東京・広尾のチェコセンター東京にて、チェコの美大生によるウールをテーマにしたアート展『Common Ground』が開催されます。2026年2月13日より4月3日まで、見過ごされがちな粗いウールに新たな光を当てたユニークな作品群が、入場無料で楽しめます。素材の背景にある物語や、学生たちの共同制作から生まれたコミュニティの温かさを感じられる、注目の展覧会です。
展覧会の概要
本展は、東京・渋谷区広尾のチェコセンター東京にて開催されます。入場無料であり、気軽にチェコのアートに触れることができる点が魅力です。

▲プラハ芸術建築デザインアカデミーのテキスタイルスタジオによるウール展「COMMON GROUND」の告知ポスターです。
この展覧会は、もともと山梨県富士吉田市で開催された布の芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK 2025」に出品された作品の再展示となります。好評を受けて東京での開催が実現したといわれています。
見過ごされた素材への新たな視点
『Common Ground』で特に注目されるのは、そのテーマ性です。主役となるのは、チェコでかつて盛んだったウール産業で使われていた地元産の粗いウールです。ともすれば見過ごされがちなこの素材に、学生たちが新たな光を当てています。
学生たちはウールを単なる「素材」としてではなく、「主体的な共同制作者」として捉えている点が特筆すべきです。繊維に宿る手触りや風景の記憶に耳を傾けながら作品を制作したというアプローチは、非常にユニークな側面を持ちます。この取り組みは、単に美しい作品を創出するだけでなく、教育現場と地域産業の新しい関係性を築き、ものづくりの未来を考える試みでもあります。

▲様々な色合いの繊維で構成された大きなテキスタイル作品の前で、人々が記念撮影をしています。
UMPRUMの教育哲学
今回の作品を制作したのは、チェコの名門UMPRUM(プラハ工芸美術大学)の学生たちです。創立140年もの歴史を誇るUMPRUMは、ヨーロッパでも有数のアートスクールとして知られています。伝統的な職人技と現代的なテーマを融合させた教育を行っているといわれています。
特にUMPRUMの「テキスタイルスタジオ」では、テキスタイルを「人と建築、人と人をつなぐ要素」と捉えています。このような哲学が、本展のテーマである「Common Ground(共通の土台)」にも繋がっていると推察されます。
展覧会情報
春に向けて暖かくなる季節に、広尾まで足を延ばし、チェコの若き才能が紡ぎ出すウールアートの世界に触れてみてはいかがでしょうか。入場無料のため、散歩のついでに気軽に立ち寄れることも魅力です。
基本情報
会期:2026年2月13日(金) – 4月3日(金)
開館時間:10:00~19:00
休館日:土日・祝日
料金:無料
会場:チェコセンター東京
住所:渋谷区広尾2-16-14 チェコ共和国大使館内
公式サイト:https://tokyo.czechcentres.cz/ja/program/common-ground









