札幌に行ったら必ず訪問したいと考えていた頭大仏にようやく行ってきました。「頭大仏」を見たかったのは、仏像ファンでもなんでもなくて、安藤忠雄設計だからです。
大仏を安藤忠雄が設計?デザイン?したの?しかも大仏の頭だけ?と疑問に思う方もいるでしょう。
大仏そのものは安藤忠雄の設計ではありません。では、なぜ安藤忠雄の「頭大仏」と言われているのでしょうか。
頭大仏は、日本全国だけでなく、頭大仏を一目見ようと世界中から観光客がやってきます。実はここは札幌の隠れ人気スポットなんです。
不思議な絶景、真駒内滝野霊園の「頭大仏殿」の魅力、料金、アクセス、所要時間、滝野霊園のその他アート?などを紹介します。
PR頭大仏とは
まず、なぜ「頭大仏」(あたまだいぶつ)なのか。その答は、「頭しか見えない大仏」言い換えれば「頭だけ見える大仏」だからです。
頭しか見えない(頭だけ見える)大仏というのは、どういうことかと言うと、大仏の周囲を安藤忠雄設計の大仏殿によって囲われていて大仏殿の中に入らないと頭以外は見えない仕様になっているからです。
ここ、真駒内滝野霊園の頭だけ見える大仏は霊園に元からあったものです。
2016年に真駒内滝野霊園開園30周年記念事業として安藤忠雄による頭しか見えない『大仏殿』が竣工しました。
その大仏殿は、外からは大仏の姿を見ることはできず、頭だけがちょっこり見えているというわけです。
そのなんとも言えない不思議な光景をそのまま名前にしてしまったのが、「頭大仏」です。
頭大仏までのアプローチ
車でアクセスした場合、駐車場から大仏殿の入り口まで歩きます。
▲アプローチは、長い参道です。
大仏の頭は見えているけれど、(頭だけは駐車場からも見える)その御尊顔を拝むことはできません。
▲進んでも進んでも大仏の顔は見えません。これが世界の安藤忠雄の狙いなんです。
直島の地中美術館や京都のアサヒビール大崎山山荘美術館、六本木の21_21design sightが美術館の主要なスペースが地下にあるように、大仏が丘の中に隠れているのです。
見えそうで見えない。見たいけれど、見えない。
この地に到着した時よりも更に見たくてたまらなくなっている自分に気づくはずです。
冬の頭大仏の水庭
ようやく開けた場所に辿り着いたと思ったら、そこは結界を表す水庭です。
▲しかし!11月中旬に訪れたら、水庭と呼ばれる水盤の水が抜かれており、水盤の周囲を迂回しないと辿り着けないはずの大仏への道に、渡り廊下のような通路が十字に設けられていました。
すなわち迂回せずに大仏に向かって真っ直ぐすすむことができたのです。
ちょっとがっかりしましたが、冬の凍結対策ですから仕方がありません。
どうやら11月の上旬から4月の下旬までは水が抜かれているようです。完璧な状態を見たい方は、この時期に行くのはやめた方がいいでしょう。
水盤の両脇には安藤忠雄設計の円形の建物が向かい合って建っています。片側はカフェとショップになっており、一般の利用が可能です。
ショップでは安藤忠雄の書籍などの他に安藤忠雄による頭大仏のドローイングが50万円で売っていました。
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頭大仏の御尊顔
水庭を抜けて更に進むと丘の下のトンネルに到着します。ここへきて、ようやく大仏の胡座部分が見えてきます。
▲胎内をイメージしているというトンネルは、コンクリートによる折り紙のような造形が美しい。
▲ようやく御尊顔を拝むことが!
確かにこの場所に寄せた安藤忠雄の言葉にある「驚きと感動」そのものです。
大きな大仏の頭の部分だけ綺麗にくり抜かれたコンクリートの大仏殿の圧倒的な存在感に対する驚きと、頭だけしか見えなかった大仏にようやく会えた感動です。
▲大仏様を拝んだら、周囲を一回り。
仕組みは単純ではあるものの、なんでこんなこと考えたのかなぁという驚きと素朴な疑問があ湧き上がります。
兎にも角にも、これは建築でありアートです。
▲前回札幌を訪れたときはまだ完成していなかった頭大仏。いつか必ず訪れたいと思っていたので、とても感動しました。
いやぁ行ってよかった!次回は水盤に水がはってあって、欲を言えばラベンダーが満開の時に来てみたいものです。
頭大仏の拝観料
これまで、拝観料は特にとっていなかったようですが、私が訪問した時は、自動精算機が置かれていました。
▲本当にただ置いてあるだけなので、みなさんスルーしていましたが、(特に海外からの観光客がとても多く、自動精算機に多分気づいていない)私はちゃんと支払ってきました。
▲カードも使えますが、一人300円なので、できれば小銭を用意していくのが無難です。
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滝野霊園のモアイ像
SNSなどで頭大仏を見ても、おしゃれアカウントの方々は特に、ここにモアイ像まであることに全く触れていません。
▲ですから、車で滝野霊園に入ってくると大仏よりも先にモアイ像と対面することになり、「なにこれー!?」となります。
▲なかなかの存在感を放っているモアイ像の数々。アジア系外国人観光客には大仏と同じかそれ以上に大人気だったモアイ像。
行く前にこの写真を見てその存在を知っていればびっくりすることもないでしょう。知らずに行った方が面白いかな!?
▲後姿が哀愁があって可愛い滝野霊園のモアイ像。実は、滝野霊園にはストーンヘンジもあるようですが、見ていません。
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頭大仏までのアクセスと所要時間
頭大仏は、真駒内駅からバスが出ていますが、1時間に1本くらいです。
バスでアクセスした場合は、次のバスまで1時間は頭大仏にいることになります。
▲カフェもあるので、時間を持て余すことはなさそうです。
車の場合は、大型駐車場があるので、便利です。
▲私はレンタカーで訪問しました。札幌は市内中心部だけならレンタカーなしでもいいですが、頭大仏などちょっと離れた場所に行く場合はレンタカーがおすすめです。
私が頭大仏に滞在したのは、ちょうど1時間でした。
ですから、バスで行った場合は次のバスが来るまで1時間あるのでちょうどです。
また、車で行ってもおおよそ1時間の所要時間を想定しておくと良いでしょう。
建築とアートを巡るとしては、頭大仏は建築なのか、アートなのか、そのどちらでもあり、どちらでもないような、「頭大仏」そのものなのです。
頭大仏は北海道に、札幌に旅するならば必ず訪れたいアートスポットであり、建築です。
安藤忠雄好きはもちろん、アート好きも驚きと感動を得られます。
札幌で訪れるべきスポットイサム・ノグチのモエレ沼公園
札幌で宿泊するならここ!頭大仏まで車で5分
基本情報
真駒内滝野霊園「頭大仏」
拝観時間:9:00~16:00 (4月–10月)、10:00~15:00 (11月 – 3月) 拝観料:300円 北海道札幌市南区滝野2 MAP アクセス:真駒内駅より中央バス「真108」2番乗り場より滝野霊園まで約25分 無料駐車場有 |