shugo arts
六本木comlexにあるshugo artsをメイン会場に近藤亜樹「ここにあるしあわせ」が4カ所で開催されているので全会場を周ってみました。
まずはメイン会場にして、近藤亜樹のプライマリギャラリーのshugo artsの展覧会から。
近藤亜樹の作品を初めて見たのは2018年9月shugo artsで開催された「あの日を待つ 明日を待つ 今日」でした。全く知らない作家でしたが、その力強さと迫力といきいきとした筆のタッチに見入ってしまいました。生きるエネルギーに漲っていたからです。しかし、驚くべきはその作品を制作していた時の境遇でした。2018年2月、作家は小豆島で子供を授かり入籍。その2週間後に夫が海外にて急逝。8月に実家のある北海道に戻り出産という、信じがたい境遇の中にいたことを知りました。人生の悲しみと喜びが怒涛のように押し寄せる境遇において、筆を折ることなく、あの恐ろしいほどのエネルギーに満ち溢れた作品の数々を制作していたのです。
それから近藤亜樹という作家を意識するようになりました。可愛くもあり、楽しげでもあり、少し寂しい空気が流れている作品もありますが、描かれているモチーフは空のコップでさえ、いきいきとした表情を見せています。
キャンバスにアクリル作品がズラリと並びます。▼
静物も人物も色使いといい、タッチといい、目に飛び込んでくるような勢いがあります。▼
PHILLIPS TOKYO
shugo artsのあるcomplex665のお隣のビルピラミデの4FにあるPHILLIPSも会場です。フィリップスはオークションハウスなので、いつも展覧会を開催しているわけではありませんが、時々不定期で展覧会をやっています。
ここはキャンバスにアクリルと紙にアクリルの両方が展示されています。
現代芸術振興財団
PHILIPSの隣にあるのがあの元zozo社長前澤友作氏が設立した現代芸術振興財団です。こちらはギャラリーではないので、ウィンドウを外から眺めるという方式です。
ここは学生を対象としたCAF賞というアートアワードを主催したり、企画展を開催したりしています。アポイント制なので、中に入ることはできませんが、ウィンドウから見える作品を定期的に入れ替えており、ウィンドウに張り付いて見入ったりしています。
ここは椅子のような立体作品が展示されていました。▼
大型の平面作品も▼
代官山蔦屋書店
4カ所目の会場は六本木から離れて、代官山蔦屋書店です。ここは知っての通り書店なので、近藤亜樹 作品集刊行記念展「ここにあるしあわせ」です。ですから、作品同様書籍もたくさん並んでいます。
モチーフはお花です。技法は紙にアクリル作品です。
会期終了まであまり日数がありませんが、足を運んでみてください。生きるエネルギーをもらえる展覧会です。そして、自分にとって「しあわせ」ってなんだろうなぁと考える時間になるかもしれません。
近藤亜樹「ここにあるしあわせ」
シュウゴアーツ 2021年3⽉13⽇(⼟) ‒ 4⽉10⽇(⼟)
東京都港区六本⽊6-5-24 complex665 2F
⽕-⼟ 12時-18時 ⽇⽉祝休
フィリップス 東京 2021年3⽉13⽇(⼟) ‒ 4⽉9⽇(⾦)
東京都港区六本⽊6-6-9 ピラミデビル 4F
月-⾦ 10時-17時 ⼟⽇祝休
現代芸術振興財団 2021年3⽉13⽇(⼟) ‒ 4⽉9⽇(⾦)
東京都港区六本⽊6-6-9 ピラミデビル 4F
会期中常時展⽰*ウィンドウ越しに⾒る展⽰
代官⼭ 蔦屋書店 2021年3⽉12⽇(⾦) ‒ 3⽉31日(水) *会期延長
東京都渋⾕区猿楽町17-5
年中無休 (営業時間はHPを参照ください)