POLA銀座ビルの3Fにある化粧品会社POLAが運営するギャラリーPola Museum Anexでゲストキュレーター四方幸子による上村洋一 + エレナ・トゥタッチコワ 「Land and Beyond|大地の声をたどる」が開催されています。
Anex
POLAは箱根にポーラ美術館があり、ポーラ化粧品2代目社長が収集した印象派や20世紀の西洋絵画を中心に様々な展覧会を開催しています。
一方銀座のPola museum Anexは気軽にアートを体験できるようにと言うコンセプトで毎回無料で主に現代美術や写真展などを開催しています。
知床
上村はかねてから流氷に惹かれ、2019 年冬にフィールド・レコーディングのため知床を訪れました。エレナ・トゥタッチコワは、2014 年に知床と出会って以来、何度もこの土地に赴き滞在しています。
「Land and Beyond|大地の声をたどる」は、上村とトゥタッチコワのそれぞれの「知床」を作品を通じて交差させる展覧会です。▼
上村洋一
上村洋一は4組の作品の展示です。
様々な形状のグラスに入っているのは流氷を溶かした水です。それは、窓からさす外光の強さや向きによっていろいろな表情を見せます。
この作品には3つのヘッドフォンがあり、水中マイクで録音したオホーツク海の流氷が、流れてぶつかり軋む音を聞くことができます。3つのヘッドフォンは別々の音が入っており、それを装着していろいろな流氷の音を聞きながら鑑賞するインスタレーション作品です。しばし、外の猛暑を忘れて知床に浸れます。▼
地球温暖化で減少している流氷。まるで宇宙のような写真▼
流氷の音を視覚化した作品▼
エレナ・トゥタッチコワ
エレナ・トゥタッチコワが知床の峰浜地区へ何度も通って撮影した写真シリーズ。▼
知床の自然、人々の映像は33分。椅子があるので座って鑑賞できます。▼
左の小作品はエレナ・トゥタッチコワの春先の流氷の写真作品。右は上村作品。▼
猛暑の中、ギャラリーに到着したら、そこは知床でした。知床の流氷と雄大な自然。そしてそこに暮らす人々。しばし、気持ちだけは遥か彼方の知床に。
私はまだ知床に行ったことがないけれど、いつか行ってみたい場所の一つです。いつか訪れるその日のための勉強にもなりました。
上村洋一 + エレナ・トゥタッチコワ 「Land and Beyond|大地の声をたどる」
Pola museum anex
2021年7月21日(水) – 8月29日(日) 会期中無休 11:00-19:00