼
六本木ヒルズがよく見える▼
このグリッドの入ったテーブルはオランダの二人組デザイナー、ステファン・ショルテンとキャロル・バーイングスのデザインしたカラーウッドダイニングテーブルです。グリッドの他にドットや無地のバリエーションもあります。いいなぁ。▼
屋上
雨が降ったり止んだりの日に行ったのでデッキが濡れていますが、置いてある石巻工房の家具は屋外仕様のものです。
スタッフはこの屋上でランチをしたりするそうです。うらやましい。
近所なので今後の展開に注目したい場所の一つです。入場するにはHPから事前予約が必要なのでご注意を。
「十」石巻工房の十年展
karimoku Commons Tokyo
2021.6.14 .- 2021.8.6 〜2021.8.20 (会期延長) 12:00−18:00 土日休 事前予約制
港区西麻布2丁目22−5 MAP