概要
1964年(昭和39年)開館の「法隆寺宝物館」。明治11年(1878年)に法隆寺から皇室に献納された宝物約300点を保存展示することを目的として建物です。
明治天皇が法隆寺に当時の1万円を下賜し、そのお礼して法隆寺から宝物を献納したそうです。近代国家として聖徳太子以来の国家の正統性を確たるものとするいわば儀式だったのでしょう。
現在の建物は谷口吉郎の設計で1999年に建て替えられた2代目。
建物前には池が配置され、水盤の奥の直線を基調とした建物という、あまりに谷口吉郎マナーな建築です。
国立博物館の敷地内では東洋館(谷口吉郎)と法隆寺宝物館(谷口吉生)と親子の競演が見られるのです。
略称
トーハク
Tokyo National Museum
運営者
文化庁
休館日など
休館日 : 月曜日 (祝日は開館し翌平日が休館)
開館時間 : 9:30 〜17:00
観覧料
総合文化展は一般 1,000円、大学生 500円。
撮影
原則として撮影可能。
住所
東京都台東区上野公園 13-9
最寄駅
JR上野駅 から 徒歩10分
日比谷線上野駅 から 徒歩15分
アクセス
駐車場 : なし。
電車 : JR上野駅公園口を出て真っ直ぐ上野公園へ。 公園内をさらに真っ直ぐ進み交番のところを右へまがりさらに真っ直ぐ行き信号を渡ると国立博物館正門です。
地下鉄上野駅からは上野公園通りへ出て「上野の森さくらテラス」からエレベーターで上野公園へ上がり、上野公園内の噴水を目指します。その先の信号を渡ると国立博物館正門です。
ミュージアムカフェ
あり。
1階にカフェ「ホテルオークラ ガーデンテラス」があります。(パンデミックのため休業中)
総合文化展・企画展の入場者のみが利用可能です。
ショップ
なし。
東京国立博物館内の他のミュージアムショップを利用してください。
フロアと建物
法隆寺宝物館自体は1964年開館ですが現在の建物は1999年に開館した2代目。
設計は谷口吉生(谷口吉郎の息子)。つまり父 谷口吉郎の東洋館と国立博物館敷地内のあっちとこっちの反対側に建っています。お互いに正対しないように配置されているのは谷口吉生が遠慮したからでしょうか。
1階には展示室が3つ。ただし展示室3が開室するのは限定された曜日だけ。
2階にも展示室が3つ。
また中2階があり休憩スペースとして利用できます。ル・コルビュジエのソファが置かれていたり、今は一時休業中ですがホテルオークラのガーデンテラスがあったり。建物が比較的新しいこともありますが、東京国立博物館どころか上野エリアで屈指のハイセンスでお洒落なスポットです。
年間パス
あり。国立博物館4館の総合文化展に何度でも入場可能な「メンバーズパス」が2,500円。
公式サイト