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3つの目玉!? 片山光生設計 モダニズム建築 奈良県庁を見学!


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奈良県を訪れたので、近代建築の重要な傑作と称される片山光生(かたやま てるお)設計の奈良県庁を見学してきました。

広大な奈良公園に隣接する奈良県庁は、県庁らしい堂々とした佇まいが印象的な建築でした。

片山光生 設計 奈良県庁 写真:建築とアートを巡る

 

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奈良県庁の建築家は?

1965年に竣工した奈良県庁舎は、奈良公園の西側に位置し、地上6階、地下2階建てです。設計は片山光生(かたやま てるお)。

東京霞ヶ丘の建て替え前の旧国立競技場を手がけた建築家です。

また、奈良県庁だけでなく県庁の隣にある奈良県立美術館や、奈良県文化会館も片山光生の設計です。

片山光生 設計 奈良県庁 写真:建築とアートを巡る

奈良県庁はどんな建築?

奈良県庁舎は、2023年近代建築の記録と保存を目的とする国際的学術組織の日本支部「DOCOMOMO Japan」(ドコモモ・ジャパン)から、国内の優れたモダニズム建築280選の一つに選ばれています。

そのくらい重要な建築であるということです。

片山光生 設計 奈良県庁 写真:建築とアートを巡る

なにやら目玉のような不思議な3つの円形デザインの箱が屋上に乗った庁舎建築は遠くからでも目をひく存在です。

ぐるりと周囲を囲むピロティは、飛鳥・奈良時代の伽藍配置をイメージしたそうです。確かに伽藍回廊のよう。

そのピロティにはベンチが据え付けられ、一休みする人の姿もちらほら、さらには奈良公園から来たと思われる鹿が歩いていたりします。

片山光生 設計 奈良県庁 写真:建築とアートを巡る

掲示板も県庁舎の建築のデザインを踏襲した存在感のあるデザインです。ところどころにある階段も見逃せません。横顔がとても美しい階段です。

また、県庁舎のひさしの開口のデザインも印象的です。

片山光生 設計 奈良県庁 写真:建築とアートを巡る

また、ピロティの存在もそうですが、ファサードも、県庁舎の建築の最高傑作と言われる重要文化財に指定された丹下健三の香川県庁舎を彷彿とさせます。

片山光生が1958年に竣工した香川県庁舎を意識していても何らおかしくありません。

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奈良県庁どこがみられる?

奈良県庁のピロティで県庁舎の写真を撮っていたら、県庁の入り口に立つガードマンに手招きされました。

写真撮影しているのを怒られるのかな。と思っておそるおそる近づいたら、「県庁の屋上広場に登れるから行ってみなさい」という嬉しい情報提供でした。

片山光生 設計 奈良県庁 写真:建築とアートを巡る

県庁の内部のエレベーターで屋上庭園へ行ってみました。

すごい!ガードマンさんありがとう!の絶景が広がっていました。天気がイマイチだったのと、興福寺の五重塔が絶賛工事中だったのが残念でしたが、奈良公園のパノラマが一望できる素晴らしい場所でした。

もちろん無料開放です。

片山光生 設計 奈良県庁 写真:建築とアートを巡る

▲不思議な3つの目玉の意匠のすぐ下の展望台にも登れますから忘れずに。一段と素晴らしい景色を見ることができます。

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奈良県庁はどこにある?

近鉄奈良駅からは東改札口より、1番出口を出てそのまま東へ徒歩約5分です。JR奈良駅からは、東出口のバスターミナルから奈良交通2系統市内循環バス(外まわり)に乗車して約10分「県庁前」バス停下車 徒歩約2分 です。

鹿で有名な奈良公園に隣接しています。

せんとくん 片山光生 設計 奈良県庁 写真:建築とアートを巡る

ポイント

・奈良県庁舎の屋上広場は絶対行くべし!

・伽藍配置や香川県庁舎の影響を感じる建築

・探さなくても目立つのですぐわかる

・奈良県立美術館や奈良文化会館(2027年まで整備工事中)も片山光生設計

基本情報

奈良県庁

奈良県庁 屋上広場開放時間

平日8:30-17:30
土日祝10時00分~17時00分(4月~10月) 、13時00分~17時00分(11月~3月)  

奈良市登大路町30  MAP

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