写真展
六本木のアクシスの2階にあるTaka Ishii Gallery Photography / Film(タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム)で開催中の名和晃平「Wandering」を観てきました。
タカイシイギャラリーで、名和晃平展を開催するのは初めてです。Taka Ishii Gallery Photography / Film(タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム)では、過去にも荒木経惟ことアラーキーの「写狂老人A 17.5.25で77齢 後期高齢写」や森山大道「Silkscreen」展、繰上和美「April」展など大御所系カメラマンをはじめとした写真専門の展覧会を開催しています。
ただ過去には奈良美智の写真展 「Sixteen springs and sixteen summers gone—Take your time, it won’t be long now」のようにアーティストが10代の頃から、気の赴くまま撮りためてきた写真を展示する展覧会を開催しています。今回の名和晃平の展覧会もこの奈良美智の展覧会と趣旨は似ているかもしれません。
名和晃平が京都市立芸術大学在学時代に撮影した数多くの写真の中から約25点の作品をセレクトして展示しています。
20数年前にアーティストがアーティストになる以前の悩める青春時代に、中古カメラを通して目にしていた風景を目にすることができます。
名和晃平の実家で段ボール箱に詰められたまま眠っていた写真には、京都市立芸術大学在学中の数年間に35mmフィルムカメラで撮影された京都の町が写っています。蔵出しの写真とはいえ昭和まで遡ることはなく、同時代を生きてきた作家の等身大の学生時代を垣間見た気がして、興味深く拝見しました。
これはポートレートです。ニットキャップが若さの象徴でしょうか。
京都の美容系の店舗ですね。きっとこの時で既にレトロ感溢れる情景だったのだと思います。▼
意図することなく撮られた一枚だと思いますが、時代を感じるのはなぜでしょうか。
京都の町の夕暮れ?▼
光が綺麗な室内のショット▼
パチンコ屋さん▼
ゲーセンですね▼
20年前大人だった人もそうでない人も名和晃平が”アーティスト名和晃平”になる前に何を見て何を考えていたのかを知るヒントになるかもしれません。
名和晃平 「Wandering」
2021年6月5日(土) – 7月3日(土)12:00−18:00 日月祝休
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
港区六本木 5-17-1 AXIS ビル 2F MAP