東京国立博物館が所蔵する国宝「聖徳太子絵伝」が、ウェブ上で無料公開されました。
国立文化財機構の文化財活用センターは、『デジタルアートビューア 国宝 聖徳太子絵伝~太子の生涯と超人伝説~』を2026年1月より提供しています。
このコンテンツは、PCやスマートフォンから、いつでもどこでも超高精細な画像で作品を鑑賞できる点が注目されます。
ウェブ公開の背景
本コンテンツは、これまで東京国立博物館の法隆寺宝物館で「8Kで文化財」として限定公開されていたものです。
今回ウェブ版としてリニューアルされ、より多くの人々がアクセスできるようになりました。
「聖徳太子絵伝」は、平安時代1069年に絵師・秦致貞(はたのちてい)によって描かれた作品です。
聖徳太子の生涯を物語る絵画であり、現存する中では最も古いやまと絵の傑作とされています。
約1000年の時を経て傷みが進んでいるため、作品保護の観点から公開機会が限られる貴重な国宝です。

▲東京国立博物館が所蔵する国宝「聖徳太子絵伝」のデジタルアートビューアのトップ画面。ウェブ版として無料公開されました。
デジタルアートビューアの魅力
本デジタルアートビューアは、国宝の深い鑑賞を可能にする複数の機能を備えています。
超高精細画像による鑑賞
最大の特長は、約36億画素という超高精細な画像データです。
これにより、展示室で実物を見ても確認が難しいような細部まで、拡大して鑑賞することが可能となります。
例えば、「空中浮遊する太子」の場面では、肉眼では見えない太子の表情まで鮮明に確認できます。

▲平安時代に描かれた「聖徳太子絵伝」。約1000年の時を経た貴重な国宝です。

▲超高精細画像により、空中浮遊する太子の表情まで拡大して鑑賞できます。
親しみやすい解説と物語の紹介
歴史が苦手な方でも楽しめるよう、親しみやすい解説が用意されています。
「早わかり!超人伝説12選」では、聖徳太子の有名なエピソードが魅力的なイラストと共に紹介されます。
気になるエピソードを選択すると、絵伝の該当箇所に自動的にズームインする機能も搭載されています。

▲「早わかり!超人伝説12選」のトップ画面。聖徳太子の生涯を彩るエピソードが分かりやすく紹介されています。

▲「十七条憲法をつくる」場面。解説と共に絵伝の該当箇所が示されます。
4カ国語対応による国際性
従来の日本語と英語に加え、中国語と韓国語にも対応しています。
これにより、合計4カ国語で解説を読むことができ、海外の友人へ日本の文化を紹介する際にも活用が期待されます。

▲全ページが日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応しており、国際的な鑑賞が可能です。
歴史の扉を、クリックひとつで
貴重な文化財を未来へ守り伝えることと、多くの人々がそれに親しむ機会を創出すること。
この二つの側面をデジタル技術が見事に両立させた、画期的な取り組みといえるでしょう。
基本情報
名称:ウェブ版アプリケーション「デジタルアートビューア 国宝 聖徳太子絵伝~太子の生涯と超人伝説~」
URL:https://edu-cpcp.nich.go.jp/eden/
対応言語:日本語、英語、中国語、韓国語









