乃木坂のTOTOギャラリー間で開催中の「末光弘和+末光陽子 / SUEP.(スープ)展 Harvest in Architecture 自然を受け入れるかたち」を鑑賞してきました。
末光弘和と末光陽子の二人が主宰するSUEP.(スープ)は、建築を地球環境における生命活動を促す媒体として位置づけ、自然環境の働きをシミュレーションして設計の起点とし、建築を媒介した資源の循環システムを構築する活動を行う設計事務所です。
PRSUEP.
SUEP.(スープ)は、東京と福岡の2拠点にアトリエを構えています。
風・熱・水などの自然の働きをシミュレーションし、設計の起点とすることで、建築を媒介した資源の循環システムを構築し、建築の寛容なアプローチよって、自然の恵みを得ることができる社会の実現を目指しています。
末光弘和氏は、この理念を自身が教鞭を執る九州大学大学院のBeCATでも取り組んでいます。
これまでの主な受賞歴は「地中の棲処」で第27回吉岡賞(2011年新建築社)、「淡路島の住宅」で第29回芦原義信賞(2019年一般社団法人日本建築美術工芸協会)、2018年度グッドデザイン賞金賞(経済産業大臣賞)受賞など他多数に及びます。
主な作品に、淡路島の住宅(2018年兵庫県)、九州芸文館アネックス1(2013年福岡県/日本設計との共同設計)、ミドリノオカテラス(2020年東京都)などがあります。これら代表作の模型や映像などは全て今回の展覧会で鑑賞することができます。
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展覧会
展覧会は、完成したこれまでのプロジェクトだけでなく、現在進行中のプロジェクトも含めた模型、映像、資料などで構成されています。
2フロアと3階の屋外にも作品が展示されています。写真撮影は可能ですが、動画の撮影はNGです。
展覧会の様子は動画を参照ください。▼
Market of Ideas
3階のギャラリー1の箱形の展示台にはさまざまなリサーチから得たアイディアが展開されています。
Section of the Earth
壁面の映像と模型の展示。映像だけを撮影するのは禁止です。
Shading Dome
実験として作られたパビリオン。TOTOの衛生陶器廃材を利用したパネルによって作られた日影スポット。
これは晴天の日に美しい影が出る様子を見たい!訪問した日は曇天で残念。▼
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Architecture towards Asia
4階のギャラリー2は完成・進行中の5つのプロジェクトについての展示。▼
ギャラリーツアー
ギャラリー間では、館長によるギャラリーツアーを開催しています。私も以前参加したことがありますが、丁寧でわかりやすい解説となかなか聞けない展覧会の裏話など、とても面白い内容でした。
質問なども気軽にできて有意義な時間になります。時間がある方はギャラリーツアーを狙って訪問することをお勧めします。
また、ディレクター・スタッフによるツアーや開館時間を20時まで延長して行われるナイトツアーなど多彩なツアーが用意されていますよ。
ギャラリーツアー 16:20〜
ナイトツアー 18:20~、19:20~
※所要時間約30分 参加費無料
基本情報
末光弘和+末光陽子 / SUEP.展 Harvest in Architecture 自然を受け入れるかたち
2022年6月8日(水)~9月11日(日) 11:00~18:00 月祝、8月8日~8月15日休 入場無料
TOTO ギャラリー・間
港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F MAP
アクセス:東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩1分
末光弘和+末光陽子 / SUEP.講演会
2022年7月15日(金)18:00開演、20:00終演(予定)
イイノホール(千代田区内幸町2-1-1飯野ビルディング4F)