浅草の代名詞とも言える浅草寺雷門の正面に位置する浅草文化観光センターは、東京オリンピックの舞台となった国立競技場や目黒川沿いにあるスターバックスロースタリー東京など国内外に数々の代表作がある建築家隈研吾によるものです。
最上階には浅草の街が一望できる展望テラスもあって建築見学と同時に観光も楽しめるスポットです。
観光情報も揃っているので、浅草観光に行ったらまずここでディープな浅草情報をゲットして、効率よく浅草を巡ってみましょう。
PR狭い敷地に多機能な施設
2021年に竣工した浅草文化観光センターは、観光案内所、会議室、多目的ホール、展示室といった多種多様な機能が、たった326㎡の敷地に詰め込まれています。「狭い敷地にたくさんの機能を持った施設を建築する」そんな難問に答えたのは建築家隈研吾です。
どれだけの機能が詰まっているかというと下の案内図をみてください。ぎっしりですね。
現在、外国人観光客がいないため外貨両替所は休業中。展望テラスの喫茶室は、運営事業者変更のため現在は準備中で閉業しています。▼
木造建築を重ねる
狭い敷地に多機能施設を建てるために、隈研吾が設計したのは、日本の伝統的な木造建築を積み重ねたようなデザインです。
積み重ねられているのは7つです。よく見ると切妻屋根が3つほど見えます。▼
構造は鉄骨ですが、外観は隈研吾建築では多用されている木製ルーバーで覆われているため、温かみがあり、浅草の街によく馴染んでいます。
浅草文化観光センターは、竣工した2012年にグッドデザイン賞を受賞しています。
スカイツリーと浅草文化観光センター▼
PR広々内部空間
1階から2階にかけて中央は吹き抜けになっていて、狭小施設とは思えない抜け感です。内装にも木がふんだんに使われていて、外国からの観光客を意識した和風モダンなインテリアです。
2階は吹き抜けの周りを1周する回廊式の観光情報コーナーです。
勾配のついた天井にも木製ルーバー▼
インテリアは和モダン
壁面の一部が凹凸のある市松模様で、手すりのあるガラスには細かいストライプ模様が施されています。
市松模様は日本の伝統的な紋様ですし、ガラス面のストライプ模様はまるで浮世絵の歌川広重が描く雨のようです。
非常に凝ったデザインの壁面は、見る角度によって色々な表情を見せます。▼
日本の伝統的な木造建築や、紋様などから引用されたデザインが使われているものの、シンプルで落ち着きのある現代的な和モダンなインテリアでまとめられています。▼
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展望テラス
最上階の8階には、誰でも無料で利用できる展望テラスがあります。
8階の高さではありますが、スカイツリーやアサヒビールタワー、隅田川など浅草らしい景色を見ることができます。▼
残念ながらフィリップ・スタルクのスーパードライホール上に横たわる巨大なオブジェ「金の炎」は半分隠れてしまっています。▼
外階段を1階下がった場所から見える浅草寺の様子です。
実は、隅田川方面よりもこちらの眺めの方が絶景かもしれません。▼
雷門は2階から眺められます。▼
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浅草に来たら是非隈研吾建築見学と共に展望テラスにも上ってみてください。
基本情報
8F展望テラス 9:00-22:00 21:00 (利用時間は各階によって異なる)
東京都台東区雷門2丁目18−9 MAP
アクセス:銀座線浅草駅出口2から徒歩1分、都営浅草線浅草駅A4出口から徒歩2分、東武伊勢崎線浅草駅徒歩5分
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