「今とても素晴らしい時」実はすでに終了してしまった展覧会ですが、とてもよかったのでご紹介します。
niciという青木結花里さん三谷桐子さん女性2名が2013年に東京で結成したアートユニットです。
会場は原宿にあるBLOCK HOUSEで10連休の最中の2019年5/1-5/5開催されました。
開場時間も日没から夜明けまでという変則で、毎日1分づつずれていくというものでした。
会場となるビルの1Fに提示された展覧会のメインビジュアルです。▼
時間が1分ずつずれているのがわかります。▼
まず、このビルが不思議な作りでフロアごとに切り離されて浮いているような構造です。
ですから階段で登るしか方法はありません。設計は中央アーキで2012年に竣工しました。
フロアとフロアの隙間の写真▼
会場を訪れたのは最終日の5/5の23時頃です。
糸が天井から吊り下げられていて、それがモーターによって高速回転しています。そこに照明があたり、リングのように見えています。仕掛けは実はシンプルだけどとても不思議
写真ではこの作品の良さが全く伝わらないのですが、とにかく見入ってしまいます。
照明の調光でリングの幅が太く筒状になったり変化するようです。▼
もっと早く気づいていれば足しげく通ってその作品の変化を鑑賞できたのに残念です。
夜間に開催するのは、やはり照明による作品なので日が落ちてからの方が良いからでしょう。でそれにしても早朝の空が白み始める夜明け頃とかも観てみたかったなぁ
空間にひたすら響き渡る無機質なモーター音もなんだか心地よく感じてしまってとにかく時間を忘れます。▼
回転してる感じが少しわかるかな?▼
この素晴らしいインスタレーションを動画で▼
写真の上方に写ってるのが最上階の床部分。
すごく不安定で怖い外階段で最上階に登ります。▼
登ると茶室があり、そこに作品が展示されていました。▼
この透明の球体が上下に動きます。仕掛けはおそらく階下の作品と同様ですが、照明は当たってません。▼
この作品も動画で▼
最上階の様子も動画で▼
niciは個人的にも世の中的にも今後も期待のアートユニットです。
また”素晴らしい時”を共有できるようなインスタレーションを楽しみにしています。