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森美術館MAMコレクション005:リサイクル&ビルド


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森美術館サンシャワー展と同時開催中のMAMコレクション005「スクラップ&ビルド」について。サンシャワー展については以前に書いた通り。森美術館では企画展と同時開催でMAMコレクション、MAMスクリーン、MAMリサーチの3つの展示があります。たいてい濃厚な企画展を見終わり満腹状態なことが多いので、見逃しがちなのですが、いい企画をやっているのです。で、今回は3人の作家の作品が展示されているMAMコレクション。

宇治野宗輝の作品はベニア板と中古家電製品の組み合わせた楽器、サウンド・スカルプチュア《ヴァーティカル・プライウッド・シティ》(2011年)は、定期的に不思議な音楽が流れます。宇治野宗輝といえば松陰浩之と組んでいたゴージャラスや2012年のビー・ア・グッドボーイでも発表しているようなポップな楽器マシーン「Love Arm」シリーズを頭に浮かベる人が多いと思います。ゴージャラスは森美術館開館記念に六本木ヒルズアリーナにてライブパフォーマンスをしています。開館が2003年ですから14年も前の話ですね。

今回出品されている作品は宇治野が追求する「物質文明のリサーチ」をテーマとした「The Rotators」シリーズです。ゴージャラスに比べると落ち着いた作品と言っていいのではないでしょうか。

宇治野宗輝

そして、岩崎貴宏です。現在、公式展示ではないのに賛否両論のダミアンハーストで話題のベネチアビエンナーレ2017の日本館に出品してるのが、岩崎貴宏です。日本館のキュレーターは金沢21世紀美術館の学芸員鷲田めるろさん。鷲田さんは建築にも強い印象なので、岩崎貴宏の選出はなるほどなぁと納得です。

今回森美術館に出品されているのは、タオルや衣服の糸によるミニチュアの建築物が構築された岩崎の立体作品《Out of Disorder》(2007年)。

おそらく私が最初にこの作家の作品を見たのは2011年の横浜トリエンナーレです。横浜美術館の館内に点在させた作品を探すのに躍起になった記憶があります。望遠鏡で覗かないと認識できない作品はやられた!という思いと同時に、繊細な作品なのに観客を右往左往させる作品の力が面白いなぁと思いました。今回の出品作品は2007年ですから、その時の作品より古いということになりますが、作風はすでに完成されていたということでしょうね。

岩崎貴宏
岩崎貴宏

岩崎作品はとても繊細な作品なので、撮影可とはいえ、係員の人はとても神経質になっていました。また、宇治野作品は写真は可ですが動画撮影はNGです。

撮影の際は最新の注意を払って挑みましよう。

可能ならベネチアビエンナーレも観に行きたいなぁ(遠い目)

森美術館 MAMコレクション005 スクラップ&ビルド

2017.7/5ー10/23 会期中無休 10時〜22時(火曜のみ17時)最終入館30分前

入場料は森美術館と同様 一般1000円 学生500円

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