コンテンツへスキップ

京都の街に突然現れる巨大な顔!山下和正設計《顔の家 / FACE HOUSE》へ


フォローする
シェア:
記事の評価

京都の丸太町駅から徒歩で5分ほどの閑静な住宅街に突然現れる巨大な顔をご存知でしょうか。

《顔の家》と呼ばれる2階建てのコンパクトな建築です。建築は非常にコンパクトですが、インパクトは絶大です。一度前を通ったことがあればそれは忘れらない衝撃的な建築です。

今回は、古き良き伝統を守る京都の住宅街に突然出現する黄色い顔こと《顔の家》を取り上げたいと思います。

山下和正設計《顔の家 / FACE HOUSE》 写真:建築とアートを巡る
Advertisement
Advertisement

《顔の家》はいつできた?

《顔の家》は、1974年に竣工しました。

昨年でちょうど50年という昭和の建築です。グラフィックデザイナーだった初代オーナーが、建築家の山下和正氏に「自宅兼事務所」の設計を依頼し、完成したのは、人の顔の形をした《顔の家》です。

ファサードを顔にしちゃおう!という禁じ手に挑戦しようと最初に言い出したのは、施主なのか建築家なのか、その辺りの経緯は謎ですが、誰も止めに入ることもなく竣工したから今があるのです。

山下和正設計《顔の家 / FACE HOUSE》 写真:建築とアートを巡る

《顔の家》どんな建築?

正面はどでかい顔になっています。口は入り口、鼻は換気口、目は丸窓、耳はベランダです。

一応全てに機能があって単なる飾りではないのです。

鼻が換気口ということは、本当に息をしているということになるし、窓が目というのも機能としてあっています。口が入り口というのも遠からず。巨大な顔は本当に顔としての機能を持っているということになります。

内部には入ってませんが、どう見ても2階建ての四角い箱型の建築です。ちょっと黄味の強めな皮膚の色と驚いているような表情が特徴です。

山下和正設計《顔の家 / FACE HOUSE》 写真:建築とアートを巡る

《顔の家》の建築家は?

顔の家を設計した山下和正と言えばまず最初に思い浮かぶのは青山にあるステップフロアのフロム1stです。レンガタイルが美しく、飽きのこない普遍的なデザインの建築です。

また、六本木にあるピラミデも山下和正の設計です。こちらはメタリックに輝くタイルの商業ビルで、ピラミッドのような三角形のトップライトが中庭にあり、非常にデザイン性の高い建築です。

はっきり言ってどちらも《顔の家》とは全く結びつきません。

どちらも顔の家の設計後に手掛けた建築です。

ちょっと顔の家を想起させるのは数寄屋橋交差点の交番でしょうか。屋根の上に大きな銀の球体が載っています。これは、通過したコンペに持ち込んだ模型に仮止めのピンが刺してあり、それが意匠としてコンペに通過したので、そのまま作って欲しいという要望があり、ピンが刺さっているという逸話を耳にしたことがあります。真偽のほどはわかりません。

Advertisement
Advertisement

《顔の家》の用途は?

現在は、設計を依頼した方ではない方が入っています。

賃貸なのか分譲なのか不明ですが、2024年11月に新しいスペースとして新規オープンしています。私が訪れたのは、オープン前だったので、ちょうど内装の工事をしていました。

HPによると事業内容は<「顔の家」の管理、グラフィックデザイン、商品制作、小売、オンラインショップ、ギャラリー運営>だそうです。

ギャラリーであれば今後中に入ることもできるかもしれません。

ポイント

・山下和正どうした?と問い掛けたくなるインパクト建築

・住宅街なので静かにそっと見学しましょう→見学の注意点

基本情報

顔の家

京都市中京区衣棚通二条上る竪大恩寺町740−1 MAP

Advertisement
Advertisement

シェア:
同じカテゴリーの記事 Advertisement
Advertisement
Advertisement

コメントを残す