青山に本店を構えるカッシーナ・イクスシー。カッシーナ・イクスシーが扱うたくさんのイタリア家具の中でも名作はこの3つに絞られるのではないでしょうか。
マラルンガ、LC、そしてCAB。殿堂入りした名作家具3選です。
マラルンガは1973年発表のヴィコ・マジストレッティのデザインによるソファです。その特徴はハイバックにもローバックにもなるヘッドレスト。現在では、数え切れないくらいのバッタモンがありますが、この極上の快適を最初に提供したのはカッシーナのマラルンガです。
マラルンガ |
LCコレクションは、1928年よりル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンの3名の協働 デザインによって生まれました。1965年これらのモデルの製造・販売権をCassinaが正式に獲得し現在に至ります。LC1からLC19までのコレクションは、椅子、ソファ、テーブルに及び、こちらもまた誰でもどこかで一度は腰掛けたことがあるであろうベストセラーです。
LCシリーズ |
LCシリーズ |
個人的に一番好きなのはCABです。1977年マリオ・ベリーニのデザインによる「フレームに皮を着せる」という発想から生まれた総皮の椅子です。マリオ・ベリーニは五反田のデザインセンターやリゾナーレ八ヶ岳の設計などで日本でも名の知れた建築家です。
CAB |
CAB |
国立近代美術館のCAB |
国立近代美術館のCAB |
竹橋の国立近代美術館は名作家具の椅子を数多く置いていますが、ブラウンの413CABを置いていますね。手っ取り早く座ってみたかったら国立近代美術館に行ってみると良いかもしれません。
とにかく、デザイン性、機能性ともに秀逸。カラーリングの幅もあるし、ゴージャスなスタイルにもカジュアルなスタイルにも合う万能なフォルム。厚い皮の触り心地、長時間座っても疲れない程よい硬さ。どこを切っても素晴らしい金太郎飴のようなデザインの椅子です。個人的にはアームレスの412CABが好きです。いつかは本物の412CABをダイニングに使いたい。それを目標に今日も頑張ろう。