グザヴィエ・ヴェイヤンって
誰だろう?って思う人が多いと思います。でも、ほら、あのWith Harajyukunの3Fにあるオレンジの立体作品のアーティストだよ!って言うと「ああ〜」ってなる人多いんじゃないでしょうか。私もそうでした。あの作品のタイトルは「La Statue de Harajuku(原宿の像)」です。with harajyukuの高みから鳥たちと一緒に明治神宮の森を悠然と眺めるその姿は山手線原宿駅からも鑑賞することができるアートワークです。この事を知るとちょっと観に行きたくなってきますよね。
エスパス・ルィヴイトン
日本初の個展という触れ込みなのですが、日本初というのはギャラリーでの個展であって、過去に日本で展覧会は開催しています。それは表参道のエスパス・ルイヴィトン東京です。2011年このスペースのオープニングを飾った展覧会がグザヴィエ・ヴェイヤン展だったのです。残念ながら私は観ておりませんが写真で見る限りすごく面白そうです。生で観ていなくて残念。
ペロタン東京
今回グザヴィエ・ヴェイヤン展が開催されるのは六本木のピラミデビル1Fに2スペースを構えるペロタン東京です。ペロタン東京は現在完全予約制です。必ず予約してから訪問しましょう。
展覧会の様子は動画をご覧ください。
予約さえしていけば、貸切り状態でゆっくり鑑賞できます。
ギャラリーに入った瞬間に不思議なモビールのような作品から美しい音が聞こえた気がするのですが、近づいてみたらもう揺れがおさまってしまって全く音は鳴っておらず、だからと言ってさすがに作品に手を触れることはできないので、じっと見つめるだけにしておきました。高音の綺麗な音だったんだけどあれは幻聴?
音楽や音への造詣の深い作家だという固定観念が私に幻聴を聞かせたのか、本当に音が鳴っていたのか真実は分かりませんが、モビールのような作品は音符のようにも見えてきます。
また、立体作品「Rays (Doppler)」はまさにドップラー効果を具現化した作品で、音による現象をレリーフで表現するという面白い試みでした。
グザヴィエ・ヴェイヤンは音や音楽に造詣が深いだけでなく、彫像表現や空間における身体表現も二次元、三次元で制作しています。
過去にヴェルサイユ宮殿と庭園で開催された展覧会「veilhan Versailles」のために制作された「The Architects」(2009)では、安藤忠雄や妹島和世といった建築家を題材としています。この作品の安藤忠雄のポーズに注目してください。ポイントついてる!って思います。
作家からのメッセージ
ギャラリーではコロナで来日がかなわなかった作家からのメッセージを動画で紹介しています。メッセージは作家のアトリエで撮影されており、友人の作品として飾られていたジュリアンオピーの小品も紹介していました。▼
トム・サックスのnasaの椅子も。▼
デジタルワークショップ
今回面白いなと思ったのはデジタルワークショップです。グザヴィエ・ヴェイヤン作品の3種類のテンプレートから一つ好きな物を選んでそれに好きな色を塗ります。簡単にいうと塗り絵です。完成したら#ColorXavierVeilhanをつけてインスタグラムにアップして共有するというワークショップです。
この3種のテンプレートシルエットの元はもしかしたら、石膏像のブルータスとマルスとモリエールかな?
私もこのワークショップ参加してみようかなぁ。
グザヴィエ・ヴェイヤン
「Chemin Vert/緑の小道」
ペロタン東京
2021年3月30日〜5月15日 日月祝休 12:00-18:00 事前予約制