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東大にある隈研吾建築 ダイワユビキタス学術研究館のファサードのルーバーがすごい!


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本郷にある日本最高峰の大学、東京大学の中に隈研吾設計の建築があるのをご存知でしょうか。

本郷キャンパスの細長い敷地に建つ「ダイワユビキタス学術研究館」です。

隈研吾建築らしい木のルーバーがこれでもか!ってくらいにたくさん取り付けられたファサードのデザインが特徴の建築です。

東京大学 隈研吾設計 ダイワユビキタス学術研究館 写真:建築とアートを巡る
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ダイワユビキタス学術研究館とは

「ダイワユビキタス学術研究館」は、東京大学の教育研究のために、企業である大和ハウス工業株式会社が本郷キャンパス内に寄贈した建築です。この建築は2012年10月に着工、約1年半の工期を経て2014年4月に完成しました。この4月でちょうど10年の節目を迎える研究館です。

”ユビキタス” という聞き慣れない単語はユビキタスコンピューティング(Ubiquitous Computing)のこと。Ubiquitousとはいたるところに存在(偏在)するというような意味で、あらゆるモノや場所にコンピューターが組み込まれ協調して動作する様子をイメージしてもらえば分かるかと思います。

日本ではコンピュータ科学者の坂村健(さかむら・けん)が提唱したこともあって、諸外国に比べると言葉としての認知度は高いです

そしてこのダイワユビキタス学術研究館は、当時情報学環の教授だった坂村健(現在名誉教授)本人がプロデュースを担当し、建築意匠設計を当時工学系研究科の教授だった隈研吾(現在特別教授)が担当しました。

当時の東京大学のブレインが集結して完成した施設というわけです。

東京大学 隈研吾設計 ダイワユビキタス学術研究館 写真:建築とアートを巡る

ダイワユビキタス学術研究館は隈研吾設計

前述したようにこの施設の建築意匠設計は隈研吾です。非常に隈研吾らしいファサードなので近くに行けばすぐにわかります。

国立競技場の設計を手がけたことで一般にも広く名前が知られるようになった建築家ですが、安藤忠雄=コンクリートのように木のルーバーで「あ!隈研吾建築」を想起させるのですからすごいです。

この施設のファサードのルーバーは1本1本は短いのですが、その集積があっという言わせる意匠になっています。

当然、ルーバーのピッチや密度は予算直結なので、これだけ細かくて密度の高いルーバーが取り付けられているところを見るに、さすが建築関係の企業大和ハウスの寄贈だなぁと思わずにはいられません。

東京大学 隈研吾設計 ダイワユビキタス学術研究館 写真:建築とアートを巡る

▲ピロティになっている庇の下にもまるで暖簾のようにたくさんのルーバーが取り付けられています。

ここの空間に入って上を見上げるとおお!となります。

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ダイワユビキタス学術研究館に入れる?

私が訪問した時は、スマートシティ展「都市─スマートシティトウキョウ2030」という展覧会開催中でした。

無料で誰でも鑑賞できる展覧会ですが、開館が月曜、水曜、金曜の13:00~17:00(入場は16:30まで)というかなり限定的な開館だったため中には入れずでした。

中に入るつもりであれば、展覧会開催中の開館日・開館時間に狙いを定めていかないと難しいでしょう。

個人的には外観の見学だけでも満足しました。

東京大学 隈研吾設計 ダイワユビキタス学術研究館 写真:建築とアートを巡る

ダイワユビキタス学術研究館のカフェは?

この施設の出入り口に近い場所にカフェ「くろぎ」があったようなのですが、訪問時は閉業していました。

「くろぎ」のHPにもすでにこの店舗の情報はなくなっているのでおそらく臨時休業ではなく閉業したとみていいのでしょう。

東京大学 隈研吾設計 ダイワユビキタス学術研究館 写真:建築とアートを巡る

▲中の家具やポップなどがそのまま放置された元カフェ空間。内部のカウンターにもルーバーが取り付けられています。

外観のデザインを踏襲しているのでしょう。隈研吾が関わっているかどうかは不明です。

手前はカフェ営業時はテラス席だったようですが、今は何もありません。

東京大学 隈研吾設計 ダイワユビキタス学術研究館 写真:建築とアートを巡る

▲店じまいというよりは、放置という雰囲気です。

どうやらコロナウィルスの蔓延で臨時休業したまま現在に至るらしいのですが、昨日まで営業していたかのようなガラスケースの上のかき氷のポップがなんだかやけに悲しいですね。

別の運営業者が入ってカフェ再開という日が来るのか、はたまた「くろぎ」が復活するのか。

今後の動向をチェックしたいと思います。

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ダイワユビキタス学術研究館はどこにある?

東大と一口に言っても日本最高峰の大学ですから、その敷地は広大です。

その広ーい東大のどこにあるかというと東京メトロ本郷三丁目駅の近くにあります。

東京大学 隈研吾設計 ダイワユビキタス学術研究館 写真:建築とアートを巡る

地下鉄本郷三丁目の4番出口から徒歩で約3分という近さです。

私は国立近現代建築資料館の帰りに立ち寄りましたが、資料館のある湯島合同庁舎から歩いでも10分ほどで到着します。

目印はコンビニと本郷消防署の間の細い道です。その道を入るとすぐ左側にその姿を現します。

大学のしかも東大の入り口にしてはコンパクトなこの細い道さえ見つかればすぐです。

一応レンガの門柱に白い門があります。ここの出入り口の開閉時間はわかりませんが、日中であれば大抵は開いているはずです。

東大の公式HPのマップはこちら

基本情報

ダイワユビキタス学術研究館

住所:文京区本郷7-3-1 東京大学大学院情報学環 ダイワユビキタス学術研究館 MAP

アクセス:東京メトロ本郷三丁目駅徒歩約3分、東京メトロ湯島駅徒歩約12分

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