それは突然現れる!
千葉の写実絵画専門の美術館「ホキ美術館」へ。
車を走らせている時は、本当にごくごく普通の住宅街すぎて、本当にこんな住宅街の中に美術館があるの?もしかして道、間違えてる?と疑わしく思ってしまうくらい、ありふれた景色が続きます。
そして、本当にそれは突然現れます。高さがある建築ではないので、遠目からは全く見えません。
ですから、まん前に来て初めてその姿を目にすることになるのです。最初に訪問した時は本当にびっくりしました。
美術館について
ホキ美術館はホギメデイカルという医療用不織布製品、滅菌用包装袋など各種医療用キット製品メーカーで東証一部上場企業の創業者保木将夫氏が2010年に千葉市に開館した私立美術館です。
医療用不織布マスクなどを取り扱っているので、なかなか潤ってらっしゃるのではないかと邪推してしまいます。
会社はホギで美術館はホキっていうのは読みにくいからでしょうか?
収蔵作品は写実絵画専門で、保木将夫氏が収集した写実絵画作品約500点です。残念ながら館内は撮影禁止なので、館内の写真はありません。
写実絵画って何?とかホキ美術館のコレクションについて詳しく知りたい方はこんな書籍も出ていますので読んでみてください。
美術館にはカフェとレストランがあり、美術館入場者だけが利用できる館内カフェは現在コロナで休業中。レストランの方はレストラン利用だけでも可能です。館内カフェが休止中のため、レストランでカフェ利用もできるようになっていました。
建物について
30mのキャンチレバーなどその圧倒的な佇まいは動画で▼
浸水被害
2019年10月の台風21号通過の豪雨で美術館裏側のスロープから水が流れ込み地下が浸水しました。排水ポンプの起動装置と館内電源が喪失し、水圧で美術館のドアが曲がるほどだったとか。とくに収蔵庫、事務室、ギャラリーがあるB2は床上80cmまで浸水し、ポンプによる排水に3日もかかる事態に。また、建物だけでなく所蔵作品180点も修復が必要になるなど甚大な被害を受けました。
これは2000年の7月の休館工事中に訪問した時の写真です。▼
2019年10月の浸水から長期休館を経て2020年8月に再開しました。
ホキ美術館の駐車場です。この写真だと住宅街にあるのが伝わるでしょうか。▼
千葉市と言っても最寄駅から徒歩ではなくタクシー利用になります。車で行けない方にはハードルの高い場所ですが、百聞は一見に如かずです。このすごい美術館、一度訪問してみても損はないと思います。
ホキ美術館
千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15
10:00〜17:30 火休
入場料:一般:1830円、高・大・65歳以上:1320円、中学生:910円、小学生以下無料
館内写真撮影禁止、駐車場有 アクセスはコチラ