LICHT gallery/リヒトギャラリー
池尻大橋のビルの2階にあるLICHT gallery/リヒトギャラリーへ。
ここは2000年に中目黒にオープンした北欧家具をメインに扱うHIKEのオーナー須磨光央氏が、2018年12月にオープンしたデザインギャラリーです。
家具を中心に扱うギャラリーは、海外では定着している国が多いのですが、日本ではまだまだ根づいていないのが現状です。しかし、最近はピラミデのGALLERY SIGNなど、その状況が少しづつ変化してきています。
このすっきりとしたニュートラルなギャラリーの空間デザインは二俣公一氏率いるケースリアルです。 ▼
PRLICHT galleryでは、アイテムのセレクトには新旧を問わず、オリジナルの家具やアートピースも並ぶギャラリーです。
今回はあのコムデギャルソンのデザイナー川久保玲の椅子の企画展ということで、LICHT galleryのIGでその情報を得てから楽しみにしていました。早速初日のオープンして間もない時間に観に行って来ました。
スティック状のグレーの細長いのはキャンドル立てでなんと!ピーターズントーです。
非売品3脚
川久保玲は言わずもがなコムデギャルソンのデザイナーですが、1983年から約10年ほど椅子のデザインを手掛けていました。
それは自身のショップに置くためにデザインした椅子です。
この期間に40種類ほどデザインし、そのうちNo.01-28までは商品化されました。今回展示されているのはNo.29.31.35の非売品の3脚です。
No.29 1991年 ▼
No.31 1991年 ▼
No.35 1991年 ▼
貴重な当時のコムデギャルソン家具カタログ。
手にとってみることはできないけれど、内容はモニターでみることができます。▼
PRコムデギャルソンのショップはクラマタ事務所出身の近藤康夫がデザインしていた時代もありましたが、現在はドーバー含めて世界中のコムデギャルソンのショップはインテリアデザイナーを立てずに川久保玲自身がデザインをしています。
ですから、コムデギャルソンはアパレルだけでなく、ショップの空間を含めて全てが川久保玲の世界と言えるでしょう。
左上の時計は倉俣史朗デザインのもの▼
川久保玲はメディアに一切出ないことでも有名で、存在そのものが神秘的です。
そんな川久保玲の貴重なインタビューをここで読むことができます。何人か知人の名前が出てくるので大変興味深く読みました。
何度か川久保玲さんご本人をお見かけたしことがありますが、びっくりするほど小柄で、こんな華奢な体のどこにあのコムデギャルソンの全てをデザインするパワーがあるのだろうかと思いました。
しかし、アパレルも空間も全てのデザインに妥協を許さない確固たるものを持ち、さらにすごいのはその創造が途切れることなく、現在も最先端のものを生み出し続けていることです。
川久保玲(COMME des GARÇONS)の椅子
LICHT gallery
2021.5.29-6.6 13:00-18:00
目黒区青葉台3丁目18−10 2階 MAP
川久保先生青山に、僕のデザイン画があります、宜しく。
小さな額のデザイン画です。