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国宝12点集結!「三菱の至宝展」三菱一号館美術館


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岩崎家4代

三菱創業者で初代社長の岩崎彌太郎、その弟で三菱2代目社長の岩崎彌之助、初代社長彌太郎の息子で3代目社長の岩崎久彌、初代社長の甥であり2代目社長岩崎彌之助の息子で4代目社長の岩崎小彌太。この2組の親子が集めた三菱ゆかりの静嘉堂東洋文庫の秘蔵コレクションが三菱財閥創業150周年を記念して丸の内の三菱一号館美術館に集結します。なんと国宝12点、重要文化財31点を含む貴重な作品群約100点を一度に鑑賞できる「三菱の至宝展」が始まります。

一足先に内覧会に行ってきました。▼

「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

静嘉堂文庫美術館

静嘉堂は、岩崎彌之助が創設し岩崎小彌太が拡充したものです。1992年、創設百周年を記念し静嘉堂文庫美術館となりました。国宝7点、重要文化財84点を含む、約20万冊の古典籍(漢籍12万冊・和書万冊)と6500点の東洋古美術品を収蔵しています。

2022年に東京丸の内の明治生命館1階に移転が決まり、世田谷区岡本での最後の展覧会「旅立ちの美術」展へは行ってきたばかりです。もちろん静嘉堂文庫の国宝と言えば泣く子も黙る「曜変天目」です。三菱の所蔵する国宝12点のうち7点が静嘉堂所蔵です。

「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

東洋文庫

駒込にある東洋文庫は東洋学の研究図書館です。岩崎久彌が1924年に設立した、東洋学分野でのアジア最⼤級の研究図書館であり、世界5大東洋学研究図書館の一つです。2011年このブログでも紹介したミュージアムが併設されました。約100万冊にのぼる蔵書の中から、指定文化財をはじめ貴重書や絵画など、自館所蔵の資料を展示しています。お隣にある六義園は創設者の岩崎久彌が東京都に寄付したものです。「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

前期後期

展覧会は前期後期で一部展示変えが行われます。国宝12点のうち内覧会(前期)で鑑賞できたのは10点です。そのうち巻物は前期に上巻、後期に下巻の展示。また2点組みの屏風も前期と後期で入れ替えられます。入れ替えのない巻物も展示期間中巻き替えが行われる予定です。

前期しか見られない国宝は6点ありますので、できるだけ多くの国宝がみたい!と言う方は前期に行くことをお勧めします。後期しか見られないのは2点です。曜変天目は前期後期ともに展示されています。ただし、館内は撮影禁止です。

曜変天目

展覧会は4章に分かれており、曜変天目は最後の第4章に展示されています。コンパクトな部屋にガードマンが立っているのですぐにわかります。茶碗の中が見やすいように展示台は低く作られています。また、他の作品は正方形の白いキャプションですが、曜変天目だけは壁一面の特大パネルになっていて、その特別具合がよくわかります。

フォトスポット

展示の最後にこのようなフォトスポットがあります。一瞬???なのですが。

「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

フラッシュで撮影すると▼このように曜変天目の模様が写る仕組みです。

「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

ここだけはフラッシュに設定して撮影しましょう。

「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

おかめの面

もう一つ撮影可能なのがこの巨大なおかめです。こっちはフラッシュ禁止なので注意しましょう。

「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

このおかめの面は三菱UFJ銀行所蔵で創業者の岩崎彌太郎が明治初期に商売繁盛を願って店頭に掲げたとされています。

「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

おかめ(お多福)の巨大さが後の三菱の発展を象徴するようです。

「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

Cafe1984

併設のカcafe1984では展覧会会期中限定でタイアップランチやタイアップデザート、タイアップドリンクなどの特別メニューが登場します。展覧会の後にカフェに寄りましたが、会期前だったのでまだ限定メニューは始まってませんでした。

「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

建築

美術館はジョサイア・コンドル設計で1894年に竣工し三菱合資会社の銀行部などが入っていた建物です。1968年に老朽化のため解体後、2010年に当時の資料を元に忠実に復元されたのが現在の美術館です。

「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

バラが咲いていて美しい中庭▼

「三菱の至宝展」三菱一号館美術館

岩崎家4代の審美眼によって収集された貴重な作品は通常は3つの施設に分散されて保管されています。それらを一度にみられる機会はなかなかありません。国宝を愛でに丸の内へ行ってみてはいかがでしょうか。

三菱の至宝展

三菱一号館美術館

2021年6月30日(水)~9月12日(日) 前期:6/30-8/9 /後期:8/11-9/12    月休 (8/10休)

10:30-18:00  (〜20:00の夜間開館日あり)

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