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島根の旅その5:菊竹清訓設計 田部美術館と小泉八雲旧居


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島根では松江城のお堀の近くにある二つの施設も訪ねてみました。

田部美術館

一つ目は田部美術館です。

いずれも松江城のお堀沿いに並ぶ施設なので目の前ではこんな様子が見られる風光明媚な場所です。▼

古い武家屋敷の残る伝統美観地区にある田部美術館。
長屋門は松江市指定文化財です。

創設者は“日本一の山林王”といわれた田部家の第23代当主田部長衛右門朋之氏です。

田部長衛右門朋之氏は、島根県知事、島根新聞社の社長を歴任、そして陶磁器、絵画の分野においても熟練した芸術家であり、「松露亭」の号をもっていた芸術家でもありました。

 約600年に亘り田部家が収集した美術品を公開するために財団を設立しまた。
その後、氏の遺志を継ぎ1979年に美術館が開館しました。
美術館の基本情報です▼

 

 訪れた時に開催されていた展覧会です▼
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田部美術館の建物

 長いアプローチ▼
美術館の設計は菊竹清訓氏、島根県立美術館も設計しています。
家が現在の雲南市吉田町で室町時代から営んでいた「たたら製鉄」のたたら場である「菅谷たたら」をイメージした屋根は製鉄に因んでコールテン鋼が使用されている▼
 綺麗に手入れされた庭園▼
 入り口から見た美術館▼
 館内入り口▼
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 このトンボは何かの象徴でしょうか?▼

 

 家紋のように見えるのは、美術館のロゴマークです。なんとデザインは、田中一光さんなんだそうです。
建築が菊竹清訓、デザインが田中一光という組み合わせは、島根県立美術館と一緒です。
美術館の開館は田部美術館が1979年、島根県立美術館はその20年後の1999年ですから、圧倒的にこちらが先だったということですね。▼

田部美術館の田の字を元にデザインされているのがわかります。

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田部美術館の館内

エントランスロビーは吹き抜けの気持ちのいい空間です。

白壁と床と木のキャメル色のコントラストが美しい。▼

2階へのスロープ▼
 スロープと対面するのは庭園をのぞむ大きな窓▼
 2階への階段▼
 階段室の上部▼
  吹き抜け上部▼
 2階からエントランスロビーをみる▼
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 展示室は全部で3つ。
展示室内は撮影禁止なので残念ながら展覧会の様子は投稿できません。▼
 2階の第二展示室から第三展示室への通路▼

 

スロープの左側が1階の第一展示室▼
第一展示室の入り口の窓▼
 伝統的な日本の茶室の趣を保持を取り入れた空間です。
床の間のような階段下の空間が確かに茶室を感じます。▼
 お抹茶がいただける喫茶室▼
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 庭園も美しく、ロビー空間も居心地がよくてついつい長居。
連休に訪問したにも関わらず貸切でした。
こんな素敵な空間があるのになんで誰も来ないかな。

 

小泉八雲旧居

田部美術館を堪能したら次はお隣にある小泉八雲旧居を見学です。

本当にすぐお隣ですから、合わせて立寄りたいですね▼

小泉八雲とは

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は怪談「耳なし芳一」や「雪女」の作者として有名です。

文学者としての八雲の功績は大変広範囲に渡っており、翻訳(主にフランス文学の英訳)、紀行、随筆、文芸批評、民俗学などの分野でも多くの作品を残しています。 

 

八雲は1904年、東京で亡くなるまでの14年間を日本で過ごし、その間、松江・熊本・神戸・東京と四つの都市に住みました。

松江では1年3ヶ月弱暮らし、その内の約5ヶ月間をこの家で過ごしました。

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小泉八雲旧居の邸内

八雲が住んでいた当時のままで保存されているのは、ここだけです。

小泉八雲旧居は、八雲の居間、書斎、セツ夫人の部屋などをぐるっと取り囲む庭が観覧の対象です。八雲はこの屋敷全部を借りて住んでいましたが、公開は一部です。

 田部美術館同様ここも落ち着きがあって、とてもいい心地がいいです。▼
 この眺めを小泉八雲見ていたんですね▼

 

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小泉八雲記念館

 小泉八雲記念館のお隣には小泉八雲記念館があります。▼

小泉八雲記念館館長は小泉八雲の曾孫である小泉凡氏が就任しています。

 記念館情報▼

田部美術館

島根県松江市北堀町310−5
9:00−17:00 月曜休館
大人:620円 大学生、高校生:410円
 

小泉八雲旧居

島根県松江市北堀町315
8:30〜18:30(〜17:00  11月-3月)
大人(高校生以上):300円 小人(小中学生):150円
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